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更新日:2020/03/03
学校の中から社会へ。一人ひとりの高校生の今と未来の居場所をつくる
認定NPO法人D×Pこの募集の受入法人「認定NPO法人D×P」をフォローして、
新しい募集が始まった時にメールを受け取ってみませんか?
基本情報
高校生が卒業後も暮らしていく社会のなかに居場所を得られるように、学校から社会へつなぐきっかけをつくっています。一人ひとりの希望やニーズを考え、企画立案やコーディネートをしてみたい人を募集します!
活動テーマ | |
---|---|
勤務場所 |
事務作業やミーティングは大阪・天満橋駅にある事務所ですが、居場所事業では泉佐野市・和泉市・大阪市内・茨木市・京都伏見・神戸長田区などにある実施校へ向かいます。お住まいの地域や学校から向かえる場所で活動可能です。説明会で詳しくお話します。 |
待遇 |
活動にかかる交通費は、月28,000円まで活動支援金とは別に支給いたします(例外あり、要相談) |
勤務期間/頻度 |
勤務頻度:週4~5回 ・高校生と大人が対話する授業の運営・進行 |
注目ポイント |
|
募集対象 |
高卒以上 |
募集人数 |
4名 |
特徴 |
募集詳細
通信制・定時制高校でしか出会えない高校生と出会う。
私たち、認定NPO法人DxP(ディーピー)は、
ふだん、通信制高校・定時制高校で多様な高校生と関わっています。
通信制・定時制高校には、不登校やいじめ経験、経済的困窮、発達障害など、生きづらさを抱えている人が多く在籍しています。中学時代の人間関係のことや家庭での経験から、困ったことや自分の考えを誰かに伝えないという高校生も多くいます。
生きづらさを感じている高校生も一方では、自分でお金を稼いでいたり、ゲームや映画・バイクなど好きなものへの知識は専門家のようだったり、突出した特技があるなど、一人ひとりはとても多様です。私たちは、そんな高校生一人ひとりの個性を見つめながら、関わっています。
多様な高校生と関わる中で感じるのは、環境との相性や何らかの要因で、本来持っている自分を発揮できない状態にある人は少なからずいるということ。生徒が抱えている困りごとを聞くにも、持っている能力や魅力を発揮するにも、まずは自己表現が出来る環境づくりが大切だと考えています。
インターン生の仕事
1.学校の中に、多様な大人と出会う場をつくる
過去の経験から人とのつながりを持ちづらい高校生と、彼らが通う高校のなかで自然にD×Pや多様な大人と出会える機会をつくっている場が、「クレッシェンド」です。
クレッシェンドは、時間割のなかに組み込まれたロングホームルームや総合学習の時間などで、D×Pが出張授業を行います。多様な背景をもつボランティアと高校生が対話し、全4回かけて関係性を積み上げていきます。
今まで周りにいなかった職業につく大人や似たような経験をしたことがある大人と出会い、様々なワークをきっかけに対話をしていきます。高校生は一人ひとりが「人と関わってよかった」と思えるような体験をつくるために、高校生に寄り添い、ボランティアメンバーとコミュニケーションをとっていくことがインターン生の仕事です。
2.校内居場所事業「いごこちかふぇ」を起点に、多様なきっかけにつないでいく。
校内居場所事業である「いごこちかふぇ」には、クレッシェンドで知り合ったD×Pスタッフに会いに来る、友達とわいわい過ごす、進路やアルバイトの相談にくるなど、さまざまな生徒が訪れます。
高校生と向き合い一人一人と会話をするなかで、生徒が抱える様々な課題を知り、解決にむけて何ができるのかを考えます。また卒業後を見据え、必要な機会・体験をつくり繋いでいきます。
3.高校生が進路を考えるきっかけをつくる
居場所事業に、高校生が興味を持っている職業につく大人を招いて企画を行なったり、学校の外へ高校生と一緒に職場体験へと向かうこともあります。
インターン生は、職員と一緒に職場体験ができる企業を探すなど高校生1人1人に必要な機会を考え、高校生が多様な人や将来のシゴトに繋がれる起点として場をつくっています。
認定NPO法人D×P(ディーピー)が目指す社会
D×Pが目指すのは、ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会です。その若者がどんな境遇にあったとしても、自分の未来に希望を持てるような社会の構造をつくります。
人には、たくさんの可能性があります。しかし、環境や周囲の人との関係性のなかで可能性が閉ざされ、本来持っている自分を発揮できない高校生に出会うことも多くありました。
そんな背景から、「自ら這い上がって立ち直れる」という意味でなく「周囲の人の手を借りて、自分なりの一歩を踏み出せる」という意味をこめました。
子どもも大人も、豊かな人とのつながりを持っていて、生きていくなかで嬉しいことも辛いこともありながらも、「まあ、これからも大丈夫かも」と思えるような。それが、"自分の未来に希望を持てる"ということだと思っています。
募集要項
■インターンの仕事
・高校生と大人が対話する授業(クレッシェンド)の運営・進行
・定時制高校内の居場所づくり事業(いごこちかふぇ)の運営
・高校生が進路を考えるきっかけとなる職場体験(ライブツアー)の企画・運営
※
高校生一人ひとりにあわせたイベントや施策の立案実施、授業の進行、生徒一人ひとりの対応、ケース会議、プログラム作成に関わる会議運営、運営にかかる書類作成、食事提供者を含む地域の人、学校の先生、社会人ボランティアなどの人とのコミュニケーションを含みます。
■求める人材像
・D×Pのビジョン「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会」を実現したいという思いがある人
・D×Pの「大切にしている4つの姿勢」 に共感し体現したいと思う人
①【否定せずに関わる】
相手や自分の価値観やあり方を否定せず、背景に思いを馳せて関わろう。「否定しない」と「関わる」の両方を大切にし続けたとき、だれかの可能性がひろがる環境が生まれる。
②【一人ひとりと向きあい学ぶ】
「◯◯の人たち」とまとめることなく、一人ひとりに
向き合おう。年齢や性別、社会的な肩書で決めつけず、それぞれのバックグラウンドを持つ人から学ぶ姿勢を持ち続けよう。
③【オーナーシップを持つ】
実現するのは、どこかのだれかではなく自分自身。自分の中に湧いた違和感に素通りせず、納得いくまで仕事をしよう。アイディアもいいけど、実現に向けて自ら一歩を踏み出そう。
④【翻訳者になる】
世の中の多数の人に届かない、声なき声に気づいてすくいとろう。わかった気にならず、「現場」に足を運び肌で感じよう。そしてだれかに伝わる言葉に変える翻訳者になろう。
■応募資格
高卒以上
学生だけでなく、社会人も歓迎します。平日の日中に事務所で会議を行うことも多いので、時間の融通がきく方のみになります。
まずは、募集説明会にお越しください♪
■日程
・1月11日(土)10:00~11:30・2月12日(水)19:00-20:30 ・2月15日(土)10:00-11:30 ・2月27日(木)19:00-20:30 以上より、日程を選んでactivoよりお申し込みください。
■場所
認定NPO法人D×P事務所
大阪市中央区天満橋京町1-27ファラン天満橋11号室(1F)
今まで、教員になりたい人、学校以外の教育に興味がある人、福祉の仕事に興味がある人などがいままでD×Pのインターン生として活動していました。「将来、やってみたいこと」の方向性がまだ決まっていない人も、インターン説明会で一緒にD×Pで何ができるのかを考えてみませんか?
定時制高校での行う居場所事業「いごこちかふぇ」では、イベントを企画することもあります。ネイルアートに興味があるという生徒の話をきき、ネイリストでもあるスタッフと一緒にネイルアートのイベントを開催しました。この写真は企画会議の様子です♪
高校生や卒業生が事務所に遊びに来ることもあります。関わった高校生とまた会いたい!と思えるような関係性をつくっています。
D×Pのボランティアをする人は多様な背景をもつ大人たち。現在400名ほどの登録があります。ボランティアさんとの出会いもあなたの将来を考えるきっかけとなるかも
職員やインターン生といった垣根はなく、それぞれが一番に高校生のことを考えて働いています。
いごこちかふぇのある日のインターン生の1日
バイトと掛け持ちしているインターン生が多いです
大学生インターンの場合はこんな感じ。2、3年生になって時間割にゆとりがでてきたタイミングでインターンを始める人が多いです。
体験談・雰囲気
このインターンの体験談
当時、自分が教育について考える中で、子ども達の可能性は無限にあるはずなのにそれが潰されるような社会に違和感を持っていたり、学校教育だけでカバーできない部分への興味があったんです。その違和感や興味とD×Pがやっていることが関係しているように思えて。
あと、なんとなく「自分は子ども達がワクワクして将来のことを考えられる社会をつくりたい、みんなが笑って暮らせる社会をつくりたいなー、そのために生きたいなー」と思っていたことと、D×Pのビジョン「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会をつくる」が似ていると感じて。やるしかないと思いました。
いごこちかふぇでは、訪れる高校生に軽食を渡したり、雑談に混じったりします。雑談のなかで、家庭や友人関係・アルバイトの悩み事を聞いたりすることがある。友人関係や就労など、いごこちかふぇで解消できる可能性がある悩みの場合は、スタッフで共有して何ができるか考えます。企画を考えて高校生を誘ったり、D×Pの進路相談事業につなげたり、先生にフォローをお願いしたりしています。
「インターン」という立場は生徒と関わる上でも、組織で活動する上でも関係ないと思っているので、自分にできることはなんでもしていきたい。生徒の役に立つことであればどんなスキルでも身につけていきたい。割と貪欲かも(笑)。
クレッシェンドは、授業という枠組みでD×Pが高校へ出向くので、生徒は受けたくなくても、受けていると思うんです。
わたし自身が、しんどかったときにカウンセリングルームが学校にあっても自ら足を運ぶタイプじゃなかったので。似たような生徒のとっかかりになるのがクレッシェンドかな?と思い興味を持ちました。わたしが高校生に何かを伝えに行くというより、クレッシェンド運営することを通して、しんどかった高校生の頃の自分を救いたいっていう気持ちがあるかもしれません。
あとは、昔から大人の話をきくのが好きで。高校生とも関わりたいけど、わたし自身もいろんな人の話を聞きたい。クレッシェンドは、多様な生き方をする大学生・社会人ボランティアと一緒にプログラムを行なっています。人それぞれ事情があることはわかっているけど、実感として得られることはなかなかないので。一人ひとりの話を聞きながら、わたしもいろんな考え方や生き方を学んでいます。
ひとりの高校生と話しているなかで、
クラスに馴染めなくて教室に行きづらいって話を聞いて。
「なんかできるかな…?」って、スタッフで考えてて。
その高校生にとって、趣味のあう友達が、
クラスだけでなく学校内にできるといいかなって。
それで、ネイルアートに興味のある子を集められないかな?とイベントを企画しました。
高校生のことを考えた時に『その場』だけではなく、
先生や周りの環境にも視点を向けなきゃいけないというのも強く感じるようになりました。
ある定時制高校では生徒と先生の距離が近くてびっくりして、先生と生徒の関係も大事だと思います。
出会う高校生には、D×Pとの関わり以外にも親や友達がいたり。
バイト先の人や、先生、いろんな関わりがある。
うちは、その生徒にとって、どんな人になれるかな?
D×Pはどんな存在になれるかな?って考えています。
気にかけてくれる人とか、教えてくれる人とかいろいろな大人の存在があるけど、
少なくとも、「あなたはそれでいいんだよ」っていえる存在になれるんじゃないかな?
D×Pは、そういう関わりをすごく考えている人たちばかりだと思うから。
でも、その生徒にとって必要な別の存在があるかもしれない。
だから、私たちは何になれるのかな?って視点を常に考えて関わりたいと思っています。
「教育というテーマに興味があったけど、
"学校の先生"という仕事に興味を持てなかったんです。
先生は子どもの変化を身近に感じられる
やりがいのある仕事だと思います。
ただ、いじめや貧困、虐待のなかで
教育を受ける機会すら奪われている子どもがいるなかで
教科教育(※国語や算数などの教科を教えること)
ではなくて、それ以外で子どもと関わることが
できる仕事ってないのかな、と考えていました。
最初は福祉に興味を持って、
そのうちスクールソーシャルワーカーという仕事を知り、
「子ども×教育×福祉」という、
今自分が興味あること全部に
関われる仕事がある!とわかりました。
D×P(ディーピー)は、
スクールソーシャルワーカーではないけれど、
まさにその「子ども×教育×福祉」をやっているNPOで。
ここで高校生ひとりひとりに関わる経験をしたいと思い、
D×Pのインターンをはじめました。」
特徴 | |
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雰囲気 | |
男女比 |
男性:40%、女性:60% |
法人情報
代表者 |
今井紀明 |
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設立年 |
2010年 |
法人格 |
認定NPO法人 |
D×Pの法人活動理念
「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会」
これが、私たちDxPのビジョンです。
その若者がどんな境遇にあったとしても、
自分の未来に希望をもてるような社会の構造をつくること。
"自分の未来に希望が持てる"とは、
「自ら這い上がって立ち直れる」という意味ではなく
「たくさんの人の手を借りながら、自分なりの一歩を踏み出せる」
ことを意味しています。
子どもも大人も、豊かな人とのつながりを持っていて、
生きていくなかで嬉しいことも辛いこともありながらも
「まあ、これからも大丈夫かもな。」と思えるような。
それが、"自分の未来に希望を持てる"ということだと思っています。
D×Pの法人活動内容
若者がいきるセーフティネットをつくる
D×Pは、既存のセーフティネットでは拾い上げられなかった10代と出会い社会につなげていく役割を果たします。
生きづらさを抱えた10代が、この社会で生きて・活きることができる新しいセーフティネットをつくっていきたいと思っています。
◾︎ユキサキチャット事業
「不登校や中退、困窮などいろいろある10代の進路・就職相談」
・LINE相談
不登校や高校中退、引きこもり状態、困窮などの困難を抱えた10代がLINEで相談することができる窓口です。本人の望む状態を聞きながら、一緒にひとりひとりに合ったつながりと仕事を考えていきます。
・食糧支援、現金給付
保護者に頼れず困窮する10代が、一時的に安心できる環境を整えるために食糧支援や現金給付を行ないます。ユキサキチャットでの継続した相談サポートと食糧や現金での支援を掛け合わせ、相談者が他にも頼れる先を増やしていきます。
◼︎街中アウトリーチ事業
「繁華街に新しいセーフティネットをつくる」
・ユースセンター運営
大阪ミナミには、家庭に居場所がない若者が集まる通称グリ下(グリコ看板の下)があります。そこから徒歩4分の場所にユースセンターを開設しました。週に2〜3回、午後4時から10時まで開館し、若者たちが安心してソファでくつろいだり台所で一緒に食事を作って食べたりすることができる施設です。ユースセンターには社会福祉士など資格を持つスタッフが関わり、本人から悩みや困りごとを聞いたときは、病院などさまざまな機関と連携し、サポートを行ないます。
◼︎クレッシェンド事業、居場所事業
・クレッシェンド事業
「通信制・定時制高校のなかにつながる場をつくる」
通信制・定時制高校で行っているD×Pの独自プログラム。高校生とD×Pのボランティア「コンポーザー」が対話する全4回の授業です。ひとりひとりに寄り添いながら関係性を築き、人と関わってよかったと思える経験をつくります。4回の継続した授業のなかで次第に人とのつながりを得て可能性がひろがるように、音楽用語でだんだん強くという意味のクレッシェンドと名付けました。
総合的な学習の時間などの出席に関わる授業の枠組みで行なうことで、サポートを必要とする高校生にも出会いやすくなります。
・居場所事業
「学校の中から、今と未來の居場所をつくる」
週1回、安心できる居心地の良い空間を学校のなかにつくります。コンポーザー、地域の方、他団体のスタッフが訪れることもあり、高校生が定期的に様々な人とつながることができる場でもあります。スタッフは、日々の会話から困りごとを拾いサポートにつなげ、生徒が卒業した後も社会のなかに居場所がある状態を目指します。