With The World staff blog #10 文化認識
Hello!
明日を明るい未来に!With The Worldです。
2024年に入り、大学入試共通テストも終わりましたね。
2023年度も残すところ僅かとなりました。4月からの新たなスタートのため、皆さん様々な挑戦をしているのではないかと、ワクワクしながら日々の新しい出会いを楽しませていただいております!
さて、今日の話題は「文化認識」です。
With The Worldでは、海外の先生方や教授の方々から「英語で講義を受ける」というプログラムも実施しています。
普段の学校生活の中で、特に中高生はなかなか英語で海外の先生から授業を受けるという経験はできない…特別な時間になるのではないかと思います。
2023年12月に実施された国際交流プログラムの冒頭、
インドネシアとフィリピンの先生からの講義の時間がありました。
約40分間の講義と質疑応答、普段の日本での学校と同じ時間を英語での講義とインタラクションで過ごします。
今日はフィリピンの先生からのお話「文化認識」について、このブログでお伝えしていきます。
弊社のプログラムでは、「異文化との出会い」が児童・生徒・学生の皆様の成長のターニングポイントになることがとても多いです。
その「異文化との出会い」をどう捉えていくかが、学びの深まりに大きく影響をしていきます。
カラフルなスライドと共にはじまった講義!
アイスブレイクゲームでは、日本生とフィリピン生がチームに分かれて、隠された写真の正体を当てるゲームをしました。誰が1番早く回答できるか、大接戦のゲームでした。
では、本題へ…
フィリピンの先生によると、文化とは…
「芸術や学問だけでなく、制度や通常の行動においても特定の意味や価値を表現する、特定の生活様式」
私たちは「文化」と聞くと、伝統芸術や食文化など、目立って「異なる」部分に注目しがちですが、「文化」にはもちろん私たちの日常生活も含まれますよね。
その日常の「違い」を、大・小に関わらず正しく認識していくとは一体どういうことを指すのでしょうか?
”文化認識とは、文化的な違いや共通点が存在することを認識することであり、それに基づいて人を判断することではない。
ステレオタイプ的に物事や人を判断しない考え方は、文化の違いを「良い」とか「悪い」とか、「正しいとか間違っている」というレッテルを貼ることなく観察することを可能にするのです。異文化について、いいとか悪いと考えるのではなく、ただその文化のあり方に気がつくということが大切なのです。
つまり、文化認識というのは、伝統、価値観、習慣、行動、基準、態度、規範が異なる人々への対応に対する感受性と理解です。センシティブ=繊細であることが大切なのです。” (フィリピンの先生のお話から)
私たちは、自分と違う/日本と違うものに出会った時、もしかすると無意識的に「こっちがいい」「あっちがいい」と取捨選択をしてしまっているかもしれません。
でも、世界に視野を広げてみると、「良い」「悪い」の判断軸で考えられることは少ないのではないかと思います。
お互いに異なるバックグラウンドを持っているからこそ、センシティビティ=繊細さが文化認識の中では重要な要素なのです。
つまり、その基盤としてオープンマインド(文化に対して寛容で、柔軟であること)でいること、より多くの情報を得るために積極的に質問し、異文化に対する興味を持つすることが大切なのです。
異なる文化を受け入れる受容のマインド と 異なる文化への興味を掛け合わせていくと、下記のようなメリットもあるのです!!
■人々とのコミュニケーションを円滑にすること
■仕事での生産性を高めること
■より人を尊敬し、ストレスレベルを下げること
■自己肯定感や自信を高めること⇨自分自身をしり、紹介していくことも可能になります。
■共生や共同体の意識を持つこと
■協働の意識や社会参画を意識すること⇨コミュニティへのエンゲージメントが高まり、人との繋がりが生まれていきます。
まさに、今社会で求められている資質と重なる部分があるというのは、皆様もお気づきのことかと思います。
では「文化認識」をし、より成長していくために、日頃から私たちは何に気をつけて行けばいいのでしょうか?👀
①アクティブリスニング⇨傾聴の姿勢を保つこと
②精神的な成熟さ⇨感情のコントロール
※感情のコントロールは、まず相手の立場をよく考えることで身についていきます。感情的になること、感情を最優先にせず、「なぜこの人はこう考える?今夏行動をする?」とじっくり考えてみることで、文化認識をより円滑にしてくれるのです。
③共感力⇨相手の立場に立って考えること
④積極性⇨アドバイスをあげたり、励ましてあげること
⑤自信⇨自分が持っているものや、文化に対する自信を持っていること
⑥謙虚さ⇨他者の文化を理解するために、なぜ彼らがそのような行動をとるのか理解しようとすること
⑦違いを尊重すること⇨皆さんの顔が一人ひとり違うように、文化も違う。違いを尊重していくことがとても大切。
⑧忍耐⇨たまに違いにイライラしてしまう。その怒りを持たないこと。
⑨受容⇨違いを認めること
⑩柔軟性⇨柔軟に対応し、置かれた・出会った文化に対応していくこと
目の前で関わる人々を尊重していくこと、そして自分自身も大切にしていくことが文化認識には非常に重要なのです!
With The Worldのプログラムの中では、遠い国の人々と関わることで、他文化に対する文化認識が高まっていくでしょう。
国際交流プログラムの中でたくさんの学びを積み重ね、他人に対する尊敬と共感を築き、お互いの違いや共通点を尊重しましょう。似ているところも、違うところもあるのが文化というものです。
そうすることで、自分とは異なる文化や民族の出身だからといって、相手を特別扱いすることは少なくなるでしょう。
国際交流後にも繋がるフレンドシップや自己成長を目指して、是非これからの国際交流では、「文化認識」について思い返しながら海外生との学びを楽しんでいただけたらと思います。
では、また次回!
See you soon~!
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