創業の思い

くるくるネットの創業の思いは、地域の子どもたちや社会的に孤立している人々に「居場所」を提供したいという強い願いから始まりました。2004年5月、北海道室蘭市で設立されたこの団体は、当初から地域の困難を抱える人々を支援するために、多様なサービスを提供してきました。特に、IT技術を活用して社会的問題を解決しようという取り組みは、当時としては非常に先進的なものでした。

設立当初、私は、地域の子どもたちが放課後に集まれる安全な場所を作りたいというビジョンを抱いていました。子どもたちが自由に学び、遊び、時には悩みを相談できる場を提供することで、彼らの成長をサポートし、自己肯定感を育むことを目指しました。特に、パソコンスキルを学ぶ機会が限られていた子どもたちや障がいを持つ人々に対して、IT教育を通じて新たな可能性を広げることを強く意識していました。

さらに、くるくるネットが目指したのは、単に場所を提供するだけではなく、地域全体が一体となって支援し合うコミュニティの形成でした。設立者は、孤立しがちな子どもたちや家庭が地域のサポートを受けながら成長できるような仕組みを作りたいと考え、地域社会と協力しながらさまざまなプロジェクトを立ち上げていきました。

くるくるネットの創業にあたって特に重要だったのは「共に成長する」という理念です。支援を受ける側だけでなく、支援する側も共に成長し、地域全体がより強く、優しくなれることを目指しています。地域社会の絆を深め、子どもたちにとっては安心して過ごせる場所、大人たちにとっては再び自分を見つめ直せる場所を提供すること。それが創業当初から今に至るまで、くるくるネットが追い求めているビジョンです。

こうした想いが形となり、現在では「子どもの居場所」や「子ども食堂」、さらに障がい者の就労支援や職業訓練など、多岐にわたる活動へと広がっています。どんなに時代が変わっても、地域の中で必要とされる支援を柔軟に提供し続けること。それが、くるくるネットの使命であり、創業から今まで変わらない信念です。

今後も、くるくるネットは地域の声に耳を傾けながら、子どもたちと社会的弱者にとっての「居場所づくり」をさらに発展させていくことでしょう。そして、この活動が多くの人々にとって新たな一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。

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