冬だけ現れる幻の村「然別湖コタン」をいっしょに作る仲間を募集しています!
然別湖コタン…? 然別湖って何て読むの? コタンって何?
変わった名前ですよね。読み方は「しかりべつこ」で、北海道の中ほどの大雪山国立公園にあります。
「しかりべつ」は北海道のアイヌ民族の言葉に由来する地名で、「コタン」はアイヌ語で「村」を意味します。
つまり、然別湖コタンは「然別湖にある村」というわけですが…、実は然別湖コタンはただの村ではありません。
その正体は、なんと結氷した湖の上に一冬だけ作られる幻の村なのです!
遊びから始まった村づくり、気づけば作り続けて40年。
そんな「然別湖コタン」は、結氷した湖の上に地元住民がイグルーを作って遊んだのが始まりでした。
イグルーとは、カナダなどに暮らす先住民イヌイットが雪を使って作るシェルターで、日本で言うかまくらのようなものです。
それがいつの間にか大規模なイベントに変わっていき、今ではイグルーだけでなく、氷のブロックで建造したチャペルやバー、露天温泉までが毎年作られるように。
気づけば40年の歴史を誇るようになり、それをきっかけに然別湖に移住した方も多数現れるようになりました。
今や然別湖コタンは、遊びという枠を通り越し、地元住民にとってなくてはならない大切な行事になっているのです。
ハードな村づくりを支えてくれるのは、ボランティアの皆さん。
ところで、湖が凍るほど寒い場所にどうやって村を作るのでしょうか?
驚くべきことに、そのほとんどが人力による手作業です。
寒い日にはマイナス10度を下回る極寒。にも関わらずハードな作業のため、汗だくになります。
それは、快適な気温で暮らしている普段の生活とはかけ離れた大自然の世界。
然別湖コタンは、想像をはるかに超える苦労の元に作り上げられているのです。
一方で、作業を終えて村を作り上げた時には何とも言えない達成感があり、この幻の村のために全国から大勢のお客様がやってきます。
たくさんの人が笑顔になり、そして自然の素晴らしさと恐ろしさに気づいてもらい、人と自然が共生していける社会作りに貢献したい。
そんな思いで毎年大勢のボランティアが然別湖コタンの村づくりに協力してくれていました。
コロナ禍でコタンに危機が!?
そんなボランティアの中でも、特に活躍してくれていたのが、然別湖コタンとは正反対の暮らしをしている方々でした。
雪がめったに降らない南国、台湾の人々です。
ところが、2020年のコロナ禍により、日本と台湾の往来ができなくなってしまいました。
今まで然別湖コタンを作るために活躍していた台湾人ボランティアが来られなくなり、然別湖コタンの村づくりは一気に難しくなってしまったのです。
そこで、かねてより然別湖コタンと親交のあったANAあきんど株式会社(ANAグループ)からECOFFに相談があり、2021年より「然別湖コタンコース」が村おこしボランティアに仲間入りすることになりました。
ECOFFでは学生ボランティアを募集し、ANAあきんどではANAグループ社員からボランティアを募集する体制が作られ、2022年2〜3月に然別湖コタンを無事開村させることを目指しています。
人々の思いと歴史、文化、知恵を後世へ引き継ごう。
遊びや祭りは、単なる一過性のイベントではありません。
そこには、人々の思いと歴史、文化、そして私たちがたった1つしかない地球と共存していくための知恵が詰まっています。
コロナ禍の影響を受け、伝統的な行事の継続が困難になっている地域が全国各地に数多くあります。
然別湖コタンは、そのうちのたった1つでしかありません。
ですが、村おこしボランティア【然別湖コタンコース】への参加を通じ、1人でも多くの人が自主的に行動できる世界へ繋げられればと思います。
- 場所:北海道 然別湖
- 期間:2021年12月〜2022年3月までの間に8回実施します
- 定員:12〜1月の建設ボランティアは各日程8名、2〜3月の運営ボランティアは各日程6名
- 参加費:27,000円〜41,500円(参加費は日程により異なります。)
- お申し込み:詳細をご覧になり、フォームよりお申し込みください。
- 詳細:村おこしボランティア【然別湖コース】よりご覧ください。
活動に参加してみませんか?
村おこしNPO法人ECOFFの法人活動理念
村おこしNPO法人ECOFFは、都市を知る人と田舎を知る人が集まり、日本の農林漁村を元気づけるためのプロジェクトを実践するために設立されました。
ECOFFでは、「田舎のこと、農業のことを都会の人にももっと知って欲しい!」
という思いから、主として農林漁村でのボランティアの紹介と、ボランティアと農家さんが力を合わせて作った商品の販売事業を行っています。