【創業者の想い:田中宏明】すべての子どもたちが主体的に、 楽しみながら自分の夢に向かって努力をする。これがセブンスピリットの大きな魅力。
セブ島を拠点に、フィリピンの子ども達が音楽とスポーツを通して学び、子どもらしく遊べるように活動するNPO法人セブンスピリット。今回は、そんなセブンスピリットの創業者、田中宏明さんにお話を伺いました。
- 目次
●創業時の想い
●セブンスピリットの魅力
●読者の皆さんへメッセージ
●創業時の想い
- 路上で物乞いをしながら1日をすごす子どもたちを目の当たりにして、この子たちが情熱をもって取り組める場所をつくれないかと思ったのがスタートでした。
セブンスピリットが拠点としているフィリピンは、美しいビーチやリゾートのイメージが強いが、その裏ではいまだに多くの人々が貧しい暮らしをしており、約半数の子どもは義務教育を終えることができていない。 そんなフィリピンの路上で物乞いをする子どもたちに出会ったことが、セブンスピリット創業のきっかけとなったと田中さんは話す。
「声をかけて集まった子どもたちはみんなパワーにあふれ、この子たちが自分の努力によって、これから未来を切り拓いていくんだと思うと、大きな責任と期待を感じたのをいまでも覚えています。 」
セブンスピリット創業時の想いを振り返って、田中さんはこのように語った。
音楽教育を行うセブンスピリットだが、音楽の技術がいくら上達しても、人間的な成長が無ければそれは大きな意味を成さない。セブンスピリットには、音楽を楽しむなかで、子どもたちがしっかりと目標を定めて子どもたちを導いていく責任がある。また、その道すじを照らしてあげることで、子どもたちが自ら考えて自分の人生を切り拓いていくことができる。これは大きな期待であり、田中さんが創業時に感じた大きな責任と期待は、今のセブンスピリットにも受け継がれている。
●セブンスピリットの魅力
- すべての子どもたちが主体的に、楽しみながら自分の夢に向かって努力をする。これがセブンスピリットの大きな魅力だと思います。
魅力を感じるからこそ、セブンスピリットにはたくさんの子どもたちが集まる。
田中
義務教育ではない僕たちの活動では、子どもたちが楽しくないと思ったらすぐにこなくなってしまいます。もちろん団体として最低限の決まり事やルールはありますが、一番は楽しくポジティブな環境であること。
「楽器を演奏することが楽しい」「みんなに会えるのがうれしい」そういった、子どもたちにとっての一つ一つの”楽しい”に繋がる気持ちを尊重する場所であることが、セブンスピリットの魅力であるといえる。
- 読者の皆さんへメッセージ
田中
けして恵まれた環境で生まれ育ったわけではない子どもたちが、音楽やスポーツを楽しみながら、スポンジのようにいろいろなことを吸収し、自分の人生を変えていくさまを見るのは、このうえない喜びであり、楽しみであります。皆さんの得意が、子どもたちの人生を変えるきっかけとなります。少しでも僕たちの活動に興味を持ってもらえたなら、嬉しく思います。
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現在セブンスピリットでは、3年ぶりの開催となる「フィリピンの子どもたちのためのオーケストラプロジェクト」の参加者を募集しています!
応募締め切りは7月28日(木)。詳しくは、以下の応募ページをご覧ください📓
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NPO法人セブンスピリットの法人活動理念
セブンスピリットはフィリピンの子ども達が音楽とスポーツを通して学び、子どもらしく遊べるように活動していく特定非営利活動法人です。貧困や紛争など世界には数え切れない問題がありますが、どこに生まれようとも、子ども達には学び、そして遊ぶ権利があります。そんな当たり前のことを当たり前のようにできる環境をつくっていきます。