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2021/09/25

貧困、不登校、被虐待経験・・・様々な困難を抱える高校生に未来を!CLACKのプログラミング学習支援とは!?(前編)

CLACKは経済的・環境的な困難を抱える高校生にプログラミング学習支援とキャリア教育を通じて自走する力を提供しているNPO法人です。
私たちは何のために、どのようにプログラミング学習支援を届けているのかについて、前編後編に分けてお届けしていきます!
前編は、どうやって高校生を集め、どんなプログラミング体験会を実施しているかについてお話しします。

困難を抱える高校生が支援にたどり着くまで

「アプリ作ったりAIとか使ったりする仕事、なんとなくかっこいい」
「ゲームやyoutubeを見ていたらプログラミングが出てきた」
「直接人と関わるのが苦手だから、リモートワークで働けたらいいな」
「”なにか”今の生活を変えるきっかけが欲しい」
こうした気持ちを持っている対象の高校生は意外と少なくありません。

しかし、彼ら・彼女らがプログラミング体験会に参加するまでには3つの壁があると感じています。
[1]そもそも支援の情報が届かない、目に留まらない
[2]参加費や交通費が負担になる
[3]自分にやれるかどうかの自信

CLACKではこの3つの壁を解消していくための取り組みをしています。

高校生に支援情報を届けるための連携

まずは、
[1]そもそも支援の情報が届かない、目に留まらない
の解決策についてです。

支援を(潜在的に)必要としている高校生に効果的に情報を届けるため、地域の高校・NPO団体・社会福祉協議会・児童養護施設・就労支援施設などとの協力関係を築いています。

関わっている高校生へのチラシの配布や直接の呼びかけ、出張プログラミング体験会の開催などに協力していただいています。

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どのような連携をしているのか、紹介していきます。

高校との連携
活動拠点の近隣の高校と連携し、CLACKのスタッフが直接高校生と接することができる場所を増やしています。またプログラミングに興味がある高校生がいた場合、先生からその生徒に直接CLACKのことを紹介してもらったりしています。

NPOとの連携
高校生やシングルマザーを支援しているNPOと連携して、対象となる高校生が必要な支援を受けられるようにしています。プログラミングに興味がある場合は、CLACKに紹介してもらい、その他の支援が必要な場合は、支援団体に紹介をしています。

社協(社会福祉協議会)との連携
CLACKの教室がある大阪市には24の区があり、それぞれの区に社協と呼ばれる福祉の窓口が置かれています。
現在は、24区中9区の社協と連携し、生活困窮者相談窓口や自立支援相談窓口に相談にきた15歳から18歳までの子どもをもつ家庭を紹介していただける関係性を築いています。

児童養護施設との連携
多様な経験ができる機会が少ない児童養護施設の高校生に対して、職員の方からプログラミング体験会などへの参加を呼びかけてもらっています。

就労支援施設との連携
就労支援施設にも10代の方から相談が来ることも増えています。ITやプログラミングに興味のある10代の相談者をCLACKに繋いでもらっています。

"お金が理由で学べない"を減らす

[2]参加費や交通費が負担になるの解決策も非常に重要です。

支援があることを知ったとしても、参加するのにお金がかかったり、通う上での交通費がかかると「自分には関係ないな」となってしまうことも少なくありません

そのため、CLACKでは授業料・教材費が無料であるだけでなく、PCを持っていない生徒にはPCの支給も行っています。
さらに、教室に通う上で必要な往復の交通費も支給していて、お金が理由で学べないということを極力減らしています。

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「楽しい!」「自分でもできる!」を引き出す体験会

最後に、[3]自分にやれるかどうかの自信をつけてもらうことも必要です。

「パソコンを使ったプログラミング体験」というだけで「難しそう」「パソコン苦手だし無理かな」と思う高校生もいます。

そうした高校生でも参加しやすいように体験会では、最初に機器類を一切使わない、「RPG(リアルプログラミングゲーム)」という身体を使ってプログラミングの概念を理解してもらうゲームを用意しています。

その後は、
・ドローンをScratchというブロックを組み合わせて行うプログラミングで操作する体験
・最新のVR機器体験
などでプログラミングで出来るようになることを感じてもらいます。
こうした一見難しそうに見えてやってみると意外と誰でもできるもので
「楽しい!」「自分でもできる!」と感じてもらうことを目的としています。

画像3※写真は大学生講師です。

「ここまでしないと参加できない子は対象としなくてもいいのではないですか?」といったことを言われることもあります。

しかし、CLACKが本当に機会を届けたい、機会・関係性・知識が不足している高校生にきっかけを届けるためには、「ここまでやる必要がある」と考えています。

そして、こうした高校生ほどCLACKで伴走していくことによって、「大きく変わる」可能性を秘めていると思っています。

まとめと次回予告

今回のストーリーでは、どうやって高校生に情報を届けるのかと、どういう体験会をしているのかについてご紹介しました。
次回は、プログラミング学習支援の後編、メインとしている「半年間のプログラミング学習支援」や、それによって「生徒に身につけてほしい力」について書く予定です。

CLACKではプログラミング講師を始め、広報・採用・生徒集めなど様々なボランティアを募集しています。お話を聞くだけでも構いません!お気軽にお問い合わせください。お待ちしています!!!


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