「子どもたちの描く絵をもっと多くの方に知ってほしい」カレンダープロジェクトへの想い
- 始まりは、フィリピンで子どもたちの絵を見たときでした。
- 試行錯誤の連続。諦めそうになったけれど…
- 「子どもたちの才能を埋もれさせたくない!」
- 「支援する」という一方通行ではなく、「子どもたちからも元気をもらう」という相互関係
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1始まりは、フィリピンで子どもたちの絵を見たときでした。
今から4年前、当時大学3年生だった私。 授業もそれなりに頑張ってたし、遊びもたくさんして、隙間時間にはバイトを詰め込んで…充実している生活のはずなのに、なぜか満たされない自分がいました。
そんなとき見つけたのが、現在も所属しているNPO団体PARASAIYO。
PARASAIYOの「誰かの楽しいを、誰かのために」という仕組みに共感し、活動を続けることに。 PARASAIYOでは毎年夏に支援しているフィリピンの児童養護施設を訪問しているのですが、私が入ったのは10月だったので、現地を訪問するまでに約1年かかりました。
やっと現地を訪問できたとき、子どもたちのキラキラした笑顔に触れ、「あぁ、この子たちのために私はこの一年間活動していたのだ」と思い、熱いものが込み上げてきたのを今でも忘れられません。
そこで私は子どもたちが絵を描いているのを目にすることになります。
初めて子どもたちの絵を見た時、なんて創造性に満ちていて、繊細で、美しい絵なのかと、心震えたことを覚えています。
そして、こんなに素敵な絵を描いているのに、これらの絵がここだけでとどまってしまっているのが勿体無い!もっとたくさんの人に知ってほしい!と思ったのです。
2試行錯誤の連続。諦めそうになったけれど…
日本に戻ってきた私はすぐに「クリエイターズ」という、PARASAIYOをモノづくりの面から支えるチームを一から発足。 そのチームで「子どもたちの絵を使った何かを作りたい」と案を出し、みんなで考えたときに出たのが「カレンダーを作る」というものでした。
当時のメンバーは皆、物販やモノづくりに対する知識も何もない大学生ばかり。
一年目は目標冊数20冊で完全手作りのものを作成。
今思うとお恥ずかしいレベルのもので、いかにも「手作り」感のある、カレンダー台紙に絵を切り貼りしているようなお粗末なものでした。
想像以上の物販の難しさに直面して諦めそうになった私たちでしたが、PARASAIYOメンバーから様々な意見をもらい、2年目にはプラスチックケースを使用し、カレンダー自体のデザインもさらにスタイリッシュなものに改良するなど、様々な策を講じてリベンジ。
2年目は48冊を売り上げましたが、まだまだ課題は山積み。
「郵送の際にケースが割れないようにするにはどうすればいいか?」「もっとこのカレンダーを知ってもらうにはどう広告すればいいか?」
そんなことを考えて迎えた去年、カレンダープロジェクト発足3年目。
100冊を目標に販売を開始。
残念ながら目標には届きませんでしたが、91冊という結果を出すことができました。
3「子どもたちの才能を埋もれさせたくない!」
最初は無謀かと思ったこのプロジェクト。 自分たちの生活、仕事、プライベートの時間がある中、それでも続けてこれたのは、「子どもたちの才能を埋もれさせたくない!」という強い想いでした。
私が子どもたちの絵を初めて見たときに感じたものを、もっとたくさんの人に感じてほしい。 もっと子どもたちの絵が色んな人に届いてほしい。
そんな思いが通じたのか、「毎年楽しみにしています」「今年は離れて住んでいる家族にプレゼントとして贈ります」と、毎年買ってくれる方が少しずつですが、増えてきました。
私1人ではなし得なかったこのプロジェクト。
今年は目標達成できませんでしたが、100冊という大台が現実味を帯びてきて、本当に諦めずに続けてきてよかったと心から思いました。
4「支援する」という一方通行ではなく、「子どもたちからも元気をもらう」という相互関係
「ボランティア」というと「豊かな側が恵まれていない側に何かをしてあげる」というイメージが強いですが、私はボランティアとは「相互関係」であると思っています。
今回のカレンダープロジェクトもそうです。
カレンダーの購入者からは…
「子どもたちの絵が可愛くて、置くだけで部屋がとてもおしゃれになりました!また、絵の発想がどれも面白く、子どもたちの頭の中を見れたような感じがして毎月めくるのが楽しみになりました!!」
「しばらく(PARASAIYOの活動に)行けてなくても、見ているだけで懐かしく、元気になれます。 職場に置いておくと、これなーに?と意外な人から興味を持ってもらえたり、普段話さない人と盛り上がったり、仕事仲間と仕事以外の話ができたりする、良いきっかけになります。」
「絵の描き方が独特で毎月楽しめました♪ 後ろにメッセージ書いてくれていたことも嬉しかったです!」
など、多くの嬉しいお言葉をいただいています。
子どもたちの想いや絵が、日々に彩りを与えたり、カレンダーを見る度に幸せな気持ちになったり、カレンダーをキッカケに交流が増えたり。
こちらが子どもたちに何かをしてあげているようで、本当は子どもたちからもらうものも多いということに、気付かされます。
このカレンダーは、経費を除いた全額をフィリピンの子どもたちの大学進学支援費に使わせていただいています。
子どもたちの素敵な絵が形となってお客様の元に届くことで、それが子どもたちの教育支援に直接繋がるという仕組み。それはまさに、子どもたち自身の力で彼らの将来を切り拓いているように感じられて、とても感慨深い思いでいっぱいです。
まだまだより良いカレンダーを作るべく試行錯誤しているところではありますが、もっと子どもたちの絵や私たちの活動がより多くの人に届くといいなと思っています。
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カレンダー以外にも、普段はイベントを企画・運営し、参加者様からいただいた参加費から必要経費を除いた分全額フィリピンの児童養護施設の子どもたちに寄付させていただいております。
ご興味ある方は、こちらからぜひ私たちの活動をご覧ください。
LINE@:https://lin.ee/PDFnGfI
Instagram:https://instagram.com/parasaiyo_official/
PARASAIYOの法人活動理念
主催団体PARSAIYOは様々なチャリティーイベントを企画しており、各イベントの参加費の一部が、チャリティとしてPARASAIYOの支援するフィリピンの児童養護施設CMSPの学費及び支援活動費になります。PARASAIYOのメンバーは年に1回支援先の児童養護施設を訪問しており、子供達に教育プログラムを提供したり、一緒に遊びながら交流もしています。もし何か質問等ございましたら、お気軽にご連絡くださいませ!