ベトナム　ホーチミン　Food Shop ボランティア

ホーチミンでのかけがえのない経験：スマイル・フード・ショップでの1週間

ホーチミン市でのボランティア活動を終え、日本に戻ってきました。この1週間は、私の人生の中でも特に印象深い時間となりました。出発前の不安と期待、そして活動を通して感じたことについて、皆さんにご紹介したいと思います。

期待と少しの不安を胸に、いざベトナムへ

ホーチミンでのボランティアに参加する前、私は少し緊張していました。慣れない場所で、言葉の壁がある中、果たして役に立てるだろうか…。でも、「低価格で栄養のある食事を地域の人に届ける」という活動の趣旨に強く惹かれ、この一歩を踏み出すことにしました。現地のプログラムスケジュールや持ち物リストを何度も見返し、準備を整えていきました。

ベトナム行きの飛行機の中で、私はこのプログラムがもたらすであろう出会いや経験に胸を膨らませていました。

異国の地で感じた温かさ

ホーチミンに到着した日、空港で出迎えてくれた現地スタッフの温かい笑顔に、私の緊張はすぐに和らぎました。オリエンテーションでベトナムの文化や簡単な言葉を学び、チームビルディングゲームで他の参加者と交流するうちに、不安はすっかり消え去りました。

翌日からはいよいよ活動開始です。毎日朝早く起きて、Smile Food Shopへ向かいました。キッチンでの作業は、想像していたよりもずっと活気にあふれていました。プロのシェフが手際よく調理する横で、私たちは食材の準備や配膳のサポートをしました。最初は慣れない手つきでしたが、スタッフが丁寧に教えてくれ、次第にテキパキと動けるようになりました。

1食2,000VNDに込められた想い

この活動で最も心に残っているのは、毎日300〜500人もの人々が笑顔で食事を受け取っていく姿です。わずか2,000VND（約10円）という値段で、これほど栄養満点の食事が提供されていることに、私は深い感動を覚えました。それは単なる食事ではなく、地域の人々の生活を支え、笑顔を届けるための大切な取り組みなのだと実感しました。

毎日の作業は決して楽なものではありませんでしたが、感謝の言葉をかけてくれる人たちや、一緒に汗を流す仲間、そしていつも優しくサポートしてくれるスタッフのおかげで、充実した時間を過ごすことができました。

このボランティアプログラムは、私に多くのことを教えてくれました。異なる文化の中で人と関わること、そして自分にできることで誰かの役に立つ喜びです。

もし、何か新しいことに挑戦したいと思っているなら、Smile Food Shopでのボランティア活動を強くおすすめします。そこには、かけがえのない経験と、心温まる出会いが待っています。