2025夏シーズン閉幕!
2025夏シーズンが終了しました。今シーズンも数多くの良き出会いに恵まれたこと、心より感謝いたします。
今シーズンは初めてカトマンズの郊外に家を借り、大気汚染から離れた場所で過ごしました。治安も見晴らしも良いこともあって、非常にメンバー同士の結束が強くなったシーズンでもあります。また、長期派遣が始まったとことで、1週間から半年以上に渡る、様々な入り口を用意することができました。それぞれのバックグラウンドや関心を持ったメンバー同士が良き影響を与え合い、一つの活動の元で切磋琢磨している、とてもHĀWĀらしい時間が多く流れました。
また、今シーズンの開催期間中には大きなデモに見舞われ、外出禁止令の下で活動を一時的に中断せざるを得ない状況となりました。プログラムの中止判断も検討するような状況でした。しかし、メンバーはハウスの中で過ごす時間を実り大きものにするために様々な企画に挑戦していました。イレギュラーな状況の中にあっても、HĀWĀらしく新たな発見や気づきに貪欲でいられたことを嬉しく思います。
HĀWĀが共同運営するアフタースクールに通う子ども達は、日々の勉強に加え、メンバーとの出会いを心待ちにしていました。そんな中で始まった今シーズン、たくさんの「見て!」に応えてくれるメンバーの姿に、数えきれないほどの喜びや暖かみを感じていました。アフタースクールという場所が彼ら彼女らにとって「なくてはならない、かけがえのない場所」になっていると思います。その理由の一つには、HĀWĀメンバーという一人ひとりに寄り添うボランティアという存在があります。今シーズン、先生達は子ども達に「ここで勉強できることを当たり前だと思わずに励みなさい」と何度も伝えていました。HĀWĀメンバーの献身と、子ども達の学習意欲と、先生たちの努力と、全てが重なってできる空間を、我々も当たり前だと思わずにいたいと心に留める機会となりました。
HĀWĀは子ども達との関わり方を通して、あるいはその表象を通して、海外ボランティアという構造にひそむ善なる搾取の撲滅のために探究的努力を重ねています。海外ボランティア体験を通して、子ども達の背後に垣間見える状況を単純に「問題化」せず、「わたし」と「あなた」の関わり合いを大切にすることをメンバーみんなで考えました。
今シーズンのテーマは「燈」でした。テーマに合わせて、何度も焚き火を囲う時間をつくりました。毎回スタッフが焚き火台に火を起こすのですが、気が湿っていたりするとなかなか火がつきません。火をつけることに苦戦しているとき、「風が通らないと火がつかないね」という言葉があがりました。酸素が入ってこないと、火種が大きくならないのです。テーマが出来た当初、風は火を打ち消すものと考えていたのですが、風が酸素を運び、燈をつくるのだと知りました。活動から帰ってきたみんなで火をかこみながら、考え事をしたり、おしゃべりをしたり、夜の良き時間を過ごしていました。
これから、HĀWĀは拡大期に移ります。より多くの人を呼び、子ども達にとってより多様で手厚いケアと学びが、メンバーにとってより多くの出会いと発見がある機会をつくっていきます。今まで蓄えた知見を元に、スタッフ一同邁進してまいりますので、これからも応援のほどよろしくお願いいたします。
人を照らす燈を生む、火種を育てる風となれ!
ありがとうございました!
HĀWĀ統括 河内陽太郎
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海外ボランティアのHĀWĀの法人活動理念
HĀWĀは、ネパールのスラムでアフタースクールを運営しています。
スラムで授業をしたり、孤児院でダンスをしたり、様々な活動をしています。
ボランティアに参加するメンバーの動機は千差万別で、「友達をつくりにきた」「不甲斐ない自分を変えにきた」「世界を広げにきた」「子どもに会いにきた」などです。
しかし、その活動はいつだって、「誰かのために」。授業を考えるのも、遊びを考えるのも、屋根の穴を直すのも全部、自分以外の人のためになることです。
コスパ、タイパが叫ばれて、皆が自分のことばかり考える時代です。そんな今だからこそ、
人のためにやってみよう、自分のために生きたいから。