【体験談】イロイロ聞いてみた!〜SDGs共創キャンプってなに?~
こんにちは!国内インターン5期生のひろです!🐣
先日LOOB現地で開催した『SDGs共創キャンプ』で運営スタッフとして活動してくれた3人にインタビューしました🌟
インタビューに応じてくれたもえさん、なつみさん、もりさん
もえ
なつみ
もり
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1. SDGs共創キャンプってなに?
もえ:日本万国博覧会記念基金事業様によるご助成をいただき、実施したプログラムです!LOOBのモットーでもある「一方的な支援だけではなく、現地の人とともに学び成長すること」を目標に考えたプログラムです。
日本人学生と現地のフィリピン人学生による、「共創」がテーマでした。
帰国後は、このキャンプに参加したyouth leaderとして、まわりの人に影響を与えていくという面にも着目しているプログラム内容となっています。
なつみ:NGO LOOB20周年の記念プログラムで、NGO LOOBが長い間取り組んできた貧困削減・海洋汚染削減の面を特に重視して活動してきました。
2.どんなことをしたの?
もえ:貧困・教育・ごみ問題・海洋汚染問題の4分野に焦点を当てたフィールドワーク、ワークショップ、レクチャーなどを通してSDGsに対する知識を深めました。
また、ディスカッションやプレゼンテーション、最後にはSDGsへの共同宣言を発表!社会課題解決に向け、一歩を進めるための挑戦ができました。
なつみ:現地の大学生も参加した共同のキャンプだったので、2週間の生活すべてが異文化交流でした。テーマを設けて(エクササイズ(運動)、スナック(お菓子)、ホスピタリティ(人間性)、プレイ(小学生がするような伝統的な遊び)を基にプレゼンを作成、発表し、お互いの文化・習慣について学びあい、体験する時間を作りました。
もり:環境保護の面ではマングローブ植林を体験できて魅力的でした!朝早くホテルを出発して、日が出る前に植林をして、植林をする重要性などをレクチャーしてもらい、みんなで苗を運んで泥だらけになりながら、約100本ほど植えました!
ひろ:そうなんですね!みなさんは今回運営スタッフとしてはどんな活動をしたのですか??
もり:1番最初はSDGs共創キャンプっていうタイトル決めをしました!
なつみ:キャンプの内容決めから、日本人参加者の募集業務(事前説明会、オンライン面談、選考業務)、広報活動などの一連の業務を行いました。現地スタッフの方もできるだけ私たちの要望に答えようと沢山考慮してくださったので本当に感謝でいっぱいでした!
ひろ:SNSでの広報活動、選考を中心に活動したのですか??
なつみ:はい!参加者が決まってからは事前研修を3回オンラインで行い、それらの企画・構成もすべて担当しました。
今回のキャンプの目玉である共同宣言をしたいという要望のドキュメントを提出し、LOOBの取り組みの中でも初めてのことに挑戦しました!テンプレ作り・構成などにも沢山時間をかけて行いました。
3. 3人はなぜこのキャンプに参加したのですか?
もえ:元々オンラインのインターン生として活動していました。そのため実際にコロナ禍のフィリピンの現状を見たいと感じたからです。コロナ禍で絶対的な貧困にあるフィリピンの現状について幸恵さん(NGO LOOB創業者)とお話させていただく機会がありました。
現地は日本より被害を受けていると勝手に感じていましたが、フィリピン人の助け合いの精神から頑張って対策に取り組んでいると聞いて、自分の先入観のみで判断していたと気づきました。そこで実際の現状を把握したいと考え、スタッフに応募しました。
なつみ:私は教育に関わる活動に携わりたかったので、応募しました。1年前の春休みに1カ月間、別のNGO団体のインターンでカンボジアの小学校を訪問し、英語を教えたことがあります。その経験から日本人が一方的に支援するのではなく、現地の人と共同して活動を進めていくことが大事だと感じ、今度はインターンの運営側に参加したいと考えていた時に現地密着型のNGO LOOBと出会いました。
もり:私は英語を使ってインターンシップに参加したいと考えていました。LOOBが作成したごみ山などの動画を見て衝撃を受け、環境問題に興味を持つようになりました。そこから、実際に現地で見てみたいと感じ、今回のキャンプに応募しました。
4.SDGs共創キャンプを通じて学んだことは?
もえ:今まで全員に支援を届けることはできない、ということにどこかもやもやを感じていました。でもLOOBでのキャンプを通して、何もしないことよりも一歩踏み出すための支援をすることの重要性に気づきました。
なつみ:異文化交流の面で言うと、他人と2週間共同生活をすることの大変さを学びました。文化的背景も異なる人たちの集まりなので、キャンプのテーマにある「共創」という言葉の通り、一方的に我慢したりするのではなく、自分の意見も言いつつ相手の価値観や文化的背景にも耳を傾けながら活動、生活していくこと、共創の姿勢を常に持っておくことの重要性を学びました。
もり:私は何が本当にエコなのか?ということをより考えるようになりました。フィリピンと比べ、日本は先進国だし、衛生環境がしっかりしていて安全だと思っていました。
でも日本が実際に取り組んでいることが他国にとっても正解というわけでは決してなく、その国の文化的背景や経済状況、政治状況、人々の生活の質がどうなっているのかなどをしっかり見極めたうえで、国と地球の両方にとって適切な取り組みをしていく必要性があると感じました。
5.1番楽しかったことはなに?
もえ:フィリピン人の大学生と二週間共同生活をすることができたのがとても楽しかったです!文化の違いで悩むことももちろんありましたが、常に英語を話すという非日常的な生活がとても楽しかったです!
また、現地の方と日常生活の話の中で異文化を感じることが多かったのも刺激的でした!例えば服の話をしてた際に、日本人って服をすぐに買って使わなくなった服を断捨離する方が多いと思うのですが、フィリピンの人は、「え、なんで寄付しないの??」という言葉がさらっとでてくるようなことがあり、毎回はっとさせてくれることが多かったです!
なつみ:私はどうしても1番が決められなくて、2つになってしまうのですが、小学校訪問とバナー作成がとても楽しかったです!
小学校訪問では、日本の文化を教えるのはもちろんのこと、私たちがこのキャンプを通して学んだことを小学生のみんなに伝えました。つたない英語でもしっかりと目を見てお話をしてくれた小学生の皆さんに心打たれました。
バナー作成はキャンプ開始初日に参加者全員で作成しました。初日に全員で一つのものを作るということが、プログラム期間中の団結を作る大きな要因になったと感じています。
※バナー(旗):真ん中の文字(SDGs Co-Creation Camp)はプラスチックのごみでコラージュされ、それを囲むようにみんなの手形で丸を作りました。日本から持ってきたお菓子のごみや、フィリピンのお菓子のごみも使っています。
もり:参加者全員が一緒にいる時間が長くなるにつれ、お互いに冗談を言うようになったことがとても楽しかったです!現地の方は皆さん気さくで優しい方々だったので、よくフィリピン語で「チャロ〜」(冗談だよ)と言い合っていました。
特に面白かったのは、日本人参加者の方は最初は「え?」と、冗談を真に受けていましたが、最後の方には、日本人参加者の方が現地参加者に冗談を言い合う関係になっていたことですね。
6.SDGsについて理解が深まった?
もえ:はい!私はこのキャンプに参加するまで、先進国の技術を発展途上国に伝えて、国を発展させていくことが重要だと感じていました。しかし、キャンプで学んでいくにつれ、必ずしも先進国のやり方がすべて正しいというわけではないと感じました。
先進国といわれる日本でも実際のごみの量に対してのリサイクル率は約10%ほどで、それ以外は埋め立てや海に流れてしまっているそうです。そこからエコについてより考えていきたいと考えるようになりました。
なつみ:はい!私はフィリピンの現状を学んで、様々なゴールやターゲットが複雑に絡み合っていると強く感じました。もともと、SDGsの存在やどのような目標があるのかはなんとなく知っていましたが、実際にどういう社会問題に基づいて設定されているのかは全然知りませんでした。
このキャンプに参加するまでは17個の目標169のターゲットがすべて独立して存在するものだと考えていました。一つずつ目標を達成すればいいと感じていましたが、キャンプでの活動を通して、二つの問題を同時に解決していくことはできるのか、また、それを達成した際に別の目標が達成できなくなるのではという矛盾に気づくこともできました。
もり:私は国の現状を知れば知るほど、本当に解決できるのかと不安に感じました。毎年SDGsの達成度が公開されていますが、キャンプでの活動をしていく中で、貧しい方々を目にする機会がたくさんありました。本当にその人たちが抱えている課題が解決される目標に設定されているのか、と疑問に思うこともありました。個人的にはそれらを目標にしつつ、LOOBのように地域に密着し、自分たちができることを少しずつやっていくことが大切だと考えます。
7.キャンプ後、日常生活に役立っているなと感じたことはありますか?
もえ:些細なことで言うと、ペットボトルの購入回数により気をつけるようになり、英語の勉強の意欲が高まりました。私の中で一歩進めたと感じたことは、帰国後、毎週ボランティアで小学校を訪問しており、その子どもたちにキャンプでの経験を伝えるための場を設けていただくことが決定しました。自身の学びだけではなく、周りの人にもSDGsの活動を広めていくという一歩を踏み出せるようになりました!
なつみ:プラスチック削減については渡航前から気を付けていましたが、帰国後は特にフードロスにすごく目を向けるようになりました。キャンプ中はバイキング形式の食事で、現地スタッフからフードロス削減のために「おかわりできる人はたくさん食べてね~!」みたいな声かけが多々ありました。そこから、フードロスに対してより気を配るようになり、帰国後も自分が本当に必要な分だけの食材などを買うように心がけています。
もり:私はキャンプでごみ問題や海洋汚染などの問題に実際に触れたことで、関連の記事を見ると前よりも格段にイメージが湧くようになりました。そのために考えられる様々な支援方法について少しずつ考えています。
8.SDGsへ行動を起こしたい、気になっている人に一言お願いします!
もえ:SDGsを最終的に達成すると聞くと大きいことのように感じてしまうと思いますが、例えばスーパーやコンビニなどで袋をもらわないことや、自分の食べる分だけの食料を買うなど、身近で自分にできる取り組みはたくさんあります!
少しでも自分の達成したいSDGs、またはできそうなSDGsを見つければ誰でも行動を起こしていけるので、まずは勇気の一歩を踏み出してほしいです。
なつみ:SDGsを全く知らない人ってこの現代にほとんどいないと思いますが、実際の数値でどれだけの人が絶対的貧困にいるのか、手を差し伸べられるべき場所・人々がどのように生活をしているのかっているのを知っているのと知らないのとでは大きく違うと考えます。SDGsをなんとなく知ってるけどって方にはYouTubeなど、日本にいながらも、リアルを知れるツールが沢山あるので、ぜひ勇気の一歩を踏み出してくださればと思います!一緒に持続可能な社会に向けて行動できたら嬉しいです。
もり:私は自分の些細な日常とかにも疑問を持つことが大切だと考えます。一番考えなければいけないのは、「盲目的にこれでいいんだ!」と信じてしまうことかな?と感じます。レジ袋は有料になっているけど、3-5円なら払ってもいいかな思って買っている方にこれは当たり前でいいのか?ぜひ疑問に思って、考えてみてくださればと思います!
いかがでしたか?
インタビューに協力してくれたもえさん、なつみさん、もりさんありがとうございました!
LOOB SDGs Co-Creation Campの詳細はこちらからチェックいただけます☺
https://www.loobinc.com/sdgs-camp/
次回の投稿もお楽しみに◎
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本会は、(1)日本とフィリピンの子ども、青少年および一般社会人が、文化的かつ教育的な人的交流を通じ、国籍、年齢、性別、肌の色、信条を超えて相互理解と友好親善を深めるとともに、(2)フィリピンの低所得者層を対象としたコミュニティ開発、教育・医療支援、環境保護、自立支援などの支援活動を推進し、奉仕精神を育て、地域の発展に寄与することを目的とする。