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2026/09/06

「その子の日常に、支援をとどける」——専門職が園や学校に出向く仕事の話

「保育所等訪問支援」という制度をご存じでしょうか。

専門職が、子どもの通っている保育所・幼稚園・認定こども園・小学校・中学校・学童保育へ出向いて支援する、訪問型の福祉サービスです。私たちはこの事業を6事業所で運営しています。連携している施設は99、訪問は延べ1,894回になりました(2026年6月現在)。

あまり知られていない仕事なので、実際に何をしているのかを書きます。

「その子を連れてくる」のではなく「その場へ行く」

発達に特性のある子どもへの支援というと、専門の施設に通う形を思い浮かべる方が多いと思います。それも大切な選択肢です。

ただ、その子が一日のほとんどを過ごすのは、通い慣れた園や教室です。集団の中でどう過ごしているのか、どの場面でつまずくのか。それは、その場に行かないと分かりません。

だから私たちは、その場へ行きます。

4つのアプローチ

訪問支援では、次の4つを組み合わせて行っています。

  • 直接支援:子ども本人への関わり。集団の中で、その子が参加しやすくなる手立てを一緒に試します
  • 間接支援:担任の先生へのコンサルテーション。「この場面ではこう声をかけると入りやすい」といった、明日から使える具体的な助言をします
  • 環境調整:席の位置、教材の見せ方、活動の順番。環境を少し変えるだけで参加できるようになることは、とても多いです
  • 連携支援:保護者、園、学校、医療機関のあいだをつなぎます

訪問するのは、保育士・児童指導員・言語聴覚士・作業療法士・公認心理師です。一人で判断せず、週1回のケースカンファレンスで多職種が意見を交わしてから現場に入ります。

一人への支援が、クラス全体に届く

この仕事をしていて何度も起きるのは、「一人の子のために考えた工夫が、結果としてクラス全員にとって過ごしやすい形だった」ということです。

指示を短く区切る。次に何をするかを目に見える形で示す。がんばりどころの前に見通しを伝える。どれも特別な技術ではありませんが、必要な子には決定的で、他の子にとっても分かりやすい。

「この子のためと思って始めたことが、実はクラスの子全員にとってよかった」。現場の先生から、この種の言葉をよく聞きます。

支援を、施設の中に閉じ込めない

私たちが事業の中核にこの訪問支援を置いているのは、そこに理由があります。

自社の施設に来てくれた子だけを支えるのなら、私たちの届く範囲はそこで終わります。けれど園や学校に出向けば、その地域の集団そのものが、支援が必要な子を受け入れられる場所に少しずつ変わっていきます。

障がいの有無で入口を分けない地域をつくる。そのために、私たちは施設の外に出ます。


訪問支援の現場は、ボランティアの方に直接お願いする仕事ではありません。ただ、系列の学童保育や子育てひろばで活動していただくと、この専門職たちが日常的に関わっている現場を間近で見ることができます。保育・教育・心理・福祉を学んでいる方には、教科書だけでは得られない材料になるはずです。

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株式会社neuroploom

株式会社neuroploomの法人活動理念

「ニューロダイバーシティの実現を通じて、次世代の社会モデルを創造する」。これが私たちのビジョンです。


私たちは放課後の居場所づくりから始まりました。学童保育の現場では、集団の中で過ごすことが難しく、行き場を見つけにくい子どもに出会います。専門の施設を紹介することはできます。けれど、それを繰り返すほど、その子は地域から切り離されていきます。


だから私たちは、専門機関をつくる側ではなく、地域のふつうの場所に専門性を持ち込む側になることを選びました。いま大阪と滋賀で、学童保育・子育てひろば・児童発達支援・保育所等訪問支援・相談支援を運営しています。事業は増えましたが、やっていることは創業時と同じです。「分けない」ために、必要な人手と専門性を、子どものいる場所に届け続けること。


そして、その担い手はまだ足りていません。


子どもと関わってみたい学生の方。資格を持ちながら現場を離れている方。運転で地域の役に立ちたい方。特別な経験は必要ありません。週1回、数時間から。子どもの隣に座って、一緒に遊ぶところから始められます。


「いつか保育や子どもに関わる仕事がしたい」——その「いつか」を、今日にしませんか。現場でお会いできるのを楽しみにしています。