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2025/05/17

大切なお子さんをお預かりするにあたり、ご家族の皆様へお伝えしなければならないことがございます。

当塾は勉強をする場です。
学校の教科書だったり、プリントだったり、ワークだったりを通して、勉強していきます。学校の教科書はこれまでの学習の積み重ねの上にあります。そのため、目の前の内容が理解できない場合、以前の内容に遡って勉強していきます。いったん立ち止まり、お子さんがしっかりと理解できたら、次に進んでいく。このような勉強の形を基本にしています。

また、「学校の勉強以外でも大切なことがたくさんある!」ということは皆さんの皮膚感覚にもなじんでいるかと思います。それは、相手の気持ちになって考えることが出来るという共感力や思いやり、自分と違う考えをする人を認めることが出来る寛容心などです。
そのような「いわゆる『教養』をどう大きくしていくか」が本塾にとって大切な問いであり、この問いを考え続けることが本塾の存在意義となります。
本塾では、『教養』の拡大には『読書』が一つのアプローチとして役に立つのではないかと考えています。そのため、本塾でお預するお子さんには、一同そろって『読書が好き!』『趣味の一つは読書!』と言ってもらえるように取り組んでいく心構えです。

上記2点について、ご家族の皆様かお子さんのいずれかにでもご理解を頂けない場合は、入塾をご遠慮頂く可能性があります。

最後に、『子どもの教養の育て方』(東洋経済新報社、佐藤優/井戸まさえ)から「この本を手にとってくれた中・高校生のみなさんへ」の一部を引用します。

どの親も、自分の子どもを愛しています。そして、子どもが立派な大人に育ってほしいと思っています。
人生には喜びもあれば、悲しみもあります。社会にはいい人がたくさんいますが、残念ながら悪い人もいます。みなさんが独り立ちできるようになるためには、善悪を判断できる教養を身につけることがとてもたいせつです。
しかし、学校や学習塾の勉強だけでいい成績をあげるだけでは、教養は身につきません。
他人の気持ちになって考えることができるという共感力や思いやり、自分と違う考えをする人を認めることができる寛容心、自分よりも才能のある人にやきもちを焼かない人間力を持っている人は、尊敬され、信頼されます。そういう大人になるためには、子どものころから教養を身につけるように努力することがたいせつになります。
どうすればみなさんが教養を身につけることができるかについては、「この問題集を一冊完全にマスターすればいい」というような形で示すことができません。ゲームの攻略のようなやり方は、そもそも教養という考え方には合わないのです。

大変勝手な申述とはなりますが、ご理解をよろしくお願いいたします。

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羽村えんぎ塾(無料塾)

羽村えんぎ塾(無料塾)の法人活動理念

子どものまなび、地域のちから

かつて、ある男の子が山梨の小さな町の"寺子屋"で、数字遊びをしたり、「ありがとう」や「ごめんなさい」の意味を学んだりしました。
その子は、温泉街の片隅で暮らす、若い両親のもとに生まれました。
生活は決して豊かではなかったけれど、そこには人がいて、言葉があり、まなびがありました。

その時間が、彼の背骨になりました。

今、その子は大人になり、「羽村えんぎ塾」という場所を作りました。
えんぎ塾には、勉強を「教える人」と「教わる人」はいません。
ただ、一緒に学ぶ人たちがいるだけです。

子どもが宿題をひらくと、
隣の講師がそっと「どう思う?」と問いかける。
考える力が生まれる。
わからない時は、学年をさかのぼって、最初からやり直す。
それは、遠回りではなく、"その子のスピードで進む"ということ。

この塾には、お金のやりとりはありません。
代わりに、「まなび」があり、「まなびの中に生まれる縁(えにし)」があります。

"縁起(えんぎ)"とは、すべてが関係し合って生まれるという仏教の考え方。
だからこそ、えんぎ塾では誰もひとりじゃない。
教室の机の配置も、言葉のかけ方も、「ひとりにしない」ように工夫されています。

この場所では、子どもがまなび、
まなびが人をつなぎ、
つながりが地域を育てる。

誰かに教わったことを、いつか誰かに渡す日が来る。
その循環の中で、生まれるまなびは、教科書には載っていないけれど、
きっと一生の糧になる。

羽村えんぎ塾が目指すのは、学力の向上だけではありません。
"自分を肯定できるまなび"
"誰かと共にいるちから"
"地域と共に生きていく物語"を、子どもたちが自ら紡げるようになることです。

子どものまなびは、地域のちからになる。
そして、地域のちからが、また子どもを支える。

羽村えんぎ塾は、その小さな循環の、はじまりです。