犬と猫のためのライフボート
私達の社会では、「不用な」犬や猫を処分することを行政に委ねています。
実を言えば、行政による殺処分の数は、よくマスコミに取り上げられる民間での飼育放棄事件などから見れば桁違いに多いのです。殺処分自体が住民の目に触れることのない施設で粛々と行われるため大きな社会的関心を呼ばないのが普通ですが、犬猫合計の殺処分数は今でも年間5万頭に及んでいます。
その一方で、行政から新しい飼い主へ譲渡される犬や猫はごく一部の幸運な例外に過ぎません。
捨て犬や捨て猫を行政に持ち込む「無責任な飼い主」「心ない人々」の自覚、意識の欠如を非難することはたやすいことです。しかし、言い古された正論を主張するだけでは現に殺されている犬や猫を救うことには繋がりません。
この問題に対しての回答は、嘆くよりも憤るよりも、とにかく一頭でも多くの命を現実に救い出すことでなければなりません。
道端に仔猫が捨てられているのを見れば、多くの人が直接手を伸ばせないまでも可哀想に思い、小さな命の助かってくれることを願います。
ライフボートの活動ポリシーは別に難しいことではなく、多くの人が共有するこの心情をライフボートも分かち合うこと、それを具体的な形に出来るよう努力すること、に過ぎません。
殺されるはずだった犬や猫を新しい飼い主さんに譲渡する・・・
この、ある意味単純な作業の繰り返しが、多くの方の有形無形の支援を受けることで、18年の活動を通して18,000頭以上の犬猫を救うことにつながりました。
これまでの経験や実績を基に「こうやればもっと多くの犬猫を助けられる」という道筋は出来つつあるように思います。しかし、言うまでもなくライフボートの活動はまだ端緒についたばかりです。
行政での殺処分ゼロという遠大な目標に向けては、今も多くの課題が残されてはいますが、ライフボートは既定活動方針通り一頭でも多くのいのちを救う努力をしながら一歩一歩を歩んでまいります。
これからも暖かいご支援をお願いいたします。
1998年
創業代表 吉田淑子が千葉県柏市の自宅で小規模な犬猫保護活動をはじめる。
2000年
岐阜市保健所から組織的な子猫の受入を開始。
2003年
施設内にLBJ附属動物病院を開設。幼齢不妊手術を欧米のシェルターを参考に導入し、確実に不妊手術を行ってから譲渡する仕組みを構築する。
2004年
山梨県からの犬猫の受入を開始。
2005年
福井県から犬猫の受入を開始。
2007年
6年間の行政との連携を通して構築した信頼関係と実績をもって、念願であった地元千葉県からの犬猫の受入を開始。年間譲渡数が1,200頭まで倍増した。
2008年
8月に任意団体からNPO法人化。茨城県からの犬猫の受入を開始。静岡県からの犬猫の受入を開始。累計譲渡数が5,000頭を超える。
2009年
千葉市からの猫の受入を開始。年間譲渡数が過去最高の1,500頭を記録する。
2010年
柏市からの猫の受入を開始。
2011年
理事長を稲葉友治に交代。船橋市およびさいたま市からの受入を開始。
2012年
施設の老朽化などから同市内にシェルターを移転。
累計譲渡数が10,000頭を超える。
2016年
犬猫の累計譲渡数が15,000頭を超える。
2017年
飼育環境改善のため施設の増改築を実施。
2019年
犬猫の累計譲渡数が18,000頭を超える。
団体名 |
犬と猫のためのライフボート |
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法人格 |
NPO法人 |
HPのURL | https://www.lifeboat.or.jp/ |
代表者 |
稲葉 友治 |
設立年 |
2001年 |
Twitterアカウント | https://twitter.com/lifeboatjapan |
FacebookページのURL | https://www.facebook.com/Lifeboat.org |