女性や子供の支援を行うNGOでのインターンシッププログラム・奨学生レポート
目次
はじめに
インターンシップの奨学金プログラムに参加した長 杏珠さんからのレポートです。
1か月のプログラムで学んだ事を記事にしていただきました!
国際協力に興味がある方は必見のレポートです。
参加プログラム : 国女性や子供の支援を行うNGOでのインターンシッププログラム
国 : インド
今回私はインド、ラジャスタン州ジャイプールにあるNGOにてオンラインのイ ンターンシップを4週間させて頂きました。
主な活動内容は週に2回、NGOが提供す るケアホームにいる子供たちに向けたレッスンと、ソーシャルメディアの投稿でした。 レッスンは Zoom または Google Meet で行われ、毎週テーマを決めて一時間程、レッスンやゲ ームをしました。
私は元々子供が大好きで、教育に興味があり、現在通っているアメリカの大 学でも教育専攻なので、レッスンプランを立てること自体は初めてではなかったのですが、NGO にいる子供たちはアメリカや日本とは全く違う環境におり、その土地なら ではの問題や彼らのバックグラウンド、英語のレベル等を考慮しながらプランを立てたり、準備をするのは初めてで、以前から途上国の NGO で子供達と関わる仕事がしたいと思っていた 私にとっては、とても貴重でいい勉強になりました!
プログラム中のインターン生としての活動ー求められる柔軟性や臨機応援に対応できる能力ー
レッスンのテーマについてですが、スーパーバイザーとの初めてのミーティングでは、 NGOの運営するセンター は学校ではないので、何か教科を教えるというよりも、彼らの人生に役立 つことや楽しめることを教えてあげられるテーマに、と指導されていました。1週目は自己紹 介の時間にし、2週目は英語、3週目はダンス、そして4週目は Conflict resolution (問題解決 力)についてレッスンをしました。レッスン中、私の住む場所で停電があったり、反対に彼ら のインターネット接続が切れてしまったりと、ハプニングは毎回のようにありましたが、とっ ても優しく親切なスーパーバイザーのサポートもうけながら、臨機応変に動くことができまし た。インドでは停電やインターネットのトラブルはよくあるそうで、そういった地域の子供た ちにオンラインで教えるためには臨機応変に対応できる力や理解力が必要不可欠であると学び ました。
オンラインでの現場での関わり方ー回答ではなく”手段”や”アイディア”の適切なアドバイスー
また、テーマやレッスン内容、レッスンの進め方に関しても、子供たちの英語レベ ル、学習レベル、性別、興味等でその場その場で何を優先するかや、どうしたら子供たち全員 が平等に参加できるのかを判断し、行動する大切さも学びました。毎レッスン、スーパーバイ ザーが付き添ってくれ、通訳やレッスンのコツを教えてくれたので不安や緊張もなく、私自身 も楽しみながら教えることができました。経験のない私では思いつかないようなアイデアも提 案してくださり、今後も役立つ勉強になりました。子供たち、特に女の子たちは私が紹介した アメリカのダンスを気に入ってくれ、最終日もみんなで踊ったり、インドのダンスを披露して くれたりしてとても素敵な異文化交流ができました。私のことも「ダンスのお姉さん」として 覚えてくれていて、とても嬉しかったです。
マーケティングや資金調達の業務にも従事
ソーシャルメディアは、週に3−4つ、Facebook に投稿する文面と写真または動画を作成しま した。テーマとしては、NGO が主にサポートする HIV/AIDS を持った女性が直 面する問題、ドネーションの呼びかけ、ボランティアの募集、国際的な記念日と関連させた内 容のもの、また投稿を見た人が反応しやすいようにシンプルな質問など、スーパーバイザーと 相談しながら決めました。自分で国連のウェブサイトや、テーマに関連する論文を探したり、 リサーチをして、統計などを見せることによって問題の深刻さを伝えたり、スーパーバイザー の指導を受けながらどのようにより多くの人の目に届くかを工夫しました。
インターンシップ中に最も印象的だった体験ー世界と関わるという事ー
今回のインターンシップで最も印象に残っているのは、この NGO に紹介されてきたある女の 子のためのドネーションを呼びかける投稿を作成した時のことです。その子は、NGO で保護されている多くの方のように、HIV を持っており、両親を亡くしたばかりで、さらに新型コロナウイルスにもかかっていたそうです。年齢の関係でケアホームでは預かることができ ず、治療のため病院へ入院しました。医療費等のために寄付を募ろうと、私も Facebook の投
稿を任され、完成した数時間後にその子は亡くなってしまいました。オンラインとはいえ、現 実というものを自分の目で見たような気持ちになりました。自分自身のこと、その女の子のこ と、ケアホームにいる女性や子供たちのこと、今の世界情勢など、たくさんのことを考えさせ られた、とても貴重な体験でした。
なにより本当に良かったのは、留学中のアメリカからでもオンラインで、自分が 1 番興味のあ る分野でインターンシップができ、また奨学金まで頂けたということです。新型コロナウイル スの影響で帰国もなかなかできない中、大学 3 年生のうちにインターンシップを経験しておき たい。できれば途上国で子供たちと関わるインターンをしてみたい。そう思っていた私にとっ て、この World Unite Japan を通してインドの NGO でのインターンは、またとないチャンスで した。迷いながらも挑戦してみて本当に良かったと思える、最高の経験ができました。
World Unite!のインターンシップ前の準備サポート
インタ ーンシップの活動自体もそうですが、事前に行われた英文履歴書のワークショップもとても勉 強になりました。自分がしてみたいことは、目の前にチャンスがあれば何でも挑戦するべきだ と学びました。
奨学生として選ばれ、また、サポートをして頂き、本当にありがとうございました。この経験を忘れずに、自分の 夢や目標に向かって突き進んでいきたいと思います。
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World Unite Japanの法人活動理念
World Unite!は 2005年にザンジバル/東アフリカで始まりました。ドイツ人のクリス・エングラーが、サステイナブルツーリズム — 旅行先の地域文化と環境の保全を第一に考えた「持続可能な観光」の旅行商品の開発を始めました。
現在、World Unite!は、各国で事業を展開。日本、中国、ミャンマー、ドイツ、オーストリア、インド、ザンジバル、タンザニア、南アフリカ、モロッコ、ニカラグア、アルゼンチン、ボリビアにて、各国に見合った事業体制(現地チームを配置、企業登録を行う、現地会社とパートナーシップを組むなど)を整え、活動しています。