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2022/09/05

バリアフリーに関する課題を友達事・親戚事・家族事として捉えてもらうために

今日はバリアフリーという言葉の認知の低さをどのように解決したらいいのか?を自分なりにまとめた内容です。

1.自分事でなくても身近にある問題だと感じるきっかけづくりを

私たちが直面している多くの社会課題。

皆さんが知っているであろう社会課題と言えば、フードロスや服の大量廃棄、地球温暖化(気候変動)が挙げられます。

社会課題をジャンル分けすると環境問題・労働問題・人口問題など様々あります。

Ayumiがバリアフリーに関する課題に取り組んでいるからか、社会課題にバリアフリー問題が取り上げられないと感じています。

何故、ここまで他の問題に比べて取り上げられないのか?を考えました。

1つ大きいのは、自分事として考えづらいから。

私も生前の祖母や従兄弟がいなかったらバリアフリーについて考えていなかったかもしれません。

最近強く思うのは、友達事・親戚事・家族事として捉えてもらうためにはどうしたらいいか?です。

私は1人でも多くの方々に早かれ遅かれバリアフリーな環境を意識せざるを得なくなることを伝えるべく、

セミナーや勉強会などへ登壇したときに、このような問いかけをしていきます。

■高齢者と一緒に暮らす若い層の場合:

・祖父母と出かける時、出かけていた時、「階段を登る姿が辛そうだった」ことはあるか?

・「手すりやエレベーターがあると便利だねー」と言われたことがあるか?

・手すりを使って階段を登姿を見たことはないか?

■ベビーカーユーザーの場合:

お店の幅を気にして来店した事はないか?

お店の幅が狭くて入れない、ギリギリのスペースで動きづらい等の不便な思いをしたことはないか?

1回1回ベビーカーを持って入店する苦労を経験していないか?

■アレルギーを持っている人の場合:

アレルギーなどの配慮をしてメニューの一部を変えてくれたお店に出会ったことがあるか?

上記に当てはまるような経験を重ねている人達に同じ情景を思い描かせる必要があると考えています。


2.今後もバリアフリーな環境を求める人はどんどん増えていく

高齢者の増加と交通事故での死亡者数の減少がそのまま身体障害者増加に繋がっています。

2025年には65歳を超える高齢者が3677万になります。

2020年の1月から12月の交通事故での死者数は2839人で、警視庁が1948年に調査・統計を始めて依頼、最小数値。そして始めて3,000人を下回っているようです。

これは車の技術革新(衝突安全性の技術力向上等含む)という一面だけでなく、道路構造改善やガードレールの設置・危険運転による厳しい罰則化・救急医療を含む日本医療の発展や充実など多くの要因が絡んでの結果だと思っています。

非常に良い数値である反面、その分身体障害者の数は増えています。後遺症が残ってしまう人もいます。

死ななかっただけ良いじゃないかという言葉はあまりにも酷です。

そういった人たちが再度、自分の人生を楽しく、謳歌させるよう社会が受け入れたり、参加出来るように促せるようにするのが社会や企業の務めだと思っています。

そのためにAyumiがいると常々考えているのです。

だからこそ、Ayumiは身体障害者にとってバリアフリーは大事なんだ!という伝え方ではだめだと思っています。

高齢者増加の件・ベビーカーを押すママさんの件・死亡者減少による身体障害者の増加という多方面から見た時に、【バリアフリーは大事!】ではなく【バリアフリーってこんなに便利なんだ!】という認識を生み、その次に【バリアフリー大事なんだ!でも自分には出来ることが無いから情報を提供など含めて自分が出来る事からやっていこう】というように、より身近なものとして捉えてもらえるようにしたいと考えています。

バリアフリーは物理的な面にいきがちでもありますが、心のバリアを覗くという意味も含まれているので、多様性を認める(ダイバーシティに通ずる)という文脈でもバリアフリーという認識を広げていきたいと思っています。

明日は我が身です。

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一般社団法人Ayumi

一般社団法人Ayumiの法人活動理念

【VISION】

障害の有無に関係なく、選択肢のある社会に


【MISSION】

障害という言葉から生まれる認識・潜在意識を組み替える


【創業の想い】

障害者と健常者の間での区別がなくなるほどに、不自由なくお互いが歩み寄れる社会を創っていきたい。

ハードはすぐに変えられなくてもハートは心持ち一つで変えられる。そう考えています。

物理的バリアフリーではなくても、心のバリアフリー対応で十分に障害者の方々の選択肢が広がります。

店舗や企業、当事者、社会、お互いの配慮を始めとした「歩み寄り」。

お互いが「出来ない・あれはだめ・これはだめ」ではなく出来ることから始めてみる。

私たちはそんな社会を創っていけると信じて行動を続けています。