30年近くの時を経て、子ども・若者主体の課題改善に期待を寄せて。
こんにちは、ティンカーベル事務局です。
そろそろ肌寒いなぁと感じていた日々が一転、暑さがよみがえる日が続きましたね。今年も台風の影響が各地に出ていて、日常生活に支障が出ている方もいると思います。一日も早い復旧を心から願っています。
さて、唐突ながら、ティンカーベルは2018年2月にこのActivoで仲間を募り、団体として立ち上がりました。途中、様々な企画を打ち立てるもいろいろな課題が山積し、うまくいかないこともありました。
この子どもや若い世代の声を反映する取り組みは、代表の実体験にも通ずるところです。ある子どもさんと関わっていて、その行動だけで周りの人々が判断をして「決めつけられてしまう」現状がありました。
当時、学生だった代表自身は、遊びや交流を通してその子とかかわっていたので、ふとした瞬間に「あのな・・・」「実は・・・」と本音を話してくれることがありました。それが、周りの大人たちの見解と全く真逆となっていました。それでも様々なことがどんどん足早に決められて行ってしまう。
もっとちゃんとこの子の声を聴かないと。
問題の本質がどこにあるのか、しっかり見ないと。
誰が持っている情報でも、総合的・包括的に見ないと正しい判断は何もできない。
そう思い、じゃあそれは解決・改善していくためにはどうすればいいのか。
子どもたちとかかわる中で、「子ども」と思われがちですが、それでもしっかり考えたり、実は子どもの方が空気を読んで、遠慮していたりする。でも、それは自分の意志じゃないし、本当の姿じゃないかもしれない。
もっと物事に、子どもたちの意見を反映させたらいいんじゃないか。もっと子どもの声に目を向ける。そのためには、そのような場所=土台を作らないといけないし、志を持った仲間と集う方が広げやすい。
そう思い、民間団体として、「子ども・若い世代の声を反映させる仕組み」を定着させたいと立ち上がりました。特に何かヒントを得たというわけではなく、自然と大切だと思い、その実体験に応じた始まりでした。
ただ、日本では特にこの動きがスムーズに社会に受けいれられていくかというと、必ずしもそうとも限らないのが現状です。
前のストーリー記事でも記載しましたが、「国連子どもの権利条約」の浸透にしても、
「子どもは社会経験が少なく、知識も十分でないから正しい判断ができないのではないか」
「権利を主張する前に、義務や責任が求められるべきではないか」
「子どもに権利を教えるとわがままになる・・・」
このような背景もあり、この条約自体、批准が当初よりも5年遅れてしまっただけでなく、いまだにこの条約自体の認知度や理解度は高くはありません。
また、まだまだ日本では、この取り組みが受け入れられにくいのか、子ども・若い世代からは想像以上に大変多くの賛同が集まる一方、なかなか想像以上に大人の方の賛同が集まらないのが課題の一つでした。
どうすれば、この活動が社会の新しい仕組みとして定着していくんだろう。
常日頃から考えてきましたが、ある子ども向けの資料を見つけました。これは内閣官房が発行している子ども向けの「子ども家庭庁」紹介資料です。
内閣官房こども家庭庁設立準備室発行(令和4年6月)
「こども家庭庁について」(こども向け資料)
(資料をご覧になりたい方は、下記ホームページにアクセスしてみてください)
では、早速開いてみると・・・
- 子どもは、まわりの人に支えれながら自分のことを決めたり、意見を伝える主体
- 新省庁では、こどもの声をしっかり聴いて、目線に立った政策を作る
- こどもや若者の社会とのかかわりを応援する
これは、すごく大きなことですね。私たちの活動問わず、子どもの権利条約批准から30年近くの長きにわたり、なかなか理解が進まなかったこの取り組みに、一気に注目が集まるかもしれません。そして・・・
私たちが目指しているものととても近い内容が盛り込まれていくかもしれません。これは大いに期待できると思います。
ただ、実際発足は来年の4月でどのようなスケジュール感でこの取り組みが進んでいくのかは、まだ不透明なところではあります。もちろん国の事業なので、PRや予算の面ではかなり円滑、かつ強力に進んでいくと思うのですが、自由度や意思決定の早さ、そして経験やノウハウという部分では、私たちも役割もしっかりと果していきたいと思います。
そこで、11月下旬に、こども家庭庁発足を記念した団体独自のイベント「子ども・若い世代の声を反映する仕組みを作るキックオフフォーラム」を開催しますが、その準備・運営や、それ以降の活動のさらなる定着に向けて、
新たに「運営メンバー(アドバイザー含む)」と「ボランティアさん」の募集・登録を行うことになりました。事実上の再開となりますが、今回この活動が計画通りにできなければ、この取り組みはこども家庭庁に期待し、活動を閉じる可能性があります。ただ、右往左往しながら、もうすぐこの活動に陽の目があたるタイミングですので、出来たら今後も継続して取り組みたい・・・。
様々な覚悟をもって、そして今回がラストチャンスになるかもしれない・・・でも、ラストチャンスにならないよう、皆さまからのお力添えをいただきながら、再スタートしていきたいと思いますので、ご興味がある方はぜひ一緒に活動に取り組んでくださると幸いです。
ティンカーベルでは、先週から活動の再開に向けて、
運営メンバー・アドバイザー
単発ボランティアさん登録
イベント参加者募集
をそれぞれ再開しました。
詳しい募集内容などは、この「ティンカーベル紹介ページ(Activo)」から各募集ページを見ることができますので、興味のある方はぜひアクセスしてみてくださいね。なお、エリアは全国を対象としているため、どのページを開いても、記載の都道府県を問わずそのままご応募・お問い合わせしていただけます。
子どもたち・若い世代の声を反映する仕組みづくりに興味のある方と、ご一緒に活動を広げていきたいと思いますので、皆さまからのご応募こころよりお待ち申し上げております。
ティンカーベル事務局
2022年10月2日
Powered by Froala Editor
ティンカーベルの法人活動理念
ティンカーベルは、主に小・中学生の子どもたちの学習・生活・成長がより豊かになるように、その実現のための調査研究・実践・政策提言を通し、活動をしていきます。自信があってもなくても、子どもたちがもっと可能性を高められるように。何をすればいいか考えていく団体として、立ち上げます。