1. NPOに就職/転職する3つのメリット・3つのデメリット
2019年10月10日

NPOに就職/転職する3つのメリット・3つのデメリット


NPOへの就職や転職はここ数年でより一般的になってきました。

しかし、いざ自分が働く場所としてNPOを選択するとなると、知らない世界と感じて躊躇する方が多いのではないでしょうか。

今回はNPOで働くことに関するメリットとデメリットを紹介致します。


NPOに就職・転職するメリット

まずは3つのメリットをご紹介します。

1.やりがいを感じやすい、働く意味、生きる意味を見出しやすい

1番に挙がるメリットはやはり「やりがい」でしょう。

NPOの仕事内容では、支援者、つまりサービスを実際に利用するエンドユーザーと直接触れ合うことが多い傾向にあります。

サービス利用者からの「ありがとう」が直接聞けるというのは、大きなやりがいとなります。

しかもサービスの提供相手は、非常に困っている人、であり、行政や企業では手が届かない方たちであることが多いわけです。

一般企業、特に大企業だと、自分が仕事で発揮した価値が最終的に消費者にどのように届いたのかが見えづらいですし、競合がひしめくような業界であれば、別に自分や自分の会社がこの仕事をやらなくても代わりが存在する、と感じてしまいがちです。

もちろん、これはあくまで感じ方、捉え方の問題であり、大企業での仕事も、回り回って社会に大きな価値を提供しているわけなのですが、働く意味を見失いがちという側面は拭いきれません。

その点NPOは山積する社会問題や困っている人の数に対して、担い手が明らかに足りていないため、「自分がこの仕事をやる意味」を見出しやすいといえます。

2.厳しい環境の中で成長できる

もちろん法人によりけりではありますが、「NPO」と聞いて思い浮かべやすい、共感性が高く、何かにチャレンジしているようなNPOの場合は、仕事に裁量が大きく、成果に対してシビアな傾向があります。

昨今、大企業に入ったからといって安定とはいえない、というような考えが広まりつつありますが、着実に個人として能力を高めてスキルアップしたい人にとっては魅力的な職場と言えそうです。

単純にNPOが達成しようとしていることは、「フィリピンの貧困撲滅」や「ホームレス状態の人がいない社会」といった、非常に難易度、志が高いものです。

しかも、それを少人数精鋭でやろうとしていることが多い(中小規模のNPOが多い)わけです。

寄付金や助成金などでいろんな人を巻き込むにも成果がでていないと簡単には巻き込むことができません。

このような環境下では自然と裁量も大きく、責任感もある仕事になりやすいので、こういった職場を望む方は検討するべきだと思います。

3.持っているスキル×NPOで希少な人材になり得る

中途の方に特化したメリットとなりますが、NPO業界でも、スキルを大きく活かして仕事をすることが可能です。

例えば、Webマーケティングのスキルを持っている方がNPOへ転職した場合、NPO業界ではまだWebを活用しきれていない組織も多いため、普通にIT業界で働く場合と比べ、よりそのスキルが希少なものとなります。

また、通常のWebマーケティングに加え、NPOに特化した知識を得ることができれば、「NPOのWebマーケティングの専門家」というようなキャリアを築くことができます。

Webマーケのスキルを持つ人が1000人に1人、NPO業界に明るい人が1000人に1人だとすると、1000分の1×1000分の1で100万人に1人、国内で約100人しかいない貴重な人材となることができるわけです。

自分の能力を活かして、必要とされている人の元に届けたい!というようなキャリア志向の方には、戦略的にアリな選択肢と言えるかも知れません。


NPOに就職・転職するデメリット

続いて、デメリットについて考えてみましょう。

1.給与水準が低めなNPOが多い

NPO職員の給料/年収は?公益法人の給与実態を徹底解説!というコラムで詳しくお伝えしていますが、
NPO法人の年収のボリュームゾーンは200万~300万と言われています。


2.一般企業に転職しづらい(かも知れない)

こちらも一概には言えませんが、NPOと聞いて、ボランティアだと誤解しているビジネスマンは一定数存在していると言えます。
企業の人事担当者がそのように考えていた場合、少しディスアドバンテージとして機能してしまう可能性はあります。

ただし、昨今NPO法人や公益法人といった組織も市民権を得ており、正しい理解も進んでいる傾向にはありますので、そこまで心配する必要はないかも知れません。

また、業務内容にもよりますが、NPOでの仕事内容が一切一般企業に活かされないとも考えにくいです。

例えば寄付者のマネジメントのような業務は、一般企業が行うCRM(顧客関係管理)とほとんど変わりない業務といえます。

福祉系の業務だったとしても、一般企業でも福祉系の業務ができる人材の募集はNPOと変わらずあるでしょう。

「NPO」という法人格や業界の問題を懸念するより、単にどれだけ業務内容が異なった仕事に転職するか、ということの方が大きく影響しそうです。

3.研修が充実していない傾向にある

こちらも組織によりけりですが、やはり属人的な業務が残っていうようなNPOも多いため、新人に対して手厚い教育は期待できません。
むしろ、そういった研修がない中でも自発的にスキルを学習したり、問題を解決したりできる人が求められているとも言えます。


結局は法人によって大きく異るため、しっかりとしたリサーチを

NPO就職/転職に関する一般的なメリットやデメリットをご紹介しました。
当然ではありますが、あくまでNPOというのは法人格であり、一言でNPOといっても活動テーマも、組織のフェーズも様々です。

ステレオタイプを元に、「やりがいのある仕事がしたいからとりあえずNPO」、「充実した研修を求めているからNPOはナシ」などと考えず、関心のあるテーマや社会問題があるのであれば、そこに関連するNPOや公益法人の情報をしっかりリサーチすることが大切です。