広告会社で働くマーケターがあいむのプロボノとして活動する理由とは? (後編)
こんにちは。あいむインターン生のほのこです。
今回はあいむのプロボノの1人、岡村さんのインタビュー記事後編です。
前回の記事は読んでいただけたでしょうか?「とっても素敵な記事!」という声や「もっと読みたい!」という声をいただき嬉しく思っています。もしまだの方は後編を読む前にぜひ前編を読んでみてください!
前回の記事ではあいむのマーケティングや事業経営サポートを担当している岡村さんにあいむに関わるようになったきっかけや具体的な活動内容、あいむで活動する中で大変なことややりがいについてお聞きしました。
今回はインタビュー後編ということで、より岡村さん個人に焦点をあててこれまでの人生や原体験、今後の目標について語っていただいています。
▶プロフィール
岡村和樹さん(1992年生まれ 栃木県出身)
広告会社でマーケターとして働きながら、プロボノでNPOなど社会課題に向き合う団体のサポートを行う。ハードルを抱える子どもたちの背中を押す活動がしたいと考えていたため、あいむのビジョンに共感し、2020年4月にジョイン。マーケティングや事業経営サポートを担当している。
身近にいる大切な人たちを幸せに、そして自分を幸せに
石上: ここからあいむというよりは岡村さんのこれまでの人生や原体験についてお聞きしたいと思うんですけど、まず最初に今の活動につながるような原体験があれば教えてください。
岡村: 特定でこの瞬間みたいなものはないんですけど、中学生くらいの頃に身近にしんどい思いをしている同年代の人たちがいて。詳細は個人の話なのであまり言えないですが、僕にとってその人たちはすごく大事な人たちでした。だからどうしたらいいのかなって一緒に考えている時間が結構長かったんです。
ちょうど中学生ぐらいから少しずつ将来何になろうかなっていうのを考え始めたんですけど、そういう人たちが前向きに人生を進むことを手伝えるような仕事をしたいなって思い始めました。その時の答えは教師になることだったんですけど、その核には「しんどい思いをしている子たちの背中を押したい」っていう思いがありました。そういう思いが今の行動にも繋がっているかなって思います。
石上: 大切な人たちの幸せを考える中で「しんどい思いをしている人たちの背中を押すような仕事をしたい」という気持ちが生まれたんですね。教師になりたいと思っていた時期からどんなふうに考えが変わっていきましたか?
岡村: 教師になりたいって思い始めた時も勉強を教えたいと思っていたわけではなくて、悩みや苦しみに一緒に寄り添いたいなって思っていたんですね。一応教職課程は修了していて申請すれば教員免許をもらえるという状況ではあって。教育実習に行った時もめちゃくちゃ楽しくて感動もしていい思い出なんですけど、その時に教師ってたくさんの仕事を抱えていることがわかって、悩みに寄り添える時間ってもしかしたら短いんじゃないかと不安になりました。
そうした体験から、本当に教師になることがしんどい思いをする子たちの背中を押す一番の近道なのかって言ったらちょっとわかんないなと思い始めたんです。
石上: なるほど。じゃあ大学生の時に教師以外の選択肢を考え始めたという感じですか?
岡村: そうですね。大学で東京に出て色々な職業を知るじゃないですか。それまでは教師という職業しか身近になかったんですけど選択肢が色々広がって「こんなのもあるのか。じゃあこういうやり方もあるかもな。」っていう想像が広がりました。
石上: 大学生になって東京に出たことで教師以外の新しい選択肢を見つけたんですね。以前打ち合わせで岡村さんのお話をお聞きした時に「家族」のお話がとても印象的だったのですが、今家族について思っていることや考えていることはありますか?
岡村: 子供の頃は家族が出来ると自動的に幸せになるという考え方でいた気がします。家庭を築く=幸せみたいな。でも大人になってからは、家族がいるからこその幸せもあるし、家族がいるからこその悩みや苦しみもあるという感覚をもっています。
家族だからこそ身近すぎて伝わんない部分だったりとか、うまくいかない部分だったりていうのもあると思うんです。たとえば親が子どもに対してその愛情ゆえに細かいところが目についちゃって心配になって怒っちゃう、空回りするケースがあります。思い返してみると自分の家族もそうだし自分の身近な友達の家族にもそういうことってたくさんあるなって思って。家族の幸せのあり方って単純なものじゃなくて、いろんな工夫やコミュニケーションがあってこそ初めて成り立つものなのかなって思い始めています。
石上: そうですね。 では、岡村さん自身の幸せって何ですか?
岡村: もともと自分のそばにいてくれる家族や友人と、自分がサポートしたいと思っているしんどさを抱えてる子たちを両方幸せにできたら幸せだなって思っていたんですけど、そこに最近自分自身をちゃんと幸せにしないとていうのが加わりました。
僕が苦しい思いをしちゃっていたら、僕の家族が幸せじゃなくなっちゃうし、僕が幸せだからこそ幸せになれる人がいるということに最近気づいて。家族や友人と、サポートしたい人たちと、自分自身と、その三者の幸せの考えを満たせたら万々歳だなって思います。 なかなか難しいと思うんですけど、やりようはあるんじゃないかなって。
一年を経てできた今後の目標「優しさを仕組みに」
石上: 最後に岡村さんの今後の目標や夢を聞いていきたいと思います。まず最初にあいむに関わる仕事の中で今後やっていきたいことを教えてください。
岡村: 「優しさを仕組みにしていく」っていうのが組織として大事かなって思っています。今って藤野さんやスタッフのメンバーの優しさ、善意が届いて助かっている子たちが結構いると思うんですけど、その優しさっていうのを仕組みにしていくのが組織として大事かなと思っていて。
たとえば、奨学金ってどうしても勉強させてあげるお金がない人たちや、wifiとか通信環境を整えるお金がない人たちにも何とか授業を届けたいというある意味「優しさ」だと思うんですよ。それってお金に困っていることに対しての優しさなんで、こちらとしては資金も必要です。
なので奨学金の制度もちゃんと作って、そのための寄付集めをするっていうのが大事になってくるかなって思っていて。制度を考えるっていうのもそうだし、寄付集めの部分を頑張っていきたいなって思っています。
石上: 次に自分自身のことで将来こんなことをしたいとか、こんな人生にしたいっていう目標はありますか。
岡村: 社会課題解決を前進させるプロジェクトをお金を頂く仕事としてやれるようにするのがここ1、2年の目標になるかなと思います。「こんな人生にしたい」っていうのはそこができると大きく前進して見えてくるかなって思うんですけど、家族を幸せにしながら社会課題領域での仕事ができる、自分が納得できる価値を出せるというのが一番かなって思います。
石上: ご活躍を楽しみにしています。そしてあいむのスタッフとしてこれからもよろしくお願いします!
インタビューは以上です、ありがとうございました。
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岡村さんの過去の経験や今後の目標などをお聞きしていく中で「ハードルを抱える子たちの幸せに貢献したい」という軸は一貫していて、その軸を中心に自分ができることを積み重ねているのだなと思いました。自分の身近な家族や友達の幸せを考えたことをきっかけにやりたいことの軸ができ、それを実現するために自分のできることを増やしながら前に進み続けている岡村さんはとても素敵だなと思いました。
あいむはまだ立ち上げの段階ですが、できることを積み重ねて活動を広げていきたいです。そして関わってくれる人たちの居場所を作り、少しでもその人の人生を豊かにできたらいいなと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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