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2025/09/06

【添乗員レポート】2025年夏最新のネパールをお届け! ネパールスタディツアーで何を得る?3つの医療現場を巡る6日間

3つの異なる医療機関を訪問し、ネパールの医療の現状を肌で感じることができるネパールスタディツアーを添乗員がご紹介!観光だけでは知ることのできない、人々の暮らしや文化に触れる、特別な学びの旅の様子を添乗員としてお伝えします。

添乗員紹介

今回ネパールツアーに添乗員として参加した、スタディツアーデスクの行廣です。自身も学生時代、学生団体でスタディツアーの企画運営を行っていました。皆様と学びや気づきを共有できる添乗業務が大好きです。今回はネパールで過ごした6日間をお届けします!


添乗員が感じた、ネパールってこんな国!

エベレストだけじゃない!多様な民族と文化が息づく国:ネパールと聞くと、世界最高峰のエベレストを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、ネパールの魅力は雄大な自然だけではありません。多民族国家であるネパールには、それぞれの民族が持つ独自の文化や習慣が根付いています。首都カトマンズの街を歩けば、ヒンドゥー教と仏教の寺院が隣り合い、それぞれの祈りの声が聞こえてくるでしょう。今回訪れる場所の一つであるダルバール広場では、ヒンドゥー教と仏教が融合した歴史的建造物の数々に驚かされるはずです 。また、チベット仏教の聖地であるボダナートも、ネパール最大のストゥーパがあり、五体投地を行う人々の姿を見ることができます 。

カースト制度と社会の変遷:ネパールでは、かつてヒンドゥー教の厳しいカースト制度が存在しました。身分や職業が厳格に定められ、個人の生活に深く関わっていたのです。法的には廃止された現在も、その名残は社会のさまざまな場面で見受けられます。貧富の差や特定の職業に就く人々に対する偏見など、社会の構造に歴史的な影を落としているのが現状です。この歴史的背景を理解することは、ネパール社会の「今」を知る上で欠かせません。

複雑な歴史が育んだ人々の温かさ:カースト制度のような複雑な歴史を持つ一方で、ネパールを訪れた多くの人が心惹かれるのが、人々の温かさです。貧困や困難な状況の中でも、互いに支え合い、明るく生きる人々の姿は、私たちに多くのことを教えてくれます。異文化の中で積極的にコミュニケーションを取る体験は、あなたの視野を広げ、新たな視点を与えてくれるでしょう。歴史や文化の背景を知ることで、人々の暮らしや価値観をより深く理解し、この国が持つ本当の魅力を感じることができます。

今回のツアーのテーマ「医療」の現状は?

ネパールの医療事情は、日本とは大きく異なります。世界最高峰の山々が連なるこの国では、医療の現場でも都市と地方で大きな格差が存在し、様々な課題に直面しています。

1. 医療インフラと人材の不足:ネパールでは、医師や看護師などの医療従事者、そして病院や医療機器、医薬品といった医療インフラが不十分な状態です。特に地方部ではその状況が深刻で、住民が医療機関に行くまでに5〜6時間も歩くことは珍しくありません。多くの医療機関や医療従事者が首都カトマンズ周辺に集中しており、経済的・地理的な制約が、医療へのアクセスを困難にしているのです。

2. 都市部でも残る課題:首都カトマンズには設備の整った私立病院もありますが、それでも課題は残ります。外国人が利用する場合、ネパール人とは異なる料金体系が適用され、医療費が2〜5倍になることもあります。また、救急医療の現場では専門分野の人材が不足しており、新人医師や専門教育を受けていない医療補助員が対応することもあるため、質の向上が大きな課題となっています。交通事故の増加や自然災害の経験から、外傷患者に対する救急医療のニーズが高まっていることも背景にあります。

3. 慣習が影響する医療事情:ネパールの医療には、独自の慣習も影響を与えています。例えば、ヒンドゥー教の古い習慣で生理を不浄なものと見なし、生理中の女性は家から隔離され、別の小屋で過ごすことが強制されます。

2005年にはネパール政府がこの慣習を禁止しましたが、現在でも地方によってはこの慣習が続いているのが現状です。このような文化的な背景も、ネパールの医療のあり方を形成しているのです。

【JICA協力の現場を訪ねる!ネパール医療・教育スタディツアー  6 日間】をご紹介

1日目:日本出発・ネパール・カトマンズ到着【宿泊先:カトマンズ市内ホテル】
• 成田空港からマレーシア・クアラルンプールで乗り継ぎ、ネパールカトマンズへ。
• 到着後、現地スタッフと合流し、ホテルへ移動。

2日目:JICAネパール事務所訪問&ネパールのNPO法人Concern Nepalが携わる学校へ訪問【宿泊先:カトマンズ市内ホテル】
•午前:JICAネパール事務所訪問:事務所を訪問し、JICA職員の方より、ネパールの基本情報、JICAの取り組み、ネパールが抱える問題、それらに対するJICAの取り組みについてお話を伺います。
• 午後:ネパールのNPO法人【Concern Nepal】が携わる学校へ訪問:Bal Bikash Adharbhut Vidyalayaという学校を訪問。50名ほどの生徒たちが通っている学校です。
NPO法人【Concern Nepal】のスタッフや教員より団体の取り組みやネパールの教育事情についてお話を伺います

3日目:Grande International Hospital訪問&Mahadevsthan Health post訪問【宿泊先:カトマンズ市内ホテル】
• 午前:Grande International Hospital訪問:カトマンズで1番大きい私立病院です。トレッキングで人気のあるカトマンズ。怪我をした外国人を受け入れることも非常に多い病院です。
14階建ての病院をスタッフに案内してもらい、その後はスライドを使っての病院説明、看護師の方への質疑応答に時間もございます。
• 午後:Mahadevsthan Health post訪問:国が運営している待ちの診療所を訪問します。診療所内を見学させていただいた後はコミュニティ看護師の方のお話を伺います。
・夕方:世界遺産 ダルバール広場と周辺観光:カトマンズの旧王宮、ダルバール広場は、ヒンドゥー教と仏教の建築様式が融合した歴史的な世界遺産です。活気ある人々の暮らしと、クマリ(生き神)の館など荘厳な寺院が共存する場所です。

4日目:障がい者のコミュニティ アパンガアスラム訪問&TU Teaching Hospital訪問【宿泊先:カトマンズ市内ホテル】
• 午前:障がい者のコミュニティ アパンガアスラム訪問:障がいを持った人々が暮らすコミュニティ。行政や海外の支援もほとんどなく自分たちで助け合って生活をしています。こちらに「空飛ぶ車いす」を参加者の皆さんにお届けしていただきます!
• 午後:TU Teaching Hospital訪問:日本の支援によってできた大学病院です。病院の敷地内に看護学校も併設されています。病院では婦長さんのお話しを伺い、看護学校では現地の学生と交流します。

5日目:自由行動、またはオプショナルツアーご参加&世界遺産 ボダナートとパシュパティナート観光、帰国
• 午前:自由行動、またはオプショナルツアーをご用意しております。
• 午後:世界遺産 ボダナートとパシュパティナート観光
世界遺産 ボダナートはネパール最大のストゥーパで、周りではお祈りをしている方もたくさんいらっしゃいます。パシュパティナートはヒンドゥー教の聖地であり沐浴場、火葬場も高台からご覧いただくことができます。
• 最後の夕食はネパールの伝統舞踊を見ながらネパール料理をいただきます♪
• ネパール・カトマンズからマレーシア・クアラルンプールを経由し、日本へ

6日目:帰国
• 成田空港着後、解散。

【旅のポイント!】3つの医療機関をめぐり、ネパール医療の今を知る

このツアーの最大の魅力は、カトマンズにある3つの異なる医療機関を訪問し、それぞれの現場からネパールの医療の現状を肌で感じることです。パンフレットやニュースだけでは伝わらない、生きた学びがここにあります。
・都市部の最先端医療に触れる:Grande International Hospital
・地域に根ざした温かいケア:Mahadevsthan Health Post
・JICA、日本のODAの協力の現場を知る:TU Teaching Hospital
三者三様の医療機関を訪問するからこそ、それぞれの役割や、課題を知り、ネパール医療を多角的に知ることができます。
また、ネパール医療の横のつながりや私立病院、公立病院の連携についても学ぶことができます。

この旅が私に教えてくれた、ネパールの医療と社会の今

このネパールスタディツアーは、私自身にとっても多くの学びがある、特別な添乗となりました。観光とは一味違うこの旅で、遠い異国で活躍しているJICAの日本人スタッフの方のお話を聞き、3つの異なる医療機関を訪問し、JICAや日本のODAがどのように国際協力の現場で活かされているかを改めて知るとともに、ネパールの医療が抱える課題や、都市部と地方の格差を深く理解することができました。

今回「医療」をテーマとしたツアーだったこともあり、お客様も将来医師や看護師を目指している方、また現役の看護師の方や保健室の先生など、医療にかかわっている方が多く、普段はなかなか聞けないお話を伺うことができ、お客様からもたくさんのことを学ばせていただきました。

気候も過ごしやすく、物価も安く、ご飯もおいしいネパール。大好きな国の一つになりました!

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株式会社エイチ・アイ・エス スタディツアーデスク

株式会社エイチ・アイ・エス スタディツアーデスクの法人活動理念

世界には様々な人や多様な文化が存在しますが、
私たちが日々の暮らしの中で経験したり、触れている物事には限りがあり、また知らない事柄も多くあるはずです。

見たことがない世界の絶景を五感で堪能する。
世界が抱える課題も、日本ではまだ取り入れられていない、お手本となるような暮らしも、目の当たりにしてみる。
いろいろなバックグランドを持つ人と出会い、話を聞いてみる。

そんな旅先での経験は私たちに様々な「気づき」や「学び」を与えてくれます。 それらの気づきや学びをもとに、自分のこと、世界のこと、地球のこと、 どうすればみんなが幸せに生きていけるかを考える、そんなきっかけを 旅を通じてお届けする、それが私たちが目指す「スタディツアー」です。


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