地域情報サイト「まいぷれ」に掲載されました
以前、西多摩地域の情報サイト「まいぷれ」さんにご取材頂いたことがありました。
投稿文をとても分かりやすく纏めて下さっていて、とても嬉しく思います。必要な児童生徒に届けば何よりです。
さて、ご取材の中で「なぜえんぎ塾が必要なのか」という趣旨のお話がありました。その時は「核家族化をはじめとした現代社会には、地域で子どもたちを育てる仕組みが必要」と答えたんだと思います。
(なにせ取材が少し前のことだったので、、、💦)
家庭での教育がなくなり外部化してきたことは、何も僕が感じているだけのことではありません。例えば、イギリスの社会学者であるアーネスト・ゲルナーは以下のように述べています。
教育が家内工業であった時代、人が村や同族集団によって作り上げられる時代もあった。そのような時代はもはや過ぎ去った。
『民族とナショナリズム』(アーネスト・ゲルナー、岩波書店)
他にも同旨のコメントは驚くほどに沢山ありますが、多くの人には見過ごされているように感じています。
「核家族化をはじめとした現代社会」という言い方は、今思うと思慮深さに欠けた言い方だったなと反省しています。核家族化も教育の外部化を促している要因ではありますが、、、もっと丁寧に説明すべきところでした。
とにかく、まいぷれさんの投稿をぜひご覧ください!
書き手:理事長
えんぎ塾とは、どんな状況でも”学びたい”という子どもたちの気持ちを応援する、地域の無料個別学習塾です。
対象は小・中学生をメインに、ボランティア講師が授業を行っています。
現在は西多摩地域を中心に展開していますが、今後は都内だけでなく、山梨県、神奈川県にも増やしたいと考えています。
「教室として場所を貸しても良いよ!」「塾生候補がいるよ!」「うちの子を通わせたいよ!「ボランティア講師に興味がある!」という方がいましたら、直ぐにご連絡をお願いいたします!
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えんぎ塾(無料塾)@羽村/青梅/瑞穂/あきる野の法人活動理念
子どものまなび、地域のちから
かつて、ある男の子が山梨の小さな町の"寺子屋"で、数字遊びをしたり、「ありがとう」や「ごめんなさい」の意味を学んだりしました。
その子は、温泉街の片隅で暮らす、若い両親のもとに生まれました。
生活は決して豊かではなかったけれど、そこには人がいて、言葉があり、まなびがありました。
その時間が、彼の背骨になりました。
今、その子は大人になり、「えんぎ塾」という場所を作りました。
えんぎ塾には、勉強を「教える人」と「教わる人」はいません。
ただ、一緒に学ぶ人たちがいるだけです。
子どもが宿題をひらくと、
隣の講師がそっと「どう思う?」と問いかける。
考える力が生まれる。
わからない時は、学年をさかのぼって、最初からやり直す。
それは、遠回りではなく、"その子のスピードで進む"ということ。
この塾には、お金のやりとりはありません。
代わりに、「まなび」があり、「まなびの中に生まれる縁(えにし)」があります。
"縁起(えんぎ)"とは、すべてが関係し合って生まれるという仏教の考え方。
だからこそ、えんぎ塾では誰もひとりじゃない。
教室の机の配置も、言葉のかけ方も、「ひとりにしない」ように工夫されています。
この場所では、子どもがまなび、
まなびが人をつなぎ、
つながりが地域を育てる。
誰かに教わったことを、いつか誰かに渡す日が来る。
その循環の中で、生まれるまなびは、教科書には載っていないけれど、
きっと一生の糧になる。
えんぎ塾が目指すのは、学力の向上だけではありません。
"自分を肯定できるまなび"
"誰かと共にいるちから"
"地域と共に生きていく物語"を、子どもたちが自ら紡げるようになることです。
子どものまなびは、地域のちからになる。
そして、地域のちからが、また子どもを支える。
えんぎ塾は、その小さな循環の、はじまりです。