誰もが移動を楽しみ、希望を持って暮らしていけるまちを目指して

移動支援Rera

活動理念

~移動を支えることは、暮らしを支えること~

移動支援Reraが目指しているのは、「誰もが必要な外出をあきらめずに暮らすことのできる社会を築く」ことです。

2011年3月の東日本大震災をきっかけとして始まった私たちの活動。


「被災地の問題は、これから超・高齢化を迎える日本の問題の早送り」だと言われます。

今、まさに移動の問題が全国的な課題として取り上げられています。

被災地特有の課題に加えて、元々地域が抱えていた日本中に共通する高齢化や人口減少問題、マイカーに依存した社会や免許返納の問題ともつながっているのです。

Reraの送迎が利用できなくなると、移動にかかる負担が大きくなり、日常の喜びを我慢することが多くなります。通院を我慢することは健康問題に直結します。私たちは、移動をお手伝いするというより、暮らしを支えているという意識で活動しています。

移動支援Reraは、移動手段がなく外出を諦めているみなさんが、気軽に外出できる持続的な仕組みを、さまざまな関係機関と協力し、生み出すことによって、地域の高齢者や障害者等、社会から取り残され見えにくくなっている方々が前向きに暮らしを楽しみ、心身の健康を維持できる、希望の持てる未来を作ります。

活動内容

・移動困難な住民の送迎事業

・福祉有償運送事業(登録準備中)

・講演への登壇、勉強会や講習会の開催など

・他の地域へのノウハウ移転(茨城県常総市水害支援、能登半島地震支援など)

取り組む社会課題:『高齢者、障害者、貧困、孤立、災害救援、福祉、まちづくり』

「高齢者、障害者、貧困、孤立、災害救援、福祉、まちづくり」の問題の現状

2024/08/02更新

◎『移動困難者』の存在

あなたは普段、どんな移動手段で外出していますか?


もし、駅やバス停まで歩けなかったら…。

車がなかったら…。

頼れる家族や知人がいなかったら…。

買い物や病院に行って帰ってくるだけで何千円もかかってしまう生活だったら…。


安心して、長く暮らしていけると感じられますか?


「外出すること」は、「生きること」と密接に関わっています。

移動手段を失うと、人は、自分の力で生きていくことを諦めてしまうのです。


◎どこにでも存在している課題

14年前に東日本大震災をきっかけとして始まった、私たちの活動ですが、実は「移動」の問題は、今や被災地だけの問題だけではありません。

災害をきっかけとして、より深刻化する課題ではありますが、被災地だけではなく全国で共通した課題でもあるのです。


高齢のため免許を返納した途端に外出手段を失い、体調が悪化してしまう人。

もともと、極めて限定された移動手段しか持っておらず、じっと我慢していた人。

行きたいところ、会いたい人、したかったことを諦めている人。


外出さえ気軽にできれば、暮らしがずっと楽しく心豊かなものになる、『声なき人たち』が、あなたのまちにも沢山いるのです。

「高齢者、障害者、貧困、孤立、災害救援、福祉、まちづくり」の問題が発生する原因や抱える課題

2024/08/02更新

◎被災地にも、日常にも存在する格差

災害の復興にも、普通に暮らしている地域にも、さまざまな「格差」が存在します。

地域や社会から取り残され、存在を認識されることすらない、ということもあります。


「移動に困っている人への対策」に取り組むうちに、問題は「移動」という単純なものではない、むしろ「移動の問題」は、さまざまな格差、取り残される人々の課題の一面として現れているに過ぎないのだ、と気がつきました。

「高齢者、障害者、貧困、孤立、災害救援、福祉、まちづくり」の問題の解決策

2024/08/02更新

『送迎ボランティア』は、大切な移動困難の解決手段です。

ですが、単なる送迎だけでは、課題への「対症療法」の一つにすぎません。


移動支援Reraは、送迎ボランティアを行うだけでなく、


・どうすれば移動困難者がいなくなる社会になるのか

・多くの利用者が抱えている“「移動」以外の困りごと”にどうアプローチできるのか

・今、移動に困っていない人たちと皆で考え、取り組んでいけるネットワークづくり


などを意識しながら、地域の担い手育成やさまざまな勉強会、情報発信、ノウハウ移転などに取り組んでいます。

移動支援Reraと一緒に社会課題の解決に取り組みませんか?

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活動実績

2011年
被災地支援ボランティア活動開始

2011年03月

北海道の障害者支援団体が中心となり、仲間を集め、被災直後の宮城県石巻地域で救援活動を始めました。

任意団体『災害移動支援ボランティアRera』と名前をつけ、全国各地から駆けつけた仲間とともに、被災して移動手段を失った方々の送迎活動を行いました。


被災から半年ほど経った頃から、自らも被災した地域住民がボランティアの中心となって活躍するようになりました。


送迎利用者も、生活再建した人々はいなくなり、外出手段を持たない高齢者や障害者などがほとんどになっていきました。

2013年
地域住民が活動を引き継ぎ、NPO法人格を取得

2013年02月15日

発災から1年後。

『災害救援』としての活動を終え、中心となっていた団体も撤退することとなり、送迎活動も岐路に立たされます。


その頃の送迎人数は、毎日のべ80名ほど。年間1万人以上となっていました。


すでに活動の中心となっていた、石巻地域の住民ボランティアは、話し合いの場で迷わず言いました。


「今、このままやめる訳にはいがねべっちゃ(いかないでしょう)」

「俺らがいなくなったら生きていけなくなる人たちがいる」

「車1台になっても続けたい」


こうして、石巻地域の住民が中心となり、宮城県認証のNPO法人格の申請を出しました。

(忙しかったのと、慣れていないので、時間がかかってしまいましたが)無事に法人格を取得。


さまざまな助成金・補助金に申請したり、多くの方々からのご寄付などの援助をいただきながら、現在まで活動を継続しています。

法人概要

団体名

移動支援Rera

法人格

NPO法人

HPのURL http://npo-rera.org
代表者

(共同代表)伊藤克行、村島弘子

設立年

2011年

Twitterアカウント https://twitter.com/ishinomaki_rera
FacebookページのURL https://www.facebook.com/ishinomaki.rera/

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