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【事務局】虐待、性搾取の中にいる少女支援・女性の人権問題に取り組むバックオフィス
一般社団法人Colabo
基本情報
虐待や性搾取被害にあうなどした少女を支える活動のバックオフィスを募集。自身の経験やスキルを女性の人権向上のために活かしませんか?
募集対象 |
◯条件: 一緒に働く人の年齢層について
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活動テーマ | |
勤務場所 |
都内事務所(新宿)を中心に活動に合わせて勤務 |
待遇 |
週5フルタイムの場合想定年収360万~420万円程度 |
勤務期間/頻度 |
勤務頻度:週3回からOK 火~土 11:00~20:00(休憩1時間) |
注目ポイント |
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職種 | |
特徴 | |
応募方法 |
こちらのページから応募してください。 |
募集詳細
Colaboは虐待や性搾取被害にあうなどした少女を支える活動をおこなっています。
若年女性支援団体の先駆けとして、夜の街でのアウトリーチ、10代女性向け無料カフェの開催、シェルターでの保護や宿泊支援、シェアハウスでの住まいの提供、アパートでの居住支援、少女たちへの生活支援や就労支援、医療支援や同行支援、ピアサポートグループのエンパワーメント活動など、様々な事業を行ってきました。
2018年に厚労省がColaboの活動をモデルに「若年女性支援事業」を制定、代表の仁藤は2022年度に成立した女性支援法の厚労省の検討会の委員を務め、法制定に携わったり、メディアへの出演や出版も多数あり、Colaboの活動は女性支援の最前線として注目を浴びています。
既存事業の安定的な運営と新規事業立ち上げのため、活動基盤を支えるスタッフを募集します。
Colaboのスタッフは、出会う少女・女性たちと、支援する/される関係ではなく、「共に考え、行動する」ことを大切にしています。
自身の経験やスキルを少女や女性の人権向上のために活かしたい方のご応募をお待ちしております。
◯業務内容:
Colaboの活動を、管理・運営の側面から支えます。
活動が円滑に進むよう、事業の進捗確認など管理業務全般を手がけ、事務局全体の運営に携わっていただきます。
必要に応じて、利用者に対する支援活動の補佐も行っていただくことがあります。
(相談支援を主とした活動を行いたい方は、お問い合わせください。)
具体的な業務内容:
事務局運営、問い合わせ対応、会員・寄付者の管理、研修・講座の運営、総務、プロジェクトの進捗確認、資金獲得、広報など。
新規事業立ち上げ、国際連帯強化のため、広報、ファンドレイジングの経験のある方、英語が話せる方歓迎。
◯選考プロセス:
小論文「日本における性搾取/虐待問題と私」(1000字以内)のご提出
書類選考・面談(1~2回程度)
活動見学、パソコンスキルに関するテスト等

活動拠点の様子

明るく温かい雰囲気です

活動拠点 少女たちや小さな子どもたちがのびのびできる空間

スタッフ・インターンと活動報告会で

ミーティングルームの様子 打ち合わせや相談、児童相談所等との面談にも使用しています。

シェルターの様子 心と体を休めてこれからのことを考えるステップに

シェルターの環境整備・受け入れ準備

国会議員による視察

活動報告会で支援者のみなさんと

少女たちへの食品郵送

少女たちと一緒に寄付物品開封

応援者の方から届く物品の整理

バスカフェで使用する物品の準備をボランティアさんと

ボランティアさんや少女たちとのクリスマス会

夜の街での10代女性無料カフェ

国連からのヒアリング。日本の児童性搾取の状況について報告

バスカフェの開催

能登の被災地での支援活動

活動報告書を支援者さんたちへ送る準備を少女たちと

フランスの国会議員と性売買経験当事者女性とのミーティング 日本でも法改正に向けた動きを

韓国での女性の人権のためのデモに参加

性売買問題に取り組む世界の女性たちと連帯

スピーチの様子。国際社会からも注目を浴びています

子どもたちとの合宿やお出かけ、バーベキュー

YouTube番組の企画運営

講演会の実施や同行

記者会見やメディア対応などの機会も多数

多数の賞を受賞しています

子どもたちに読み聞かせ

成人式

スタッフ合宿

理事・監事

記者たちに問題意識を共有

新宿歌舞伎町を拠点に虐待や貧困で街をさまよう少女たちを支える活動を行っています。力を貸してください。

Colaboとつながる少女たちと活動11年の歩みを振り返った「当たり前の日常を手に入れるために」(影書房)

女性差別や性搾取の問題を生み出す社会の構造を見つめた新刊「バカなフリして生きるのやめた」(新日本出版)
体験談・雰囲気
この求人の体験談
【スタッフインタビュー】企業で働くことと、Colaboでの活動の違いとは? 活動を通して見えてきたもの
―Colaboではどんなことを担当していますか。
日々の事務局運営を担当しつつ、シェルターの整備、バスカフェや拠点での少女たちとの関わり、研修や支援者の方々とのコミュニケーション、能登での被災地支援などさまざまな活動を行っています。
―Colaboで活動する前はどんな仕事をしていましたか?
企業に勤め、8年程社長秘書をしていました。セクハラは日常茶飯事で、女性を軽く扱ったり、女性は奥に引っ込んでいる存在として扱われていました。表に立つことや、自分がやりたいことや言いたいことを発言できる機会はなく、影のように生きることや、男性たちの反応を気にしながら仕事をすることが当たり前になっていました。
それでも生活のために続けてきましたが、転職を考えていた時にColaboが求人募集していることを知り、男性のために力を尽くすのはもうやめたい、フェミニストのリーダーのところで活動したいと思い、応募しました。
自分にできることはないと思っていたので、自分が採用されるとは考えていませんでしたが、それでもできることがあるならなんでもするという気持ちで応募しました。
―それまでの仕事とColaboの活動との違いはありますか。
Colaboでは、自分の考えは?あなたはどう思う?と問われることが多くあります。それは今までの仕事では経験のないことだったので、はじめは戸惑いがありましたが、自分の意見や考え、こんなふうに感じているということを聞きたいと思ってもらえることが嬉しかったです。
秘書時代は、人の機嫌に左右されて動くことが多く、上司の機嫌が悪ければすべてが白紙になったり、スケジュールが全部飛んだり、関係先に自分が謝ることが普通だと思っていましたし、社長の一声で独断的に決まるということばかりでしたが、Colaboでは、目指す社会や団体としての在り方、活動の一つひとつについて、みんなが同じところを見ながら、達成するまでみんなでやるというところが全く違います。
一方で、企業では、大人数で業務を回していくために、いちスタッフに負わされる責任は小さくなっていますが、Colaboは少ない人数で多岐にわたる活動、それも出会う少女たちの人生に関わる活動をしているので、一人ひとりの責任が大きいです。自分の一つひとつの行動が重要で、少女たちや応援者の方々との関係性、Colaboの活動そのものに影響するということに覚悟を持って取り組むという部分では、最初はすごく緊張しました。
―それをどう乗り越えていきましたか。
一緒に活動している人たちがどうやっているのかから学んだり、自分ができないことがあったときにもどうすればよかったのかを一緒に考えてくれるので、次からはそうすれば良いんだと自分でも考えることができるようになっていきました。
会社員時代は、業務をこなすための表面的なアドバイスをしたり、されたりすることが多かったですが、Colaboでは、もっと深いところで少女たちともスタッフ同士も自分たちの姿勢やあり方を問うたり、一緒によりよくするための方法を考えたりしています。
―活動一年目、二年目はどのような時間でしたか。
一年目は自分が知らないことが多すぎて、活動についてもしっかり理解していなかったので、活動しながら知っていく時間でした。その中で、Colaboに対するデマ拡散や誹謗中傷など深刻な妨害があったため、Colaboが対峙しているものがどれほど大きなものなのかを実感し、だからこそこの現状を変えていく必要があることを強く感じる一年でした。
二年目からは、自分自身も一緒に活動を作っていく一人だと意識して活動しています。
―Colaboで活動して変わったことはありますか?
自分の人生を生きていけるようになったと思います。友達には「本来のあなたらしさが戻ってきた」と言われて、嬉しかったです。
私は結婚することが当たり前という価値観のなかで育ってきたので、自分もいつか結婚しなきゃとか、早くしなきゃという考えにとらわれていました。新卒で就職した企業の面接でも彼氏がいるかを聞かれ、就職後も「彼氏ができたの?結婚は?子どもは?」と聞かれる毎日でした。そういうことを言われなくなるなら結婚したほうがまし、もういいや、という感じで結婚しましたが、離婚したいとずっと考えていて、Colaboで活動する中で離婚に踏み切れたのも自分にとって大きな変化です。
Colaboでは、スタッフのおかれている状況も一緒に考えてくれて、日々声をかけてもらったり、怒りを言葉にしてくれたり、サポートもたくさんあったので、離婚することができました。
家に帰るとモラハラで「お前が悪い」と言われたり、そういう気持ちにさせられることがすごくあって気持ちが沈んでいったけど、Colaboで活動していくと自分が主体的になって取り組むことがすごく重要で、こんなこともやるんだ、私もこれやっていいの?と思うようなことがたくさんありました。そういうことを求められて自信がついていくので、結婚していなくても自分はやっていけるし、むしろそのほうが良い人生になっていくだろうという想像もできるようになりました。活動を通してそういう小さな自信を付けていくことが一歩踏み出す力になりました。
また、活動を通して自分の幼少期からの経験を振り返ったり、社会構造を見つめながら、自分はこういう状況だったんだな、自分の経験って女の子たちと一緒だなというように、今まで振り返らないようにしていた自分の人生を振り返るようにもなりました。
―活動を続ける理由はなんですか。
おかしいことが起きたときに「おかしい」と声をあげることで人と繋がり、同じ気持ちを持っている人たちに出会えることがとても嬉しいです。そういう風にして今までColaboは十数年も踏ん張り続けていて、これから性搾取をなくすために、もっと多くの人とつながりたいと思っているので、そういう想いを持つ人たちと出会ってつながっていくということが楽しみです。
女の子たちと出会ったり、一緒にご飯を食べたり、一緒に活動したりするなかでも、気持ちが通じる瞬間があること、言葉を交わさなくても通じる瞬間もすごく嬉しいですし、「Colaboの○○さん」ではなく、人として、人間として、当たり前のことを当たり前にできるような時間を一緒に積み重ねていけることを嬉しく思います。
それは、企業に勤めていた時には感じられなかった気持ちです。企業では、怒ったり、怒りを表明することはタブーで、特に女性に対してはそう。嫌なことがあっても怒ってはいけないというふうにみんなずっと思わされ続けています。でも、Colaboだったら、その怒りが重要だし、怒っていいし、その怒りをみんなで共有して力にしていく。そういうことを続けていきたいです。
Colaboで活動するなかで、社会に対して何かおかしいというようなぼんやりしたものから、社会構造を見つめ、こういう構造だからこういうおかしさがあって、それによって女性たちがこんな苦しい状況になっているんだと、見えるものが鮮明になってきました。そして、自分が抱えてきた怒りがなんだったのか、受けてきた扱いがどういうことだったのかを捉えなおすことができました。
この痛みを感じているのは自分だけではなく、多くの少女や女性たちが感じていることですし、だから変えていきたいという思いが強くなりました。
―今、Colaboでは求人募集をしていますが、どんな人に応募してほしいですか?
簡単な活動ではないので、覚悟を持って一緒に取り組める人。独りよがりでなく、自分ごととして考えて行動することができて、女性が性搾取される社会を変えていく、そこを目指して一緒にやってくれる人と出会えたら嬉しいです。
特徴 | |
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男女比 |
男性:10%、女性:90% |
法人情報
代表者 |
仁藤夢乃 |
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設立年 |
2011年 |
法人格 |
一般社団法人 |
Colaboの法人活動理念
Colaboは、すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会を目指して活動しています。
Colaboの法人活動内容
中高生世代の10代女性を支える活動をしています。相談、食事提供、シェルターでの宿泊支援、シェアハウスの運営、10代の女性たちによる活動、講演・啓発活動などを行っています。
取り組む社会課題:『虐待や性搾取に遭うなどした少女を支える活動、女性の人権活動』
「虐待や性搾取に遭うなどした少女を支える活動、女性の人権活動」の問題の現状
夜の街でのアウトリーチ、10代女性無料カフェのようす
「虐待や性搾取に遭うなどした少女を支える活動、女性の人権活動」の問題が発生する原因や抱える課題
性搾取の問題、構造の解説はこちらの番組をご覧ください。
夜の街の様子や活動報告はこちら
「虐待や性搾取に遭うなどした少女を支える活動、女性の人権活動」の問題の解決策
シェルターの様子、少女たちの声
能登被災地での活動も行っています。
活動実績
東日本大震災後、Colaboを立ち上げ
2011年05月01日
東日本大震災後、宮城県石巻市・女川町で被災した高校生たちと出会うなかで、居場所がないと感じ孤立する中高生世代の存在は都会だけの問題だけではないことに気づき、当時学生だった仁藤が任意団体としてColaboを立ち上げました。
地元の高校と製菓会社をつなぎ支援金付きの菓子の商品開発。全国で販売し、被災地への支援金を集めました。
法人化。『難民高校生ー絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』(英治出版)出版
2013年03月
仁藤の大学卒業を機に法人化しました。Colaboは、代表の仁藤が中高時代、家が安心して過ごせる場所ではなく、街をさまよう生活をした経験から、頼れる大人のいない少女たちが性売買の斡旋業者や買春者からしか声をかけられず、性搾取の被害に遭う現状を変えるために始まりました。
仁藤の高校時代の経験を綴った『難民高校生』が出版、翌年には台湾で翻訳され、その後、ちくま文庫から文庫化もされています。
10代の少女たちが立ち寄れる「Colaboスペース」を渋谷に開設
2013年04月
繁華街に少女たちが立ち寄ることができるスペースを開設しました。
しかし、一時的に滞在できる場所があっても宿泊できる場所がないことから、家に帰ることのできない少女たちが行き場がないままの状態になってしまうため、半年後には仁藤が自宅を解放して食事提供や宿泊支援を開始しました。その後、シェルターを開設しています。
夜間巡回(アウトリーチ)事業、相談事業開始
2013年04月
夜の街をさまよう少女たちに声をかけて、つながる活動を開始しました。
当時、虐待などで街をさまよう少女たちの存在や、彼女たちを狙う性売買業者や買春者の存在は知られておらず、こうしたアウトリーチの活動はほかにありませんでした。
JKビジネスの実態調査開始
2013年11月
出会う少女たちが秋葉原を中心に、「JKお散歩」「JKリフレ」などと称する店で性搾取の被害に遭っていたことから実態を調査し、問題提起しました。当時、街では制服を着た少女たちが売られ、彼女たちを購入し、腕を組んで歩く中高年の男性が溢れていましたが、問題視されていませんでした。そのため、メディアや議員に働きかけ、外国人記者クラブで実態を会見したり、国連や米国国務省等の調査に協力するなど、国際社会にも訴えていきました。そのことから、問題が国会で取り上げられ、愛知県や東京都などでの規制条例が制定されましたが、業者や買う側ではなく少女たちが指導の対象となる等の問題点が未だに残っています。
女の子たちによるサポートグループ活動開始、夜の街歩きスタディーツアー開始
2014年04月
Colaboとつながる少女たちが自助グループを作り、サポートグループとして活動を始めました。互いの経験や痛みを共有したり、さまざまな時間を一緒に過ごすことで互いをエンパワーメントしていくグループとなりました。
夜の繁華街を歩き、身近にありながら大人たちの目には見えにくい現状を解説するスタディーツアーを開始。行き場のない少女たちがどのようにして街にたどり着き、どのように過ごすのか。彼女たちを狙う大人たちがどこにどのように存在しているのか。目で見て肌で感じていただき、普段の生活の中では気づきにくい、少女を取り巻く現状を知っていただく機会となっています。
『女子高生の裏社会ー「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社新書)出版
2014年08月
書籍紹介:
児童買春や犯罪の温床になるような仕事に就く少女たちについて、「特別な事情を抱えた子どもが働いている」とイメージする人は少なくないだろう。しかし、今、家庭や学校に何らかの問題を抱えているわけでなく、家族との仲も学校での成績もよく、将来の夢もあって受験を控えているような「普通の」女子高生が、「JK リフレ」や「JK お散歩」の現場に 入り込んできている。
「JK産業」で働く少女たちの身に何が起きているのか――。子どもたちを取り巻く危険が大人の目に触れにくい時代、私たちは何を考え、どう行動すべきか。取材した少女たちの本音か ら、解決策を探る。
「東京都青少年問題協議会」委員に仁藤が就任、米国国務省人身取引報告書に初めて調査協力
2015年01月
日本の児童買春やJKビジネスの実態を伝え、国際社会から問題が注目され、国内の法整備のきっかけとなりました。
2025年5月には、外国人記者クラブにて「JKビジネス」の実態を記者会見で告発。
7月には、愛知県で日本初のJKビジネス規制条例が制定されました。
少女たちが自ら、夜間でも駆け込める日本ではじめての「一時シェルター」開設
2015年05月
開かれた場所に少女たちが来ることのできる場所が必要だと考え、2015年にクラウドファンディングで資金を集め、商店街のなかにシェルターを開設。
当時、虐待などから逃れるための少女向けのシェルターの実践は乏しく、少女たち自らが夜間でも駆け込めるシェルターのかいせつは国内ではじめてでした。
少女たちの間で口コミで知られ、性売買や性虐待からの保護が相次ぎました。
NHKハートネットTV「ブレイクスルー」、クローズアップ現代で特集
2015年09月
Colaboの活動や、少女たちが性搾取されている実態について報道されました。
児童買春・児童ポルノ・人身取引に関する国連特別報告者と面会・調査協力
2015年10月
国際社会に少女たちと共に被害の実態と政府の対応を訴えました。
シェルターを拠点に性売買経験のある少女たちがつながり、サポートグループが『Tsubomi』として活動を開始しました。アクセサリーづくりや、児童買春の実態を伝える「私たちは『買われた』展」の企画が立ち上がり、準備がスタートしました。
10代のメンバーと共にタイ研修へ。元ストリートチルドレンの青年たちと交流
2016年03月
Colaboとつながる高校生3名とタイに行き、家が安心して過ごせる場所でなく、街に出て性搾取等の被害に遭うなどした同世代の青年たちと交流しました。
中長期シェルター(シェアハウス)開設
2016年04月
一時シェルターを開設後、一時的に滞在できる場所があっても、家出や性売買の経験がある少女たちには児童福祉の枠組みのなかでその先の住まいも見つからないことが続き、中長期シェルター1物件(3部屋)をシェアハウスとして開設。当時は、児童相談所にも保護を必要とする児童の民間への委託実績がほぼなかったことから、Colaboが児童相談所や政治に働きかけて、道をきり拓いてきました。
その後も少女たちの行き場がないことが続き、ニーズに応じて中長期シェルターを5物件(15部屋)に増設を続けました。当時、青少年向けのシェアハウスの実践はほかにありませんでした。
企画展「私たちは『買われた』展」初開催
2016年08月
Colaboとつながる少女たちが企画した児童買春の実態を伝える企画展。児童買春被害を経験した少女たちが自身の言葉でその経験や、「買われる」に至るまでの背景を知ってほしいと伝えています。11日間で約3千人が来場し、世間の性搾取に対する印象を変えるきっかけとなりました。その後も全国各地で開催し、14~26歳の40名の女性が声をあげています。
ETV特集「私たちは買われたー少女たちの企画展」放送
2016年10月
日本では女子少年院に入院している少女のほとんどが虐待や性搾取を経験しているため、少年院での講話活動も開始しました。
中長期シェルター(シェアハウス)を増設し、計2軒6部屋に
2017年09月
韓国のバスカフェ(動く青少年センターEXIT)を視察し、日本でもバスを使った少女たちへのアウトリーチと居場所の提供を行いたいと決意。
厚労省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」構成員に代表・仁藤が就任
2018年07月
少女性搾取の実態を訴え、女性支援法制定に向けた提言をまとめました。その後、2024年に成立した女性支援法に若年女性支援が盛り込まれ、予算化されました。
厚労省・東京都「若年被害女性等支援モデル事業」にColaboが選定、バスカフェ『TsubomiCafe』開始
2018年10月
10代女性無料のバスカフェTsubomiCafeをスタートし、夜の街でのアウトリーチを強化。
厚労省がColaboの活動の必要性を認め、「若年被害女性等支援モデル事業」を立ち上げました。
2018年から2022年度まで、Colaboは東京都「若年女性支援(モデル)事業」に取り組み、児童相談所や女性相談等、公的支援に少女たちを積極的につなぐ実践から、公的支援の問題を指摘し、在り方を変えさせてきました。
しかし、自分から助けを求める少女に対する福祉的な支援は広がりを見せつつあるものの、性搾取のなかにいる、自分から助けを求めようと思えない状況にある少女たちと共に歩む活動の実践はまだひろがっていない現状があります。
ソウルにて『私たちは買われた展』日韓展開催
2018年11月
性搾取のなかにいる少女たちが自らの経験を語り、声をあげた企画展は国際社会からも注目を浴びました。韓国でも同じ手口で性搾取に誘導される被害があることなどが示され、国際連帯を強めました。
一時シェルター増設、2物件に
2019年01月
Colaboの活動や少女たちの支援の必要性が理解され、行政の協力もあり、一時シェルターを増設しました。(2023年度から深刻な事業への妨害が発生したことから行政が委縮したため、自主事業として継続しています)
中長期シェルター(シェアハウス)増設し、3軒(9部屋)に
2019年07月
Colabo以外にも全国各地に類似の活動が広まることが重要だと考え、全国各地で青少年支援に取り組む方々とともに韓国の支援団体を訪問する研修を開催しました。
「世界シェルター会議」(台湾)で企画展示、講演
2019年11月
台湾で開催された世界シェルター会議でパネル展示を行い、日本の少女性搾取の実態を伝え、国際連帯を強めました。
「当事者主体の支援のあり方に関する日韓シンポジウム」開催
2019年12月
日本では、虐待や性暴力の被害に遭った少女たちを弱い者としてみなし、「保護」の対象として扱う支援が主流であるため、当事者主体の支援の在り方について、韓国で実践している2つの団体の活動家と当事者の少女たちをお呼びしてシンポジウムを開催しました。全国各地で活動する支援団体のスタッフや市民が参加しました。
Colaboとつながる少女たちが暮らす家(シェアハウス)に韓国の少女たちがホームステイし、性売買の経験を語り合い、痛みを共有するなどしてつながりを深めました。
新型コロナウィルスによる外出自粛要請により相談が2.5倍に急増
2020年03月
新型コロナウィルスによる外出自粛要請がなされてネットカフェなどが閉鎖されるなか、行く宛のない少女や女性たちからの相談が相次ぎ、相談者数が2.5倍に急増(1000名増加)しました。コロナ禍で支援活動を自粛する団体も多いなか、Colaboでは活動を強化しました。アルバイト先が休業となったことから食べ物に困る少女や女性たちへの食品提供やホテルでの宿泊支援も強化しました。
性搾取の実態を告発するYoutube番組「シリーズ キモいおじさん」を開始し、性搾取の実態を当事者の少女たちと共に伝えました。
中長期シェルター(シェアハウス)増設し、4軒(12部屋)に
2020年06月
アウトリーチの必要性を行政や世間が認識しつつありますが、その先の出会った少女たちへの具体的支援や住まいのこと、生活支援の必要性についての理解がされない状況が続き、出会った少女たちに行政が責任を取らない事態が継続しました。
2018年にモデル事業が開始する前から、私たちは行政に、出会った後の支援の拡充を要求していましたが、「まずは自助努力でお願いします」と都の担当者から言われるなどし、自主事業として、みなさんの寄付で物件を購入し、中長期シェルターを増設しました。私たちが部屋を増やすだけでは追い付かない現実に対応できるよう、女性自立支援施設(当時の婦人保護施設)等の若年女性の受け入れを働きかけ、実践を積み上げたり、制度の運用を変えさせることにも力を入れました。
中長期シェルター(シェアハウス)増設し、5軒(15部屋)に
2020年11月
厚労省・東京都から委託を受けたモデル事業が「若年被害女性等支援事業」として本事業化
2021年04月
モデル事業では、アウトリーチ、シェルターでの一時保護、自立支援などを含めて委託費は約1千万円と、到底足りない金額でした。Colaboはもともと自主事業としてやっていた活動がモデルになったため、自主財源を持ち出して活動を継続してきましたが、支援の実態を通して予算要求したことから、本事業化にあたり約2600万円に委託費が増額されました。2022年度には約4600万円と事業に見合う金額になってきていました。また、2021・
22年度は、DV被害者支援の補助金を活用し、子どもの代理人として活動する弁護士の育成に取り組みました。子どもの代理人弁護士の活動費用が公費から出るのは初めてのことでかき的でした。しかし、これらの委託・補助金事業について東京都は、深刻な妨害を受けて、2023年度から要綱を変更し、若年女性支援団体が活用できないようにしたり、事業の意義を変えたためColaboは23年度以降は活用を断念し、自主事業として寄付等で活動を続けています。
新宿歌舞伎町に活動拠点を新設、若年女性に対する支援の在り方に関する調査研究チーム立ち上げ
2021年05月
支援の必要性が認識されても、具体的な支援の在り方が理解されないまま、形だけの支援が広がりつつあることに危機感を覚えたことから、Colaboの実践を広めるため、研究者の方々に協力していただき、調査研究チームを立ち上げました。
Colaboは若年女性たちと「共にある」ことを大切にしていますが、それはどういうことなのか、どのようなかかわりを持ち、どのように活動しているのかを伝えるため、協力してくれた若年女性たちとのかかわりの記録から、必要な支援の在り方を3年間かけて分析し
言語化を試みました。
性売買経験当事者ネットワーク「灯火」立ち上げ
2021年08月
性売買が女性に対する暴力で性搾取であることを前提に、性売買経験当事者女性がつながり、安心して語ることのできる場をつくりたいと、Colaboとつながる女性たちが当事者団体を結成。当事者が出会い、それぞれの経験を共有し、性売買の実態を伝え、現状を変えるための当事者運動を行っています。
若年女性の自立を支える居住支援のためのアパート(8部屋)建設
2022年02月
大型の助成金をいただき、シェルターを出て就学、就職するなどした女性たちの住まいとしてアパートでの居住支援をスタートしました。とても雰囲気の良い快適な一人暮らし向けの物件で、家具家電つき、保証人や緊急連絡先を必要とせずに長く暮らすことのできる場として運営しています。
脱性売買相談所「女性人権センターKEY」立ち上げ
2022年04月
それまでにもColaboは、性売買のなかにいる女性たちからの相談も受けてきましたが、Colaboは10代少女を支えるイメージが強く、相談をためらう声も聞かれたことから、性売買から抜け出したいと考える女性たちが相談できる場所として「女性人権センターKEY」を開設しました。
「女性支援法」成立、AV新法反対アクション
2022年05月
日本で初めての女性支援の根拠法となる女性支援法が成立しました。仁藤が新法の検討会の構成員を務め、少女を取り巻く性売買業者や買春者らの実態、支援の必要性を訴え、「若年女性支援事業」が新法に組み込まれました。いよいよColaboの行ってきた、支援につながる前に危険に取り込まれている少女たちを探し、出会い、つながり、生活を支えていく活動が全国各地に広がりはじめるというタイミングで、Colaboに対する「会計不正」等のデマが拡散され、誹謗中傷の煽動にミソジニーを内面化している人たちや、性売買業者とつながる政治家たちが加担しました。
同時期にAV新法に「Colaboが性売買を契約の名のもとに合法化させる」として反対し、性売買合法化に明確に反対する立場を若年女性支援団体として唯一表明したことから、性売買業者やそれとつながる政治家たちからの嫌がらせが激化しました。
私たちは、活動現場への直接的な妨害を含めた無数の暴力にさらされることになり、それを理由に東京都と新宿区はColaboに活動中止を求め、性売買に取り込まれている少女の支援をできないようにしました。
東京都が妨害に屈したことから、少女たちの安心と安全を守るため、Colaboはその後、予算化を働きかけてやっと活用できるようになった5千万円程の補助金等の公的資金を活用することを断念し、市民の方からのご寄付や民間助成で活動を継続しています。
妨害を受けて、女性支援法の基本計画からは、「性売買」という言葉が削除されました。一方で、加害者は「Colaboと戦う」名目で2億円以上のカンパを集めたり、選挙に出馬し当選した者たちもいます。
Colaboに対するデマ拡散や誹謗中傷を繰り返していた加害者から嫌がらせの裁判も複数起こされていますが、Colaboはこれまで17以上の関連訴訟で全て勝訴しており、Colaboに不正等がないことは裁判でも明らかにされています。一方で、加害者は刑事事件で起訴もされました。
今後も、性搾取に抗い、女性差別に反対する活動を続け、声をあげることをやめない限り、このような被害は続くことが予想されますが、多くの市民の支えで活動を継続しています。
11年の歩みを少女たちとまとめた書籍『当たり前の日常を手に入れるために-性搾取社会を生きる私たちの闘い』(影書房)出版
2022年09月
Colaboの11年の活動を振り返りつつ、仁藤夢乃さんによるColaboにつながる女の子へのインタビューや、学校教育や女性福祉の専門家、弁護士、困窮者支援の活動家らと仁藤さんとの対談も収録。Colaboの核にある〈対等な関係性〉や〈当事者主体の活動〉がどのようにして可能になったのかを明らかにしました。
厚労省「困難な問題を抱える女性への支援に係る基本方針等に関する有識者会議」構成員に代表仁藤が就任
2022年11月
2024年4月から施行される女性支援法の基本計画の策定に関わり、少女たちへの支援が施策に盛り込まれました。
能登被災地支援開始
2024年01月
災害などの非常時には子どもや女性に対する暴力が深刻化することは知られていますが、被災地には家族を亡くした女性達を狙った性売買業者らが入り込みます。そこでColaboは2024年1月以降、1年以上に渡り、毎月のように約一週間ずつ能登半島地震の被災地に入り、約3,000名以上の少女や女性を支える活動を行いました。