「社会貢献」のために働きたい方必見!
今回は「NPO就職」をメインにお話していこうと思います。
「そもそもNPOって何をするところ?」といった基本的なことから、「お給料事情」や「面接準備」についても詳しく解説していきます。
そもそもNPOってどんなところ?
ここでは、「役割」や「歴史」や「NPOの活動分野」についてお話していきます。
NPOは社会をより良くするために活動する団体のこと
NPOは、「Nonprofit Organization」の略で、「非営利団体」という意味があります。
「非営利」という名前がついているので、「お金もうけをしてはいけない」と考える方も多いかと思いますが、そうではありません。
利益が出た場合を例にあげて考えてみましょう。
一般的な会社だと、利益を株主に「配当」として渡します。
しかし、NPOではその利益を「社会を良くするための資金」として使います。
このように「利益」を出しても使い方が異なるのです。
NPOは行政で補えない問題を解決する役割があります
行政も社会問題解決のために活動していますが、規模が大きいため、細かなニーズに応えることは難しい状況にあります。
しかし、取り残されていく細かな問題は置いておくわけにはいきません。
そこで、行政が拾いきれなかった細かな社会問題を解決するのが「NPO」の役割になります。
同じ社会貢献活動でも、規模が大きいことをやるのが行政、小回りが効くのがNPOというイメージですね。
日本のNPOの歴史はまだまだ浅い
日本のNPOの歴史の始まりは、NPO法(特定非営利活動促進法)が成立した1998年。
そして、NPO法を作るのに大きく影響したのが「阪神淡路大震災」だと言われています。
もともと震災前からNPO法の必要性が検討されていたようですが、震災時のボランティア活動の大活躍の様子がきっかけとなり、NPO法の成立に繋がったようです。
NPOではどんな活動をしている?
「保険・医療系」または「福祉系」の活動をされているNPOがとても多い傾向にあります。
逆に、NPOといったらすぐに思い浮かびそうである「途上国の貧困をなくす」ような活動は意外と少ないのが現状です。
平成 27 年度 特定非営利活動法人及び 市民の社会貢献に関する実態調査より
NPOについてさらに詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
社会貢献を仕事にするとは?
「NPOで働いてみたい!」という方は、「社会貢献を仕事にしたい!」と思われていることがほとんどだと思います。
しかし、「社会貢献=NPO活動」ではありません。
NPOだけじゃない働き方の例を挙げてみると・・・
- NPOなどの公益法人で働く
- 社会的企業・ソーシャルベンチャーで働く
- 企業のCSR担当者として働く
- NPOや社会的企業を立ち上げる
- プロボノとして非営利プロジェクトに参画する
- パラレルワークで社会貢献事業に携わる
- ボランティア・寄付で非営利活動に参加する
こんなにも方法があります。
引き続き「社会貢献を仕事にする方法」について考えていきましょう。
「NPOは社会貢献性が高い」「ビジネスは金儲け」というわけではない
ビジネスの世界で儲かっている会社は「売れた」ということであり、その分「たくさんの課題を解決した」という証拠です。
一方で、NPOなどは生活に困っている人の援助をしたりしますよね。
どちらの場合でも、社会の役に立っているので、「社会貢献」をしていることになります。
自分の興味と社会貢献を組み合わせることが大切
「とりあえず社会貢献したいから株式会社ではなくNPOに就職したい」という方もたくさんいらっしゃると思いますが、少し考えてみましょう。
ご自身の「関心」や「バックグラウンド」を探って、どのような仕事が合うのかを考える必要がありますね。
まずは「自己分析」をして、自分がやりたい分野を明確にしましょう。
社会貢献を仕事にするための7つの選択肢について詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
新卒でNPOに入りたい場合どうすればいい?
方法を2つ紹介します。
業界に飛び込み、人と繋がる
学生のうちからNPO業界で「インターン」をしたり、「ボランティア」をすることがおすすめです。
NPO業界は「長期インターン生」など、すでに団体に関わりのある人を採用することが多い傾向にあります。
NPO業界で活動する中で「自己分析」を深める
例えば、
- どのように「社会貢献」をしていきたいか
- なぜ「社会貢献」をしたいのか
- 「ボランティア」ではなく、「仕事にしたい理由」って?
などと考えてみましょう。
また、新卒でNPOに就職したい方もおられますよね。
一旦コンサルなどの知識やスキルを見つけてからNPO業界に転職する方法もありますが、どうして「新卒」にこだわるのか考えることも大切ですね。
新卒でNPOに就職予定の方向けに、以下のリンクで「内定までのステップ」を解説しています。
学生や主婦の方にはNPOバイト/パートもおすすめ
社会問題に興味がある方はNPOでのアルバイト、パートする方法を考えてみてはいかがでしょうか?
将来NPOに就職したい学生はもちろん、NPOは小規模での活動が多いので、アットホームな雰囲気でお仕事をしたいパートの方にもぴったりです。
詳しくは以下の記事をご覧下さい。
NPOで働くメリット・デメリット
メリット
・やりがいと感じやすい、働く意味を見出しやすい
・少人数、裁量の大きい厳しい環境下で成長できる
・「持っているスキル×NPO業界」で希少な人材になり得る
デメリット
・給与水準の低いNPOが多い
・一般企業に転職しづらい可能性もある
・研修が充実していない傾向にある
さらに詳しくメリット・デメリットを知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
NPOのお給料事情
気になるNPOのお給料についてお話していきます。
「平均的な人」の平均年収が約260万、「高めな人」が約370万
労働政策研究・研修機構の平成27年度の調査より
やはり通常の一般企業と比べると、少し低めの給与水準であるようですね。
NPOに興味はあるけれど「給料が低いから職業にしない」はもったいない
2つの理由を紹介します。
1つ目の理由は、近年NPOの給与水準は改善傾向にあるからです。
2つ目の理由は、高い年収水準を維持しているNPOも多数あるからです。
必ずしも、給料が安いわけではないのでしっかりとリサーチしてみましょう。
NPO職員給料・年収について詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください
NPO求人に応募する前に確認したいこと
志望先と自分が「マッチ」しているか考える
以下の4つのステップで考えてみましょう。
- 業界の特徴は?社会問題は?
- その法人の特徴は?どのように解決を試みている?
- 以上の特徴から導き出せる、その法人が求める人材とは?
- 自分が求められる人材であることの根拠は?本当にマッチしているか
志望動機には「理念への共感」&履歴書には「アピールしたい内容」が伝わるようにする
上記の4つを考えた後は、いよいよ「志望動機」や「履歴書」の作成です。
4つのステップの詳細や「志望動機」や「履歴書」の書き方について知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
「求められる人材像」を理解して面接準備をしましょう
NPOでは、
- 理念への共感度が高い人材
- 即戦力で自ら仕事を作れる人材
- 支援者など、ステークホルダーとの関係を構築できそうな人柄の人材
が求められています。
「団体の理念への共感」や「今までの経験やエピソード」をうまく伝えられるように話す練習を何度も行いましょう。
NPO就職の面接準備についてさらに知りたい方は以下のリンクをご覧ください。