「インターンって何?目的は?どのように自分に合う企業やNPOを探して、選考を突破するの?」
「被災地のため、防災のために何かしたいけど何からしたらいいの?ボランティア前に最低限知っておくべきことは?」
このような疑問やお悩みを解決するため、activo代表小澤による、学生時代に長期インターンやサマーインターンに参加した経験、activo掲載中のインターンを数多く見てきた経験、さらに現在インターン採用を担当している経験、内閣府、首相官邸、全社協等の情報をもとに、5年間災害や防災を専門的に学んだ筆者がまとめました。などを元に、ガイドページをご用意致しました。
インターンって何?⇒職業体験制度のことだが、実態は様々
インターンとひとことで言っても、さまざまなタイプがあります。
ここでは、インターンの「種類」に注目して解説していきます。
就業体験型インターンシップ(1DAYや3DAY)
対象は就活生がメインで、これから「企業研究される方」や「企業の雰囲気を知りたい方」などオススメのインターンシップです。
1日のみ開催されるものが多く、内容は企業や業界の説明会を中心に、短時間のグループワークなどもされることもあります。
企業の採用活動としてのインターンシップ(約1週間〜1ヶ月)
「短期インターンシップ」と呼ばれることが多いこのインターンシップ。
こちらも、対象は就活生がメインです。
このインターンシップでは、参加者がチームになって課題に取り組んだり、社員と同じような仕事を体験することができます。
企業によっては、インターンシップを選考の一環として考えているところもあり、就職活動に結びつくインターンシップといえます。
実践型長期インターンシップ(アルバイト型)
実際に会社の業務に携わり仕事をするため、スキルアップを目的として参加する方が多いインターンシップです。
このインターンシップの多くが有給であることが多いため、アルバイトのような感覚で参加する学生もいます。
企業の即戦力になるために学生のうちにビジネスマナーやスキルを身につけたい方にはぴったりです。
海外インターンシップやNPO・NGOでの長期インターンシップ
「海外で働いて自分の視野を広げたい」「NPO・NGOに将来就職したい」
このように考える方にオススメのインターンシップです。
長期休みを利用して開催されるプログラムもあれば、休学して海外でインターンに参加する方法もあります。
目的別、あなたに合うインターンシップとは?
ここまででインターンシップの種類を説明しました。
次からは具体的に「どんな人」が「どんなインターンシップ に参加するべきか」について例をあげていきます。
就職活動が不安な大学3年生、大学院1年生には、「サマーインターンシップ」と「ウィンターインターンシップ」
この2つのインターンシップは長期休みを利用してプログラムされ、多くの学生が参加します。
「サマーインターンシップ」では、企業で働く経験を通して「自分はどんな仕事をやりたいのか」を考える良い機会になります。
また、冬に開催される「ウィンターインターンシップ」では就活解禁前に、志望の企業が自分に合っているか再度確認する機会でもあります。
「学生生活をバイトに費やすのは勿体ない」成長志向の方には長期インターンシップ
学生のうちに会社で働く経験をしてみたい方にオススメのインターンシップ。
アルバイトの代わりに「長期インターン 」でスキルアップしてみませんか?
また、長期インターンに参加するために休学を考えている方は以下のリンクの記事もご覧ください。
NPOへの就職に興味がある方は、NPO・NGO長期インターンシップ
企業だけではなく、NPOもインターンを行なっています。
NPOでの長期インターンを経てそのまま就職する方もいるので、興味がある方はNPOでのインターンシップをオススメします。
NPO・NGOのインターン募集サイトではETIC.が有名です。
インターンシップの分類やメリット、目的についてさらに知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
あなたに合ったインターン先を見つける方法
インターンの特徴がわかってきたところで、次は「どんな企業を選ぶのか」についてお話していきたいと思います。
数ある企業の中からあなたにぴったりな企業を選ぶためには何をすれば良いのでしょうか?
それは、「自己分析」です。
しっかり自己分析をしていると、自分の興味がある分野がわかったり、自分の考え方と企業理念(企業の考え方)が合う企業を選ぶことができます。
いくら有名な企業でも、自分とは合わない雰囲気や仕事内容であると働いてからがしんどくなってしまいますね。
また、NPOに就職を希望される方は、インターネットで求人を探すことをオススメします。
NPO/NGOインターンの魅力は「英語力UPのチャンス」と「自主性を高められる」こと
海外でNPO・NGOインターンをする場合は日本のインターンの雰囲気と違うことに戸惑ってしまうこともありますが、同時に自分のスキルアップのチャンスにもなります。
例えば、勤務中はもちろん英語を使うことになりますし、毎日のコミュニケーションの積み重ねで英語力をあげることができますね。
また、与えられる仕事を行うのではなく、「仕事を自分で見つけに行く」ようなインターンもあるようで、積極性が求められる場合もあります。
NGOインターンについてもっと詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
インターン選考突破完全ガイド
行きたいインターンが決まったら、インターンに選考に突破する方法を考えなければなりませんね。
「ESってなに?」「メールのマナーが分からない」「面接はどうしたらいいの?」
このようにお考えの方のためにインターン選考を初めて受ける方のために選考ガイドを作りました。ぜひ参考にしてみてください。
書類選考、履歴書、エントリーシート(ES)の書き方
一般的に、「履歴書」は自分の過去や現在の情報について書くもの、「エントリーシート(ES)」は自分の人物像について書くものです。
以下のリンクではインターンシップでの履歴書・エントリーシートのマナーや書き方について解説しています。
また、就職活動では自己PRの仕方が重要になります。
伝え方次第で印象も変わってきますね。
どのように自己PRをすれば良いかポイントをまとめましたので、以下のリンクからご覧ください。
インターン先の人事の方は、自分の会社に熱意を持って取り組んでくれるインターン生をとりたいと考えています。
そこで、「どうしてこの会社を選んだのか」を伝えることができるのが「志望動機」です。
以下のリンクではインターン選考での志望動機の書き方、答え方の例文・事前準備について、詳しく解説しています。
人事担当者とのメールのやりとり
インターンに参加する時にメールを送らなければならない場合もあるかと思います。
しかし、社会人のメールのマナーが分からず、失礼なメールを送ってしまうことは避けたいですね。
以下のリンクではメールをする時に気をつけたいポイントを解説しています。
インターン面接・質問対策
初めての面接でも、事前準備をすれば大丈夫。
以下のリンクではインターンの面接の事前に行うべき準備、また実際の面接での質問例について解説しています。
選考突破後の心構え・服装/髪色など
学生といえど、インターン生のうちはその会社の一員です。
インターン先の雰囲気に合った態度と身だしなみを心がけなくてはいけません。
インターン中の服装が「スーツ」である場合は悩むことはありませんが、「服装自由」の場合は何をきていけばいいの?と不安になることもありますね。
そこでインターンの服装についてまとめてみました。
以下のリンクではインターンの服装、髪色・髪型について解説しています。
インターンが終われば「お礼メール」を出す方もおられると思います。
以下のリンクではお礼メールの書き方を解説しています。
そもそも災害とは何を指すのか
災害とは自然現象そのものではなく「社会に被害を及ぼしたもの」を指す
毎年、災害が発生している災害大国日本。
しかし、「地震」「豪雨」そのものは「災害」ではありません。
あくまで自然現象であり、その自然現象が社会に被害を及ぼしたときはじめて「災害」となります。
自然現象が大きいだけでなく人や社会の脆弱性が関係しているといえます。
総務省・文科省設置の防災科学研究所や気象庁を参考に、日本でよくみられる災害についてまとめてみましたのでご覧ください。
地震
地震は大きく分けて2種類。
内陸型地震(断層型地震)と海溝型(プレート境界型)があります。
- 内陸型地震は断層のずれが原因で起こる、突き上げるような短い縦揺れが特徴です。
- 海溝型地震は、大陸プレートがひずんだり、戻ったりする力によって起きる津波を伴いやすく、長い横揺れが特徴です。
津波
地震により、海底が隆起もしくは沈降するのに伴って海面変動が大きな波となり到達するものです。
必ずしも海溝型地震のみで起こるとは限らず、阪神・淡路大震災でも小規模な津波を観測しています。
東日本大震災では15m以上の津波を観測、6県に浸水被害が出ました。
豪雨(台風)・洪水など水害
台風や梅雨前線をはじめとした大雨の影響で、川の増水や決壊を起こし、被害を及ぼすものです。
水害が土砂災害を引き起こすこともあります。
土砂災害
土砂災害といわれるものにも、実は3つの種類があります。
①がけ崩れ:急な斜面が崩れ落ちる現象。
突然起きるため、避難する間もなく被害が出る場合も少なくありません。
②土石流:大雨などにより、巨石や土砂などが一気に下流へと押し流される現象。
高速で流れるため、一瞬のうちに人家などを壊滅させる破壊力があります。
③地すべり:ゆるやかな斜面がすべるように移動する現象。
ゆっくりではありますが、 移動する斜面の規模が大きいのが特徴です。
火災
日本における発災原因は日の不始末や放火がほとんど。
また、地震発生後の二次災害で発生することも多くあります。
火山噴火
首相官邸によると、
災害として認識の低い火山噴火ですが、日本には111もの活火山が存在。
噴火により噴出される火山灰や火山ガスは広範囲に影響を及ぼすため、人への健康被害・農作物への被害が懸念されます。
1995年以降に発生した災害
内閣府が発表した平成30年版防災白書(附属資料)や全社協「災害アーカイブ」をもとに、1995年以降にボランティアが活発に動いた災害の一部を紹介します。
阪神・淡路大震災(1995年1月発災)
1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震では、気象庁観測史上初の震度7を観測。
全国各地から救援が広がり、ボランティア元年といわれました。
東日本大震災(2011年3月発災)
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。
M9.0、震度7を観測。
さらに、津波や福島第一原発事故発生による風評被害などの影響により、甚大な被害が及びました。
2014年広島土砂災害
広島県内の複数の地区で土砂災害が発生。
「真砂土」という広島県周辺の地質が大きく影響しました。
この被害を受けて土砂災害防止法が改正されています。
さらに、広島では2018年にも平成30年豪雨による大きな被害が出ています。
平成28年熊本地震(2016年4月発生)
2016年4月、2度にわたる震度7を観測。
「前震」が認知され始めたのはこの地震からのことです。
平成30年豪雨災害
台風と梅雨前線による約10日間の豪雨が発生。
西日本を中心に河川の氾濫や洪水によって甚大な被害が発生しました。
北海道胆振東部地震
2018年9月6日に発生し、震度7を観測。
火力発電所の緊急停止によるブラックアウトで広範囲の停電も起こりました。
災害ボランティアに行く前に知っておくべきこと
災害時に聞くわかりにくい言葉
災害発生前の元の状態に戻すことが「復旧」災害前よりも良い状態・生活にすることが「復興」
まずは、よく耳にする「復旧」と「復興」の違いを簡単にすると、
「復旧」とは、災害発災前の元の状態、元の生活に戻すこと。
「復興」とは、災害前よりも良い状態、生活にすること。
となります。
発災直後の緊急時に募集されるボランティアは主に「復旧」に関わるものだということです。
しかし、明確な期間の区切りはなく、同時進行で行われることがほとんどです。
「義援金」と「支援金」の違いは全額が被災地に届くかどうかが異なる
街中やテレビでよく見かける募金活動。
「義援金」と言っていたり、「支援金」と言っていたり。
「募金」であることに間違いありませんが、何が違うのでしょうか。
義援金と支援金の違いは「全額 被災地へ届けられるかどうか」です。
義援金は「お金」として、被災地に全額届けられます。
それに対し、支援金は団体が被災地へ行くための交通手段、活動に必要な道具を買うお金として使われることもあります。
災害支援で利用できる「災害ボランティア保険」
災害関連のボランティアを行うにあたり、重要なのが、ボランティア保険です。
復興ボランティアにも使用できる場合もあるのでチェックしてみてくださいね。
災害直後、被災地支援に行く前に全社協ホームページでニーズ確認
災害時、迅速に被災地支援のボランティアに行くことも大切ですが、現地のニーズが最優先です。
全社協や被災地域の社会福祉協議会がボランティアセンターを開設する場合、ホームページで情報を公開しています。
そのほか、気象庁、総務省消防庁やNHK生活・防災の公式Twitterアカウントでもリアルタイムの情報が公開されています。
参考にしてみてくださいね。
災害ボランティアには大きく分けて2つある
災害とは何かわかったところで、災害ボランティアの種類について紹介していきます。
災害関連ボランティアは大きく2つ、発災前のものか、発災後のものに分かれます。
発災前のボランティア「防災」「減災」
発災前、すなわち防災や減災といった活動のボランティア。
「防災啓発(防災教育)」や「防災意識向上」を目的とした活動が中心になります。
各自治体や消防団が主催となる防災訓練もその1つです。
発災後のボランティア「復旧」「復興」
次に、発災後。復旧ボランティアと復興ボランティアがあります。
明確な定義はありませんが、復旧ボランティアでは、主に、がれきの撤去や清掃、避難所運営などがその例です。
発災後は、次に起こる災害に対しては発災前でもあるため、次の災害に向けた防災・減災の取り組みが必要です。
災害後を想定してまちづくりや都市計画を行う「事前復興」の考え方も進んでいます。
災害に関連する社会問題
災害に関連する社会問題も多くあります。
災害時要援護者
災害時要援護者とは、主に、高齢者や障がい者、一時的な行動支障のある妊婦・傷病者、情報を得にくい外国人、理解力判断力の乏しいこどもなど「災害から身を守るため、安全な場所に避難す るなどの一連の防災行動をとる際に、支援を必要とする人々」を指します。
以下のように内閣府から報告されています。
平成 23 年 3 月の東日本大震災においては、非常に多くの尊い命が失われ た。その中でも、被災地全体で 65 歳以上の高齢者の死亡率が約 6 割であり、 また障害者の死亡率は被災住民全体の死亡率の約 2 倍等となるなどの調査も なされている。
風評被害
東日本大震災による原発事故の影響で起きた風評被害。
正確な事実が伝えられないことで広まった噂などにより、大きな経済的・倫理的影響を及ぼすことです。
被災地の人口減少
風評被害も原因の1つである被災地の人口減少。
県外避難後そのまま移住、立ち退きを命じられた、危険区域に指定されたなど理由は様々ではありますが、被災地の大きな課題といえます。
PTSDと心のケア
厚生労働省によると
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、強烈なショック体験、強い精神的ストレスがこころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。
突然、怖い体験を思い出すフラッシュバック、めまい、頭痛、眠れないといった症状が出ることがあります。
災害関連死
災害直後は助かったが、その後命を落としてしまう「災害関連死」も少なくありません。
主に、避難所生活・車内泊や、孤独死などがあげられます。