創業ストーリー② SOYMILが生まれるまで
自身の体験と世界のトレンドを組み合わせた事業で起業する
帰国後に立ち上げた事業の不発で迷っていた佐藤が、出会いに導かれ辿りついた「ボタンひと押しで無添加豆乳が作れる」という商品。牛乳よりも豆乳が好まれるアジアの国々で過ごしてきた佐藤の経験とコロナ禍で生活様式が変わろうとしている潮流が組み合わさり、新しいライフスタイルを提供できるビジネスとして構想されました。2021年3月、SOYMILが誕生します。
物売りに収斂していく中での葛藤
クラウドクラウドファンディングで多くの方々のご支援をいただき、順調なスタートダッシュを切ります。しかし、マーケティングという名のもとでの計数管理や広告運用、商品を仕入れての販売、既存の「物売り」のビジネスと同じ構造に向かっているのを感じていました。競合は値下げやポイント付与攻勢をかけており、売上は徐々に下がる一方。このままでは、文化や社会との紐帯を感じる幸福追求ではなく物販を前提とした目先の利益追求に進んでしまうと、佐藤は葛藤を感じていました。
「Our Heritage, Our Pride」の理念をもとに事業シフト
転機は、かつて自分を見失った銀行にありました。創業前に参加した三井住友銀行の現役生と卒業生が集う有志の会(SMBCベンチャー会)で、とある創業社長と出会い、深い対話をする中に打開の糸口を見出します。「物販に突き進んでいる中で感じる寂しさとつまらなさ、これは自分が情熱を燃やしたい方向とは逆に進んでいることで生まれるもの。社会的インパクトを創り出していくために自分が魂を燃やせる方向に進もう」。これが契機となり、「Our Heritage, Our Pride」の理念と向き合う時間を増やし、SOYMILの会社のありかた、事業のありかたを物販から社会的インパクトを作り出す起業家集団へ少しずつ変えていくことになりました。
(続く)
https://activo.jp/stories/1432
SOYMIL創業ストーリー①
SOYMIL創業ストーリー②
SOYMIL創業ストーリー③
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株式会社SOYMILの法人活動理念
私たちが掲げる理念である「Our Heritage, Our Pride」には、古来から未来に繋がる私たちの財産(ヘリテージ)、
私たちが誇り(プライド)に思っているものを未来へ紡いでいこう意味があります。
私は、2度の海外生活と約40か国・地域を訪問した経験、中国大陸を放浪した経験を通して世界中の多くの人や文化と接点を持ってきました。私は、新しい人や文化との出会いを通して得る新しい学びや発見を得ることが心の底から好きです。その一方で、自分は何者なのか?自分が寄って立つ価値観とは何なのか?について上手く語ることができず、疑問を持って生きてきました。
日本に帰国した後に感じるのは、今の日本社会では幸福を追求できないかもしれないという漠然とした不安です。就職活動の時は優秀だともてはやされていたものの大きな組織で不本意な時間を漫然と過ごしている同年代の若者、定年退職を目前として漠然とした不安を抱くシニア層、狭い幅の職業選択で自身の力を発揮する場所を見つけられない地方の同世代。
企業活動も同様です。公的機関の補助金や岩盤規制の守りの中で成り立っている産業が多く、持続可能とは言い難い経済活動を多数目の当たりにしてきました。さらには、市場の縮小や担い手の不在で、古来から紡がれてきた大切な価値の存続が危ぶまれている現実とも向き合ってきました。
個々人が幸せを追求するためには、自分の生き方の源流と向き合い、世の中との繋がりを取り戻すことで自発的に行動すること。そして、その一つの手段が「起業」だと考えるようになりました。
・全てのステークホルダーが、社会、文化や自然との紐帯を感じられるか
・社会的インパクトを創り出し、300年後の未来へ価値を紡いでいけるか
・自分の生き方と向き合い、幸福を追求できるか
私たちは社会的インパクトを創り出す起業家集団として上記の三点を価値基準としていきます。国籍、文化的背景、学歴を問わず、SOYMILの仲間が自由闊達に行動し、相互扶助をすることで、幸せを追求できる社会に貢献して参ります。