特定非営利活動法人 東京フィルメックス実行委員会
東京フィルメックス」は、「アジアの映画作家を育てる国際映画祭」です。
2000年に創設されこれまで10年以上にわたり、力のある優れた映画の作り手たちを世界に先駆けて紹介し、「映画祭」という作品を観客に届ける場を用意することで、作り手たちを支援し、次なる創作活動への後押しをする活動を行ってきました。
韓国のキム・ギドク、ソン・イルゴン、中国のロウ・イエ、イン・リャン、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン、イランのバフマン・ゴバディ、ハナ・マフマルバフ、イスラエルのラファエル・ナジャリ、そして日本の行定勲、伊勢谷友介、西川美和、柴田剛、高橋泉、濱口竜介、大森立嗣ーーなどこれまでに東京フィルメックスに参加した作り手たちの多くに対し、東京フィルメックスが継続的に支援することでさらに次のステージへ飛躍していきました。
こうした仕組みは実は映画祭が盛んな欧州はじめ世界の多くの国では当たり前の姿なのですが、1990年代までこの日本、東京には存在しませんでした。「ではアジアの日本、この東京から、アジアの才能を世界に発信、紹介するショーケースを作りましょう」という経緯で2000年に「東京フィルメックス」がはじまりました。
発信や継続的支援の代表例を挙げると、アピチャッポン監督は2010年にカンヌ映画祭最高賞<パルム・ドール>)を授賞し、キム・ギドク監督は2012年ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を、ロウ・イエ監督は2009年カンヌ映画祭脚本賞を、イン・リャン監督は2012年ロカルノ映画祭審査員特別賞を、バフマン・ゴバディ監督は2004年、2006年にサン・セバスティアン映画祭で最高賞を受賞しています。
彼らに共通する点として、自身の個性を作品に反映させている特徴があります。文学に置換えるなら文体といえる資質を備えた映画監督——こうした作り手を私たちは敬意を込めて「映画作家」と呼びます。
そして「映画の未来」は優れた映画作家たちが担うと確信し、作品の予算規模や監督の知名度にとらわれず、果敢に新しい表現に挑戦するアジアの新進作家たちの独創性豊かな映画作家たちを積極的に紹介し現在に至ります。10年前は無名の監督だった作り手の幾人かは、作家性を強固にして、5年、10年を経て、世界でも著名な映画祭で授賞する程に成長を遂げ、現在の世界の映画シーンに欠かせない存在になっています。才能豊かな個が映画の未来を作るーーとの信念の下、当会は経験豊かな作品選定者が作家たちの将来性も考慮し慎重に作品を選びます。
これまで15回の実績を重ねることで、内外のプレスや業界人から「充実した作品選定」との信頼を獲得してきました。当会では引き続き、作品群を厳選して日本の観客と世界のプロフェッショナルに紹介し、アジアの多様な文化の有り様を示し、作家たちと映画ファンとの創造的な交流の機会を提供します。
同時にその年の世界の映画祭で注目を浴びたキャリアのある作家たちの新作とを集積し、東京における「現在の世界の映画のトレンド」の"受発信基地"としての役割をより充実させ、映画と映画作家のための機能を追求します。
また、映画の鑑賞者開発にも積極的に取組み、近年取組んでいる聴覚障がい者向け日本語字幕付き上映や親子鑑賞機会の創出、大学の団体鑑賞やレクチャー、学生審査員という若者向けメニューを継続します。
11月に国際映画祭を開催・運営。2015年度は、11/21(土)〜29(日)の9日間に開催。
団体名 |
特定非営利活動法人 東京フィルメックス実行委員会 |
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法人格 |
NPO法人 |
HPのURL | http://filmex.net/news/2012/08/13.html |
代表者 |
理事長 森昌行 |
設立年 |
2000年 |
Twitterアカウント | tokyofilmex |
FacebookページのURL | https://www.facebook.com/tokyofilmex |