みんながあたたかい布に包まれるように生きていく | あいむで形作りたい事業の価値観
今日はなぜ私がオンライン家庭教師を始めたかの理由を書けければいいなと思います。
途上国支援から日本にフォーカスが移った出来事
私は元々発展途上国の支援に興味がありました。
自分は日本でこんなに豊かな生活をしているのに、なぜ他の国に行くと毎日のご飯も食べられなかったり、家がない人々がいるのか。
その現状を知って、私もなにかしたくなり、大学2年生が終了して、
アジア最貧国とも言われていたバングラデシュで1年間、実際に住みながら貧困層に関わるようなインターンシップをしていました。
その後、日本に帰国したのですが、そのとき思ったことは「日本は貧しい」ということでした。
帰国した直後は、「日本はバングラデシュの何倍も豊かで水道からお湯は出るし、停電も起こらないし、なんて生活のしやすい国なんだろう」と感じていました。そんな中、街中を歩いていると、道の端の方で倒れている人がいました。びっくりして声をかけようか迷っていると、通りすがりの人が「酔っ払ってるんじゃない?スーツ汚れちゃってかわいそう」と言って通り過ぎてしまったのです。なんだか寂しいような、虚しいような…日本は経済的には発展しているけれど、必ずしも豊かではないのかもしれないと思いました。
日本の貧困の構造を知る
その後、大学に戻り、「社会階層論」という授業を受けました。
そこで知ったことは、貧困は、連鎖をしてしまうということです。
家庭が貧しいと、その子どもも経済的に将来、苦しくなってしまう。
それは、学習にかけるお金がなかったり、ハビトゥスという無意識のうちに親の習慣や行動をこどもが真似することをが身についてしまったり、そのハビトゥスが階層に分けられたり。
日本は、なかなかその階層から抜け出せないことと同時に、だからこそ子どもは家庭とともに社会で育てていかないといけないんだと学びました。
社会に出る、自分は何のために生きたいのか…
社会学部系で日本社会の置かれている状況を改めて学び直した大学時代。
就職の時にNPOなどで社会問題に関わりたいとは思ったのですが、当時はその世界に飛び込む勇気がなく、金融系のベンチャー企業に就職しました。
その後、新卒で就職をして営業でのOJTが始まった数日後、私が住んでいたバングラデシュで日本人がテロで亡くなりました。
そんなに深く知っている仲ではないけれども、知り合いもいました。
そして、何よりも衝撃だったのは(書くのか何度も迷いましたが)犯人の一人が母校の卒業生だったということ。
気が遠くなるような事実で、今でもそのことを考え始めると頭がボーッとします。
今でも思うことは、「明日は我が身」だということ。
人生、何が起こるかわからない。当たり前ですが、目の前に突きつけられた事実。
この事件以来、自分の命は意味のあることを生み出していくことに使っていきたいと思いました。
なんでこんなに辛いのに生きてかなきゃいけないんだろう
その後、新卒で入社した会社を辞め、次の職探しをしていました。
しかし、なかなか職は見つからない。
そんなときにふと思ったのです。
仕事もしていないし、情けない。
自分はどうして生きているんだろうと。
自分で自分のことを信じられなくなってしまい、こんなに生きていくのが辛いなら、生きていく意味はないんじゃないか。
そう思いました。
そんな状況の中、言葉にできない辛さを抱えていた私ですが、
幸いにも、私の周りにはその状況から救い出してくれて、
「生きていてくれるだけでいい」と言葉にしてくれる人がいたので、今までやってこれましたが、それがなかったらどうなっていたか…
そこに存在してくれているだけで
だからこそ思うのです。
私も周りの人々に言いいたい。あなたは生きてくれるだけでいいと。
思い詰める必要はないし、誰かがきっと必要としてくれている存在であると。
自分で自分を信じることが出来ないまま生きていくのは本当に辛いことです。
私は、誰かをそんなあたたかい布で包んでくれるように糸を紡ぐような事業をいていきたい。
そう思っています。
あいむでは、授業料が払えない学生に対して奨学金を出しています。
ご賛同いただける方はご寄付をおねがいしております。
是非よろしくお願いいたします。
あいむの法人活動理念
[ビジョン]
どんな「わたしらしさ」にも、あたたかい居場所を。
ありのままの自分を生きていくには、安心できる居場所が必要です。"わたしは、わたしのままでいいんだ"。そう思えるようなあたたかい居場所を届けることを、私たちは目指しています。
[クレド(行動指針)]
・目の前の人を大切にする
・自然体を大切にする
・好きを見つける