[難民プロジェクト] ★新事業★カルチュラル・ダイバシティ指標
難民プロジェクトは、「難民に平等な機会」を実現するため、日本に逃れてきた難民の方々が自立して暮らせる社会をつくることを目指して、一人ひとりが自分らしくキャリアを形成し、安定した収入を得て生活することを支援しています。
難民プロジェクトでは主に3つのチームで活動しています。
✓キャリア形成・就労のサポートとなる就労支援
✓その土台づくりとして、必要なスキルアップの機会を提供するLIP-Learning
✓難民の方々を受け入れる社会への啓発
これ以外にも、ファンドレイジング、法務、経理などバックオフィスでもメンバーが活動しています。
興味のある活動がありましたら、ぜひ難民プロジェクトのご見学にお越しください。
今回は、難民プロジェクト内で最も最近立ち上がったチームであり、社会への啓発を行う「カルチュラル・ダイバシティ指標」事業の立ち上げ経緯を紹介いたします。
- 前進となる研究活動
- カルチュラル・ダイバシティ指標とは
- メンバーの想い
1.前進となる研究活動
私たちは、東京大学と2022年にシンポジウムを開催し、難民二世のキャリア形成に関する共同研究において調査報告書とソーシャルアクションを発表しました。
移民・難民第二世代(両親または片方の親が外国出身で、日本生まれ、または 10 代前半までに来日した若者)は大学卒業後の就職活動で様々な背景により日本人の学生と比較して苦労しており、教育から労働市場への移行に課題があります。
特に、1970 年代以降に渡日した難民や 1990 年以降に渡日した外国人労働者等の子どもたちにおいては、日本生まれ、あるいは幼少期に渡日し、日本の教育を経験していたとしても、本人が望むキャリアの実現は難しいのが実情です。
これまでの移民・難民の教育研究においては、不就学や学業達成、進路形成等が主な問題関心であったため、就職の問題を取り上げたものはほとんどなく、未だ移民・難民第二世代の教育から労働市場への移行を何が阻害しているのか、また、なぜ・どのように阻害しているのかに関する実態調査は行われていませんでした。
この研究活動では、移民・難民の第二世代の若者の教育から労働市場への移行、なかでも大卒労働市場に着目し、教育から労働市場への移行に関する課題を明らかにすることを目的として取り組みました。
調査報告会には、移民・難民支援団体、JICA や UNHCR、民間企業などから、60名近くに参加いただき、参加者からは、「予想はしていましたが、日本の企業の多様性に関する取り組みがまだまだ足りていないと感じました」「自分のルーツを話す時涙を流す方もいる、1人1人の意識が変わり、社会が動いたらいいなと強く思いました」などの声が寄せられました。
2.カルチュラル・ダイバシティ指標とは
この研究成果を踏まえて、企業が文化的多様性の向上に向けたアクションのひとつとして、ノウハウを共有できる仕組みを構築していくべく、評価指標の策定を開始しました。
現在は、パーソルホールディングス、一般社団法人Welcome Japan、東京大学と産学連携し、組織の文化的多様性を評価する指標をを策定し、企業、社会へ普及させることを目的として事業を進めており、6月には公開シンポジウムも予定しております。
<検討中の指標>
3.メンバーの想い
移民・難民の方々への直接支援ではなく、仕組みを作り、社会にインパクトを与えることで、最終的に移民・難民の方々がより働きやすい環境を創出することを目指しています。これは、私たちだけでは、達成することが難しい大きなゴールであり、それに向けて、もっと多くの組織や企業を巻き込んで前進していきたいと思います。(難民プロジェクト・朱震)
経験も、年齢も様々なメンバーが活躍しているLiving in Peace。それぞれが知識やスキル、そして思いを持ち寄り活動しています。少しでも共感いただけたら、ぜひお気軽に活動見学にお越しください。6月・7月の難民プロジェクトの見学会は下記になりますので、ご都合の良いときにお越しくださいませ。
- 6月 10日 (土曜日)⋅午後1:00~2:30@Zoom
- 6月 18日 (日曜日)⋅午後2:30~4:00@Zoom
- 6月 24日 (土曜日)⋅午後1:00~2:30@Zoom
- 7月 2日 (日曜日)⋅午後2:30~4:00@Zoom
- 7月 8日 (土曜日)⋅午後1:00~2:30@Zoom
- 7月 16日 (日曜日)⋅午後2:30~4:00@Zoom
- 7月 22日 (土曜日)⋅午後1:00~2:30@Zoom
- 7月 29日 (土曜日)⋅午後2:30~4:00@Zoom
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