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2020/12/15

新人NPOのビジョンが決まるまでの道のり

任意団体「あいむ」(NPO申請準備中)の代表の藤野です。

何度かnoteでビジョンについて書いてきましたが、最終的なビジョンが決まったので、noteを改めて書きます。

NPO関係者やこれからNPOなどの団体を作ることに興味が持っている方などにこのnoteが届くと幸いです。


ビジョンを決めるための組織体制

まずは、ビジョンを決定するまでにどのようなプロセスを踏んで、どのくらいの期間がかかったかをお伝えできればと思います。

まず、このビジョンを決定するために、NPOを実際に設立・運営経験が有り、様々なNPOの理事をされている方にコンサルタントとして入っていただきました。

これは、様々なNPOでプロボノをしてきたり、説明会などに参加する中で、NPOにとって、掲げるビジョンやその後ろの背景がとても大切だということを感じてきたので、信頼できる方にコンサルをお願いしました。

そして、週次で会議をコンサルタントの方と行っていたのですが、会議には私だけでなく、メンバーにも一緒に入っていただきました。

次に、期間ですが、約半年(6-11月)かかりました。個人的な感想としては、長かった…大変だった…というのが感想です。

費やした時間としては、週1回の定例会議1時間と定例会議の準備のための会議を毎週1.5時間ぐらい。

計算してみると、作業の時間を抜いて、ミーティングだけの時間でも60時間かかったことになります。

ミーティング形態としてはメンバーが東京・大阪・福岡などと散らばっていたため、1回のオフラインミーティングを除いては、全てをオンラインで進めました。

画像1

毎週こんな感じで会議をしてきました。

ビジョン決定までのプロセス

ビジョンを決定するまでの約60時間、何をしていたかというと、

初期は、代表である私が何を目指したいのか、そして、なぜそれを目指したいのかをひたすら言語化をするということを繰り返しました。

具体的には、マイストーリーという私がどんな人生を歩んできたかを何度も書いたり、コンサルタントの方や、メンバーに話すことで棚卸しをしていきました。

一部、noteにも公開しています。

みんながあたたかい布に包まれるように生きていく | あいむで形作りたい事業の価値観

誰もが生きやすい社会を|学校に行っていなくても、学習ができる環境を提供する家庭教師「あいむ」

家族が心地の良いコミュニティになるまで

とにかく自分の人生に向き合いながら、特につらい経験を思い出しながら、言語化するということは、しんどいものがありましたが、コンサルタントの方やメンバーの支えがあって、乗り越えることができました。

そして、気づいたことは、子どもたちの「わたしらしさ」が認められる社会を作っていきたいと根底では思っていたということです。

このひたすら、自分と向き合う作業が9月ぐらいまで4ヶ月間かかりました。


目指したい社会像が決まった後は、それをどう言語化していくか、伝えたい相手にどのような言葉で届けていくかということを考えました。

国内外問わず、他のNPOがどのようなビジョンを掲げているかを調べたり、ああでもない、こうでもないとメンバーで話しながら、決めました。

ビジョン

そんな過程を経て、決まったビジョンをお伝えします。

「こどものどんな『わたしらしさ』にも、あたたかな居場所を」

です。

ビジョン説明文

また、ちょっとでもあいむのビジョンを身近なものに感じでもらえると嬉しいなと思い、あいむのビジョンを説明するために「詩」のようなものを作りました。

勉強や運動で上手くいかず、自分はダメな人間なんだと感じたり。
周りとの違いに気がついて、自分は普通じゃないんだと落ち込んだり。
「みんな」と「わたし」を見くらべて、世間の「ふつう」が気になって。
そしていつの間にか、苦しくなっていく。 ありのままの自分を生きていくには、誰かに受け入れてもらうという経験と居場所が必要です。
“わたしは、わたしのままでいいんだ” そう思えるような、あたたかい居場所を、私たちは届けたい。
子どもたちの「わたしらしさ」を、優しく包みこむような。その包みこまれた「わたしらしさ」を、彼ら自身が好きになれるような。 そんな「居場所」のある社会を、私たちは目指します。

工夫としては、場面をイメージしやすく、「自分ごと」としてあいむのビジョンを捉えてもらえるようにしました。

ビジョン決定の背景

このビジョンにした背景としては、

あいむは活動としては、学習支援をしています。

しかし、あいむが目指しているところは「勉強ができるようになること」ではなくて。
あいむは子どもたちに「自分が受け入れられる」という経験をしてもらうことを目指しています。

学校に合わなかったり、障がいを持っていることでいわゆる「ふつう」とは違うんじゃないかなと思って、悩んだりしているこどもたちは多いと思います。私もそうでした。


そんな子どもたちに対して、その子ども自身が持っている個性・資質はそれ自体が素晴らしく、受け入れられる場があることを知ってほしいという思っています。


その手段として、子どもであれば誰もがしないといけない「学習」というツール(共通言語)を通して、心理的安全性が保たれる居場所を提供しています。その中で、自分の価値観が受容されるという経験をしてほしいと思っています。

こう思った背景としては、何よりも私がなかなかそのままの価値観を人に伝えるということがとても苦手で、受け入れられたという経験があまりなかったからです。
その影響でつい1,2年前まで自分はだめなんだと思って苦しかった経験があります。
だからこそ、ありのままの個性・資質が素晴らしく、それは表にどうどうと出していいんだということを伝えていきたいと思い、

このビジョンと詩を作成しました。


ビジョン策定を終えての感想とネクストアクション

以前もビジョンを掲げて活動をしていたのですが、

改めてコンサルタントの方を入れながらビジョンを策定することで、

自分の団体により自信が持てるようになったし、メンバー間のあいむに対する共通認識を持てるようになりました。

「こうしたい」という社会像が決まったので、次はどこの部分に旗を立てるか(目標の社会像を達成するために、どのような活動をしていくか)を決めていくフェーズに入りました。


そこでも、メンバーと一緒に議論を進めていく予定です。

ビジョンに共感してくださった方、「面白そう!」と思ってくれた方、

絶賛、メンバーを募集中なので、ご興味のある方は、是非声をかけていただければなとおもいます。



任意団体あいむHP:https://www.aim-education.com/
Twitter:@KobetsushidoF
代表Twitter:@sokodoko2


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あいむ

あいむの法人活動理念

[ビジョン]

どんな「わたしらしさ」にも、あたたかい居場所を。

ありのままの自分を生きていくには、安心できる居場所が必要です。"わたしは、わたしのままでいいんだ"。そう思えるようなあたたかい居場所を届けることを、私たちは目指しています。


[クレド(行動指針)]

・目の前の人を大切にする

・自然体を大切にする

・好きを見つける