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2025/12/17

「子ども達が前向きに生きる力」の問題構造

◆問題の構造と日本の歴史背景

前述した「子どもが前向きに生きる力が育まれない」課題の構造を表に整理すると、このようになります。

日本には昔、「作れば売れる」大量生産・大量消費の時代がありました。

そこでは明確な1つの正解があり、その1つの正解にいかに早く辿り着けるかが勝負だったのです。


その時代では1対多の講義形式の授業や教科学習が最適だったのですが、

現代は成熟社会で「作っても売れるとは限らない」時代。


つまり明確な正解があるわけではないため「どれだけ手探り(試行錯誤)ができるか」が大切であり、

それにはそもそもの「試行錯誤してみたい!」と思える目標・原動力が必要になるのです。


それらが前述の通り、「子ども達が前向きに生きる力」ですね。


◆「子ども達が前向きに生きる力」が育まれると、自殺は減るのか?

では「子ども達が前向きに生きる力」が育まれたら本当に自殺が減るのか?という点で、まずご覧いただきたいデータがあります。

上記の画像は失業率と自殺率の推移ですが、明確に相関しています。

では「自殺の原因は失業か?」というとそうではありません。

こちらは離婚件数と自殺者数の推移ですが、こちらも相関しています。

つまり何かしら大きな挫折や困難があると人は自殺してしまう、ということです。


もちろん失業も離婚も子どもに降りかかる困難ではないものの、お家と学校が「見える世界のほぼ全て」である子ども達にとっては学校でのいじめや家庭環境の問題などは、失業や離婚と同じぐらい大きな困難であるということです。


ちなみに「日本に限らずどこの国も相関してるのでは?」と感じる方もいらっしゃると思いますので、次の画像はアメリカにおける自殺率と失業率の比較です。

ご覧の通り、失業率(赤・緑)がどれだけ上下に振れても自殺率(青・ピンク)はなだらかです。


「子ども達が前向きに生きる力」を育む活動を継続・拡大発展させていくことが、時代や社会の荒波にも動じない子ども達を育むことに繋がると信じています。

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非営利型一般社団法人Nancy

非営利型一般社団法人Nancyの法人活動理念

発明王エジソンの母親ナンシー・エジソンのファーストネームを由来とした団体名です。

学校を退学になってもエジソンの才能を信じ抜き、エジソンの疑問を一切否定せず一緒に考えたり実験しながら才能を開花させた母Nancyのように子どもたちの才能を信じ抜き、その可能性に伴走する存在でありたいと思います。
また、エジソンは決して天才ではない、と言われています。電球の実用化では20,000回の失敗をしたそうですが、それに対してエジソンは「20,000回失敗したのではなく、20,000のデータを取ったのだ」と答えたと言われています。夢や目標を持ちその実現のためなら困難にも立ち向かい、何度でも挑戦して新しいものを生み出していく"次世代のエジソン"を育む存在になりたいと思っています。