su-re.co(PT. Sustainability and Resilience)
▶創業者・高間剛の原点となったオーストラリア8ヶ月・6,000kmの大陸横断
高校卒業直後、19歳の高間は自転車でオーストラリア大陸を縦断。
インターネットも地図も乏しい1991年、"道がある"と信じペダルを漕ぎ続け、8 か月後に18,000 kmを走破。
"信じる → 継続 → 実現" を体で学びます。
また、旅で見た広大な原野と星空が、「人も自然もどちらかが犠牲にならない道を探したい」という終生のテーマを刻みました。
▶学びの頂点で突き当たった壁
ニュージーランドで環境学を学んだ後、オックスフォード大学へ奨学金留学し当時の日本人としては最速で環境地理学の博士号を取得。
その後、国際シンクタンクではアフリカ農業と気候変動の関係を研究しました。
成果は国連の気候変動レポートに引用されるなど、国際社会のお墨付きをもらいますが、
その頃から、高間は現地の暮らしに変化がないことに空虚感を抱くようになり、"研究が現場に届かない"現実を痛感します。
▶"Don't just study, do something."
現地調査で出会った女性農家に言われたこの言葉が決定打となり、「研究成果をリアルな解決策へつなぐ仕組みを作る」と決意し、Think(研究)× Do(実装)× Be(教育) を循環させる仕組みを構想しました。
▶"s u - r e . c o" 誕生(2014, バリ島)
JICA 専門家として気候政策に携わったバリで、気候変動の最前線にある農家とタッグを組み、
研究(Think)で課題を可視化 → 現地で小さく実装(Do)→ 知見を教育と政策へ還元(Be)し、スケールアップさせる 三位一体モデルの"Think-Do-Be Tank"を創業します。
インドネシアの農村では、気候変動が暮らしのすべてに影を落とします。
「今年もまた、収穫が半分になった」
空を見上げても、いつ雨が来るのか誰にもわからない。
――そんな不確かな毎日を、私たちのパートナーである農家は生きています。
社会課題 | 農家の抱える悩み | 解決策 |
異常気象による 収量減少 | ・雨期と乾期のずれで収穫が不安定 ・家計の見通しが立たない | 気候スマート農法 × 気象データ ・気象庁(BMKG)との協働による Climate Field School で農家へ適応策を普及 |
薪依存 | ・室内の煙で健康被害 ・燃料コストが家計を圧迫 | PVC 製バイオガスキット ・家畜ふんや生ごみを資源に変え、クリーンな調理用ガスを自給 |
適性価格での取引不足 | ・仲介コストが大きく手取りが少ない ・設備投資の資金が得にくい | Climate Smart製品 ・農家からコーヒー豆やカカオを直接買い付け、公正価格を保証* |
*製品の売上の一部をバイオガス導入と農家研修へ再投資し、循環させることで、
「収入の安定」「健康の向上」「環境負荷の削減」を同時にめざしています。
高間 剛
▶次の挑戦
バリ州政府と 43,000 ha の森林再生・アグロフォレストリーを推進し、
科学とビジネスで「環境 × 豊かさ」の両立モデルを世界へ発信します。
「気候変動が進む世界で、どう美しく生きるか。私たちはその答えを農家と一緒に形にします。」
インドネシアで積みあげた循環モデルは、
138 基のバイオガスキット、630 戸の農家支援へと広がりました。
けれど、私たちのビジョンは「ここで終わり」ではありません。
❶ 販路を広げ、再投資を増やす現在: コーヒーやカカオの販売先はインドネシア国内と一部(日本を含む)海外に限定。
❷ 日本企業の CSR・サステナ戦略と連携
❸ 人材循環
日本支社は、この正のスパイラルを生む"加速装置"と考えています。
代表者 | 高間 剛 |
設立 | 2014年 |
拠点 | インドネシア・バリ島 |
現在は現地のインドネシア人スタッフ7~8名他、日本人1名、世界各国からインターン生を受け入れている、
グローバルな環境です。
団体名 |
su-re.co(PT. Sustainability and Resilience) |
---|---|
法人格 |
株式会社・有限会社・合同会社 |
HPのURL | https://www.su-re.co/ |
代表者 |
高間剛 |
設立年 |
2014年 |