災害人道医療支援会 (HuMA)
私たち災害人道医療支援会(HuMA)は下記の理念のもとに活動します。
(1)私たちの活動の目的は大きな災害に遭遇して苦しむ人々の救援であり、その自立を支援することです。
(2)国内外の自然災害・人為災害を問わず、あらゆる種類の災害を対象に活動します。
(3)災害時の緊急医療支援から復興支援・地域開発をも視野に入れた活動を行います。
(4)人種・性別・国籍・宗教的・政治的な理由によって人々の差別をしません。
(5)WHO、UNOCHA、UNHCRなどの国際機関や各国政府、他の非政府組織とできるかぎり協力、連携して活動します。
(6)災害医学・医療に関する研究開発につとめ、医療人や一般市民の災害対応と準備の教育・研修事業を行います。
国内外での大きな災害時に医療チームを派遣したり、災害医療にかかわる人々の教育研修を行います。
私たちは、カンボジア難民救援医療にかかわって以来、日本国際緊急援助隊医療チームを設立し、その中心メンバーとして約20年間世界の各地に飛んで災害救援医療活動をして参りました。しかし、日本の国内法に縛られることなく、本当に難民や災害被災者の救援ニーズが高いときに迅速に救援医療活動ができるようにと願い、また、そのような活動に従事できる人材を育成することができるように、特定非営利活動法人 災害人道医療支援会(Humanitarian Medical Assistance, HuMA)を設立しました。
災害現場への医療チーム派遣の他に医療機関、教育機関、企業、自治体における災害医療研修・コンサルタントや災害研修の開催、講師派遣を随時行い、さらに人道医療支援で活動できる人材育成を目的としたHuMA研修などの定期開催をしております。
2002年06月
国家間協定や条約、国内法などの制約に拘束されず、あらゆる種類の災害の被災者に柔軟に人道的医療援助をおこない、また、災害医療にかかわる研究・教育を推進する目的で「災害人道医療支援会(Humanitarian Medical Assistance, HuMA)」を設立しました。
2003年
ヨルダンの首都アンマンに医療スタッフや医療資機材を送り、難民に対する医療支援体制準備を整えました。およそ5-6,000人の人々が避難され、診療活動や健康管理などをおこないました。
2004年
2003年12月26日、人口約12万人のイラン南東部ケルマン州バム市でM6.3の地震が起こりました。バム市中心部にプレハブ式保健所兼診療所を建設し、保健・衛生の改善に協力しました。
2004年
2004年10月23日、新潟県中越地方にて震度6強 M6.8の地震が発生しました。医師を派遣し、必要物品を寄付しました。
2005年
2004年12月26日、インドネシア・スマトラ島沖で地震、津波が発生しました。 スリランカにて被災者に対する緊急医療支援活動を実施しました。
2005年
2005年10月8日、パキスタン北東部でM7.6の地震が発生しました。北部のバタグラムで医療支援活動を行いました。
2006年
2006年5月27日、インドネシア ジャワ島中部で早朝に強い地震があり、死傷者が多数発生しました。HuMAはこの大規模地震災害に対して、現地NGOと共に緊急医療支援を行いました。
2007年
1988年から91年にソマリア北東部で勃発した内戦により、多くのソマリア人が周辺国に脱出し難民キャンプでの生活を強いられていました。HuMAはケニアのダダーブにあるソマリア人難民キャンプで、2008年まで医療支援活動を行いました。
2008年
2008年5月3日未明、ミャンマー連邦の南部を大型サイクロン「ナルギス」(Nargis)が直撃しました。HuMAでは国際機関、現地カウンターパートと被災者支援を行いました。
2009年
2009年9月26日、フィリピンルソン島を襲った台風16号により、マニラ市内の80%が洪水被害を受けました。HuMAは保健省と共に10月9日から約1か月間、医療活動を実施しました。
2010年
2008年に引き続き、モラミンジュン・タウンシップ内の新たな8村において井戸掘削事業の支援を行うこととしました。2010年2月10日から3回に分けて5月末まで、清潔な上水の供給源としての井戸掘削およびその支援を行うと共に、井戸を供給することに伴う住民たちの健康や生活状況の改善、井戸の水質変化の調査など疫学的な調査を合わせて行いました。
2010年
2010年2月27日、南米チリを襲った地震は、700人以上の死者と多くの行方不明者を出しました。HuMAはジャパンプラットフォーム(JPF)およびNGO ICA文化事業協会と、必要な支援を検討するため現地にて調査を開始しました。
2010年
自衛隊と協力し「パシフィック・パートナーシップ2010」という名前のもと、アジア太平洋地域での友好と医療協力に寄与するため、ベトナムとカンボジアにおいて自衛隊医官と共に医療支援活動を実施しました。
2010年
2010年7月25日から降り続いた大雨により、パキスタン北西部では大規模な洪水が発生し大きな被害を受けました。HuMAは現地調査を行い、結果、9月3日から30日まで医療チームを派遣しました。
2011年
2011年3月11日、東北地方を襲ったマグニチュード9.0の巨大地震によって、岩手県、宮城県、福島県の太平洋沿岸には大津波が襲い各地に甚大な被害を与えました。HuMAは3月22日から医療チームを派遣しました。
2011年
2011年10月23日午後、トルコ東部ワンでマグニチュード7.2の地震によって、ワン周辺など複数の街で建物が倒壊し甚大な被害が発生しました。 HuMAは10月30日から11月6日の8日間、初動チームを派遣しました。
2012年
2012年12月、フィリピン南部ミンダナオ島を襲った台風ボーファは被災者620万人、死者行方不明者1,800名以上を出し、避難住民は80万人近くに上りました。 HuMAは初動調査隊を派遣し、その調査の結果、2013年1月1日から31日まで医療チームを派遣しました。
2012年
東日本大震災から1年以上が経過し、同じNGOであるBHNテレコム支援協議会が支援を行っている福島県飯舘村での健康増進活動にHuMAが協力する運びとなりました。2016年までこの事業は行われました、
2012年
東日本大震災で被災した岩手県大槌町の児童を自然体験活動に招待することで、児童とその保護者・町内教育関係者の復興支援を目的として開始されました。2017年までこの事業は行われました。
2013年
2013年11月7-8日、台風30号ハイエンは、フィリピン中部のレイテ島やセブ島等を含む島嶼地域を横断し、暴風雨・高潮・洪水・土砂崩れ等に因る被害をもたらしました。台風が通過した地域の70~80%の建物が破壊され、避難所も充分機能していない中被災住民は壊れた建物での生活を余儀なくされていました。HuMAは初動調査隊を派遣し、その調査の結果、2013年11月25日から約1か月、医療チームを派遣しました。
2014年
2013年に実施したフィリピン台風ハイエン被災者医療支援。その後の現地の状況を確認するため、医師2名、調整員2名の4名を、現地レイテ島メリダ町へ派遣しました。
2015年
2015年3月14日、南太平洋のバヌアツ共和国をサイクロン・パムが直撃し、被災者13万人、避難住民は15万人近く、地域の90%以上の建物が破壊されるという甚大な被害が発生しました。HuMAは初動調査隊を派遣し、その調査の結果、3月27日から約1か月、医療チームを派遣しました。
2015年
2015年4月25日、ネパールでマグニチュード7.9の地震が発生しました。外国の医療チームが引き潮となる地震発生後1か月頃の亜急性期に医療チーム派遣が出来ないか初動調査隊を派遣し、調査や調整の結果、5月9日より約1か月、医療チームを派遣しました。
2015年
2015年9月、茨城県常総市で、鬼怒川堤防決壊による豪雨水害が発生しました。避難所へ看護師を派遣し、避難されている方々の健康管理などの支援を行いました。
2016年
2016年4月14日、熊本県熊本地方を震源とする最大震度7の地震が発生しました。長期にわたる余震で地震そのものは終息せず災害急性期は続いていました。4月22日~5月26日の約1か月にわたり初動調査チーム・医療チームを派遣しました。2016年7月には現地再訪をし医療支援評価を行いましたが、3年後の2019年7月にも医療支援評価を行いました。
2016年
2015年バヌアツ サイクロン・パム被災者医療支援を機に、保健、医療を担っているバヌアツのナースの継続的な支援を検討して参りました。 JICAの後押しもいただき、バヌアツのこれからの保健、医療のためにHuMAができることは何か、現地での調査を行いました。
2017年
九州が記録的な豪雨に見舞われ、多くの避難者が発生している大分県、福岡県に対して、7月7日早朝からHuMAは医師2人を派遣しました。被災地のニーズに沿った支援を調査し、その結果7月11日より看護師2名を福岡県東峰村に送りました。
2017年
ミャンマーの西部地域に住む住民はミャンマー政府から迫害を受け、隣国バングラデシュへ避難を開始し、その避難住民はおよそ50万人近くに上りました。HuMAは初動調査隊を現地に11月11日より派遣し、今後の医療支援活動のニーズ調査、また現地での医療活動の状況等を調査し、その結果、12月10日より本隊を派遣しました。
2018年
2018年7月5日から7月7日にかけて西日本各地で前例のない豪雨が降り、甚大な水害、土砂崩れが起こりました。岡山県倉敷市真備町で調査を開始し、本隊を7月11日~月末まで派遣しました。8月は健康相談を行いました。また2018年10月から月1回、日本アロマセラピー学会と協働して健康相談を行いました。
2019年
2019年8月28日、佐賀県と長崎県では記録的な大雨が観測されました。ニーズの調査を開始し、その結果、大町町総合福祉センターの保健師支援を行うことを決定しました。派遣は一旦9月12日に終了しましたが、現地の要望もあり、9月20日より年末まで月1回のフォローアップ支援を続けました。
2019年
台風15号が上陸した千葉県では広い範囲で停電が続き、大きな被害が出ました。ニーズ調査を開始し、その結果、安房地域医療センター にて病棟サポートや、避難所のサポートを9月27日まで行いました。
2019年
2019年10月12日、台風19号が上陸した東海から関東にかけて広い範囲で洪水による被害が発生しました。HuMAは10月13日早朝から、全国のHuMA会員のネットワークを使い、東京都江戸川区、川崎市高津区、奥多摩秋川流域、長野市穂保千曲川流域、福島県阿武隈川流域、栃木県佐野市秋山川流域などで、調査を開始し、その結果、長野県長野市で活動を行い様々な支援ニーズに対応しました。12月には再び現地に赴き、医療支援評価活動を行いました。
2020年
2020年7月4日、九州を襲った豪雨により熊本県で洪水が発生し、複数の傷病者、多数の避難者が発生しました。 突然の災害に加え、新型コロナウイルス感染症への懸念もあり、避難所への避難に不安を抱えている方、体調を崩している方がおられました。避難所での感染対策を含め、被災者や医療従事者の方々の健康被害を最小限にするための活動を行いました。
2020年
2020年12月、新型コロナウィルス感染者用の病床逼迫は一段と進み、一部地域では危機的状況に陥っています。これまでも、そして引き続き、一人一人が出来る医療現場の負担を減らす一番の方法は、感染者を増やさないことです。全国の介護施設で新型コロナのクラスターの発生が確認されたため、HuMAは8月から高齢者福祉施設(入所型)に勤務される職員の方々を対象に、オンライン研修&相談会を行いました。
2021年
2020年12月、大阪府ではコロナ感染拡大に伴い、重症患者への治療・看護等を行う目的で臨時医療施設として「大阪コロナ重症センター」を立ち上げました。HuMAでは6人の方を派遣(出向)します。
大阪コロナ重症センターのスタッフの負担を増やさないように、出向者の方々にはHuMAがZOOMで事前研修「人道支援時の心得」「勤務者のメンタルヘルスケア」「勤務者の感染防御」「人口呼吸器管理」等々を行っています。
団体名 |
災害人道医療支援会 (HuMA) |
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法人格 |
認定NPO法人 |
HPのURL | https://www.huma.or.jp/ |
代表者 |
理事長 前川和彦 |
設立年 |
2002年 |
FacebookページのURL | https://www.facebook.com/%E7%81%BD%E5%AE%B3%E4%BA%BA%E9%81%93%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%94%AF%E6%8F%B4%E4%BC%9A-huma-544204165663804 |