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作業療法士ガイド
ニーズ・年収・スキルアップ
について解説します!
「作業療法士ってどんな仕事?今どんなニーズがあるの?年収ってどれくらい?」
「NPOで働くって?メリットやデメリットとは?給料の実態は?」
このような疑問やお悩みを解決するため、日本作業療法士協会ホームページ、activoの代表取締役である小澤の経験などを元に、ガイドページをご用意致しました。
目次
作業療法士は日常動作を使ってリハビリを支援する仕事
医療のお仕事辞典によると、作業療法とは、
身体機能低下している高齢者や、身体に障がいがある対象者(患者)に対し、ADL(日常生活活動)という、日常過ごす上での応用的な動作を図るために行なっていく療法
と説明されています。
「立つ」「座る」などの基本動作を使ってリハビリをする理学療法士と違い、作業療法士は「料理をする」「掃除をする」などの活動を通してリハビリを行います。
また、作業療法士は「OT(Occupational therapist) 」と略されることが多いです。
作業療法士の「仕事内容」や「なるための方法」は以下のリンクからご覧ください。
作業療法士の活躍の場が拡大中
主に活躍する分野は「身体障がい」「老年期障がい」「精神障がい」「発達障がい」の4つ。
日本の将来は超高齢者社会になる可能性が高いため、特に「老年期障がい」分野のニーズは高いです。
従来は医療機関に就職するのが一般的でありましたが、活躍の場はますます広がっています。
ニーズが高い施設を紹介していきます。
介護施設
身体機能や認知機能が低下していたり、脳に損傷を受けたことが原因で起こる「高次脳機能障がい*」方のリハビリを行います。
リハビリの方法は、洗濯物を干す練習などの「作業活動」はもちろん、「生きがい」を見つけるサポート、引きこもりの防止など心理的な問題にも援助を行います。
*高次脳機能障害について詳しく知りたい方は国立障害者リハビリテーションセンターのホームページをご覧ください。
訪問リハビリテーション
訪問リハを利用する人の中には、
- 状態が良くなり、社会復帰を目指す方
- 今の状態を維持させることが目的の方
- 進行性の病気(ALSや終末期のがんなど)と向き合いながら生活の質を高めることが目的の方
などがおられ、状態は人によって違います。
利用者のニーズに合わせて、やりたいことを一緒に探すなど、暮らしに寄り添ってリハビリをする役割があります。
例えば、進行性の病気の影響で、できることが少なくなってきたことに負い目を感じている利用者の方に、エアコンの掃除を提案し、一緒に掃除をすることで達成感を味わえる環境を作ったという事例があります。
児童福祉施設
「自閉症」「脳性麻痺」「知的障がい」などの子どもを対象に作業療法を行います。
親にヒアリングしながら子どもがどんな動作を獲得すれば良いのかを一緒に考え、繰り返し訓練を行ったり、親へのアドバイスを行います。
子どもの発達課題は遊びを通して習得されます。
また、「自助具*」の選別や作成も行います。
*自助具については詳しく知りたい方は 福岡県作業療法協会のサイトをご覧ください。
作業療法士の平均年収は400万円
賃金構造基本統計調査によると、年収は約400万円。
平均年齢は約33歳で、理学療法士と同様に若手が多い職業です。
女性は出産や子育てをきっかけに離職してしまうケースがありますが、パートとして働く方法もあります。
アルバイトやパートの場合、indeedで調べたところ時給1500円〜3000円くらいでした。
作業療法士にニーズは高いため、結婚や子育てによって一度は離職した方の復帰を応援する求人も多いようです。
作業療法士がスキルアップするための方法
スキルアップするためにはどんな方法があるのでしょうか?
認定作業療法士
認定作業療法士になるためには、5年以上の実戦経験が必要で、学会や認定に必要な研修を受ける必要があります。
研修を経て試験に合格すれば、認定作業療法士となれます。
専門作業療法士
日本作業療法士協会によると、
認定作業療法士である者のうち、特定の専門作業療法分野において「高度かつ専門的な作業療法実践能力」を有する作業療法士を指します
と説明されています。
作業療法士の中でも高度な実践能力があると認定された人を指します。
専門作業療法士になるためには時間も経験も必要ですが、自分の目標として設定することで、モチベーションにも繋がりますね。
そもそもNPOってどんなところ?
NPOは社会をより良くするために活動する団体のこと
NPOは、「Nonprofit Organization」の略で、非営利団体という意味があります。
NPOは行政で補えない問題を解決する役割があります
行政の活動規模は大きいため、細かなニーズに応えることに難しいのが現状。
そこで、行政が拾いきれなかった「細かな社会問題をNPOで解決」しようとしています。
NPOではどんな活動をしている?
「保険・医療系」または「福祉系」の活動をされているNPOが多いです。
逆に、「途上国の貧困をなくす」といったような活動は意外と少ないのです。
さらに NPOについて詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
社会貢献を仕事にする「7つ」の選択肢
「社会貢献」を仕事にしたい場合は以下の方法があります。
- NPOなどの公益法人で働く
- 社会的企業・ソーシャルベンチャーで働く
- 企業のCSR担当者として働く
- NPOや社会的企業を立ち上げる
- プロボノとして非営利プロジェクトに参画する
- パラレルワークで社会貢献事業に携わる
- ボランティア・寄付で非営利活動に参加する
上記の内容を詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください。
新卒でNPOに就職予定の方向けに、以下のリンクで「内定までのステップ」を解説しています。
学生や主婦の方にはNPOバイト/パートもおすすめ
社会問題に興味がある方はNPOでのアルバイト、パートする方法を考えてみてはいかがでしょうか?
将来NPOに就職したい学生はもちろん、NPOは小規模での活動が多いので、アットホームな雰囲気でお仕事をしたいパートの方にもぴったりです。
詳しくは以下の記事をご覧下さい。
NPOで働くメリット・デメリット
NPOで働くメリット、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
メリット
・やりがいと感じやすい、働く意味を見出しやすい
・少人数、裁量の大きい厳しい環境下で成長できる
・「持っているスキル×NPO業界」で希少な人材になり得る
デメリット
・給与水準の低いNPOが多い
・一般企業に転職しづらい可能性もある
・研修が充実していない傾向にある
「NPOで働くメリット・デメリット」について詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
NPOのお給料事情
NPOの収入は少ないイメージがありますが、実態はどうなのでしょうか?
労働政策研究・研修機構の平成27年度の調査によると、「平均的な人」の平均年収が約260万、「高めな人」が370万だと報告されています。
企業と比べると、低いと感じる方も多いかもしれません。
しかし、NPOに興味はあるけれど「給料が低いから職業にしない」のはもったいないです。
なぜなら、近年NPOの給与水準は改善傾向にあるからです。
給与水準、ビジョン、仕事内容、得られる成長などを総合的に判断することが重要ですね。
NPO職員の「給料・年収」について詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
NPO求人に応募する前に確認したいこと
2点確認しておきたいことがあります。
- 志望先と自分が「マッチ」しているか考える
- 志望動機には「理念への共感」&履歴書には「アピールしたい内容」が伝わるようにする
ということです。
団体の理念と自分の考えが異なっていると、後々働くのがしんどくなってしまいますし、「自分に合った」働き方や職場を見つけることが大切ですね。
ピッタリな団体が見つかれば、しっかりと自分をアピールできる内容を考えましょう。
以下のリンクで志望動機・履歴書の書き方を解説しています。
NPO面接準備でやるべきこと
面接では、「団体の理念への共感」や「今までの経験やエピソード」をうまく伝えられることが重要となります。
NPO面接準備前にやっておくべき事をまとめてみましたので、以下のリンクからご覧ください。