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更新日:2024/12/12
不登校・苦登校の子どもたちの居場所フリースクール「レイパス」
NPO法人レイパス基本情報
大阪府松原市・柏原市のフリースクールです。コンセプトは①安心できる居場所②まっすぐ学べる場③自立につながる社会教育の提供です。現在、大阪市・堺市・松原市などから、不登校の小中学生が通っています。
活動テーマ | |
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活動場所 |
松原本校 |
必要経費 |
無料 |
所属期間/頻度 |
活動頻度:週1回からOK 平日10:00-16:00が活動のメインになります。 |
注目ポイント |
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募集対象 |
こんな方にお勧めです。 一緒に活動する人の年齢層について
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特徴 | |
応募方法 |
こちらのページから応募してください。 |
募集詳細
レイパス紹介
NPO法人レイパスのページをご覧いただき、ありがとうございます!
レイパスは、学校に行っていない子どもたちの居場所であり、将来の自立につながる学習に取り組めるフリースクールです。
不登校の生徒数は過去最高の29万9000人(中学生だと6%、小学生だと2%)となり、彼ら・彼女らの居場所が求められる一方で、「フリースクールは国家の根幹を崩しかねない」という発言の炎上に見られるように、フリースクールの"質"の課題も注目され始めています。
一般的に、学校に行っていないと将来の進学・就職の選択肢は狭まります。
学校教育が合わないがゆえに子どもの可能性が狭まることは大きな問題です。
レイパスでは、学校にいっていない子どもがきちんと学び、将来自立すること(フリースクールにおいては自身の希望進路を実現すること)を支援しています。
一般的なフリースクールに比べると、学習にかける時間が多いことが特徴です。
【自立につながる学習とは】
レイパスは好奇心を大事にします。自分の好奇心で行う学習は、学校での与えられる学習とは次元を異にします。高い集中力で物事に取り組む力は、受験勉強でもその先の仕事でも必要とされます。その意味でレイパスでの学習は、職業能力開発にもつながります。さらに、学習を進める中で、子どもたちは自分の人生のテーマと出会います。子どもたちは進学でも就職でも、自分で目的を決めて主体的に決断します。
一方で、今熱中して学びたいことがない子どもたちには、将来の選択肢を広げるために学校の勉強をおすすめしています。やりたいことが見つかったときに、進学や資格取得できるベースの学力があることは優位に働きます。レイパスでは学校と密接に連携し、出席扱いや成績反映で不利を軽減できるように努めています。自分に合った学校への進学、私立の学校への転校、進学校への進学、通信高校への進学、専門学校への進学、大学受験、資格取得、就職、起業など、人生を左右する場面で「勉強できないこと」が夢の妨げにならないように、レイパスは学習を最大限サポートします。
ボランティアさんにお願いすること
・子どもたちの勉強サポート
・子どもたちと一緒に遊ぶこと
・子どもたちの話を聞くこと
・イラスト、SNSなどのお手伝い
・そのほか、得意なことを活かした仕事
どれか1つで大丈夫ですので、レイパスにきていただき、お力お貸しいただければと思います。
そして、レイパスでのボランティア経験が今後の皆さんの人生に何かプラスに作用すればと願っています。
実際に、「教員になる前に特別支援の観点から、経験を積みたい」であったり、「心理・福祉の実体験になる」といった声をもらっています。また、「子どもたちから元気をもらってる」という嬉しい声もあります。
【活動例】
週1回で3か月間(1シーズン)
週2回で1か月程度
など希望に合わせてご相談いただけます。
期間を決めてしっかり経験を積み、成長できる現場です。
※期間延長可能
体験談・雰囲気
このボランティアの雰囲気
学校へ行けない、行かない子どもたちの居場所ですので、少人数でアットホームな場所です。
落ち着いてゆっくり過ごす時間もあれば、子どもたちと盛り上がっておおはしゃぎするときもあります。
ボランティアさんは、多くの方に継続して参加いただいており、回を重ねるごとに、子どもたちと仲良くなり、また信頼関係も築けてきます。
もちろん、一回だけ見学にくるというボランティアさんもwelcomeです。
特徴 | |
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雰囲気 | |
関連大学 | |
男女比 |
男性:50%、女性:50% |
法人情報
代表者 |
郷原 徹志 |
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設立年 |
2020年 |
法人格 |
NPO法人 |
レイパスの法人活動理念
レイパスは、教育基本法の趣旨に則り、すべての子どもたちが、人格を磨き、豊かな人生を送るための教育を受けられる社会を実現することを使命としています。
レイパスの法人活動内容
不登校・苦登校支援として
・フリースクール「レイパス」の運営
・訪問支援
取り組む社会課題:『不登校』
「不登校」の問題の現状
現在、日本には29万人をこえる不登校の子どもがいるとされています(参考:小学1年~中学3年の人口が約900万人)。中学校では100人に6人が不登校で、クラスに1~2人の不登校生徒がいる計算になります。そしてこの数は、高度経済成長期から一貫して上昇しており、今後も増加していくことが推測されます。もはや、不登校は誰の身にも起こりうることで、特殊な事象ではないのです。
この事態に対応すべく、法整備も着実に進んできています。2016年に成立した教育機会確保法(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)では、学校復帰だけが目標ではないこと及び学校以外の教育の場も重要であることが確認されました。また、教育機会確保法の趣旨を受け、文部科学省が新たな通達を出しました。その結果、不登校の児童生徒がフリースクールに通学した場合、もともといた(籍を置いている)学校において出席扱い・卒業を認められやすくなりました(校長の裁量)。今後も、既存の学校教育以外の社会教育(オルタナティブ教育)の重要性は増していきますが、肝心のフリースクールの数は圧倒的に足りていません。
さらに、近年問題となっているのが、"苦登校"です。学校にいくのは苦しい・嫌だ、でも学校を休みづらく登校している…そんな子どもたちの様子を表す言葉です。日本財団の調査によると、苦登校の数は不登校の3倍にのぼります。つまり、約90万人の子どもが苦登校の状況にあるということです。
「不登校」の問題が発生する原因や抱える課題
◇ 学校教育の特徴
私たちは自分たちの体験と様々な方の経験を合わせて、学校教育の特徴を以下の3つの観点から捉えました。
特徴① 効率的・効果的な教育
40人一斉授業や全国一律の学習指導要領に代表されるように、原則として、子どもたちはあらかじめ決められた学習内容を一方向的に伝達されます。これは学校の成り立ちから考えると、非常に合理的な状態です。
そもそも、近代教育(学校)が登場したのは産業革命以降になります。国としては、産業を興し、国を発展させるため、優秀で均質な労働者を大量に生産することが必要でした。また、工場労働者が増える中で、子どもの面倒を家庭内でみることができなくなり、日中子どもを預かってくれる場所も必要でした。この要請を同時に実現するのが、学校だったわけです。そこでは、効率的に知識を伝達するため、大人数一斉授業が行われ、学習内容も偏りがないように全国で統一されたものとなりました。
特徴② 競争
評価の方法には、大きく絶対評価と相対評価があります。
絶対評価とは、評価者が絶対的に評価するものです。例を挙げますと、大学のレポートなどでは、教授が読んで「これは、合格!」「これは、不合格!」といったように、教授の中にある基準でジャッジします。
一方、相対評価とは、何かと比べて評価するもので、自分の中で比べる場合と、他者や集団で比べる場合とがあります。自分の中で比べる方法には、過去の自分との比較・自分の目標との比較(目標到達度)・自分の中での科目ごとの比較(得意不得意)などがあります。このように評価の方法には様々あります。
しかし、日本で評価といえば、他者との相対評価です。その最たるものが、偏差値や順位付けです。このメリットは大きく2点あり、モチベーションが上がることと、評価として公正ということです。例えば、大学の入学試験において、一生懸命努力した者が報われるという競争システムは、勉強のインセンティブになります。また、点数で順位付けし合否を決めるというシステムは、公正でわかりやすいものです。教授に独断で「うーん、不合格!」と絶対評価されるのは困ります。また、受験者が過去の自分よりもよくなっているので「合格!」と自己比較評価するのも困ります。
特徴③ 協調性
日本人の協調性を重んじる伝統はどこからきたのでしょうか。
まず日本人のルーツは、農耕民族にあります。農耕民族は、家族やムラで協力して生産活動しなければならなかったため、狩猟民族にルーツを持つアングロサクソンと比べて、協調性が重視されるといわれます。
さらに、中国などほかの農耕民族以上に、日本では協調性が重視されます。その理由は日本の歴史にあるという説があります。
日本人は、縄文人と弥生人の混血だとするのが現在の定説です。海の向こうからやってきた弥生人を縄文人は受け入れ、また弥生人も縄文人と共存することを選んだわけです。これは稀有な例とされています。世界史では、民族と民族とがぶつかったとき、殺しあうか追い出すのが通常です。日本人は、共存し、同一化することを選んだ祖先のDNAを受け継いでいるのです。
そして、この協調の伝統は、日本の学校でも重視されます。"みんなで力を合わせよう" "みんなで決めたことは守ろう"という意見は、美徳として受け入れられます。
◇ 学校教育の課題
日本の学校教育は、能力の高い・勤勉な労働者を育ててきました。そして、その人たちが日本の経済・社会を支えています。日本ではあまり強調されませんが、世界では、日本の教育は成功例として注目されています。
一方で、学校教育にはその特徴ゆえに以下の3つの課題があると考えました。
課題① 自分の頭で考えられない
上述した通り、学校教育では与える教育がメインストリームです。与える教育には、効率的に知識を伝達できるというメリットはありますが、自分の頭で考える習慣が身に付きづらいというデメリットもあります。自分の頭で考えない子どもたちは、次のような行動をとります。
答えを、先生や教科書に求める。わからないことはすぐにインターネットで調べる。次に自分が何を勉強するか、与えられるまで待っている。自分の進路を、周りに合わせたり、親の言う通りにしたりする。正しいことは何か、友達の反応で判断する。みんな(多数決)で決めたことを疑いもなく正しいと思い込む…
課題② 学習意欲の低下
周りと比べる教育の結果、切磋琢磨し向上心を持って勉強できる子どもも多くいます。
一方で、一度つまずくと、成績が下がる→やる気低下→勉強しない→わからない→成績が下がる→やる気低下…という悪循環に陥ってしまいます。さらに、40人一斉授業ですので、わからないまま授業は進んでいきます。わからないものは、面白くありません。
こうして、学年が上がるごとに、学習意欲は低下していきます。「どうせおれなんか」「どうせ勉強しても」という言葉が、子どもたちから聞かれるようになります。これを学習性無力感(learned helplessness)といいます。
課題③ 少数者・特徴のある子の排除
そもそも"ヒト"には、異質者を排除して群れの団結力を高める本能があります。
同じであることを求め、強い団結力を生み、組織・チームで大きな結果を出す。これは日本人の強みです。企業でもスポーツチームでも、日本の組織力は世界の第一級です。
しかし、この同じであることを求める空気が、異質者の排除として働き、特に学校や会社といった閉鎖空間では、いじめという形で問題となります。一時期、「KY」という言葉が流行りました。これは、空気を読めないという意味で、KYであればいじめられても仕方がないというのが子どもたちの理論でした。また、教師も"みんなで力を合わせて" "みんな仲良く"を求めます。これは、子どもたちにとって、ある一面ではストレスとなります。どうしても仲良くできない相手はいるものです。その場合、双方適切な距離をとればよいのですが、学校には"みんな仲良く"という金科玉条があり、さらに学級という物理的な制約から距離をとることも難しいのです。この状況で、少数者や特徴のある子、目立つ子がターゲットとなり、いじめが行われます。いじめが成功しターゲットが排除されれば、次のターゲットを見つけて排除する……これを繰り返します。その結果、学校に残った子どもたちの団結力・協調性は高まります。この様子を「人が怪物になる」と表現する識者もいます。
「不登校」の問題の解決策
◇ 不登校・苦登校の原因と対処
私たちが捉えた学校教育の課題は、当然、教育現場でも把握されており、対処も進んでいます。私たちも学習指導要領を研究させていただきましたが、そこには教育のあるべき姿が表されています。しかしながら、一人ひとりの子どもたちと向き合うには、学校という組織はやや大きすぎるのです。学校の課題を一身に背負った子どもたちには、別の居場所が必要です。それが、学校教育と両立しうる社会教育の役割です。
「怠けているだけだ」「それくらいみんな我慢している」など、不登校・苦登校の子どもたちに対して、批判的な声もあります。しかし、私たちは不登校・苦登校をそのようには捉えません。永い人類の歴史から見れば、極めて特殊な場である"学校教育"に合わなかっただけだと考えます。
司馬遼太郎先生は小説『世に棲む日日』で以下のように書かれています。
―本来、学校というのは、平均的な青年にとって十分な意味を持っている。もともと教育という公設機関は、少年や青年というものの平均像を -あくまでもそれを- 基準とし、一定の課程を強制することによって彼らの平均的成長を期待しうるものとして、そのような想定のもとに設置され、運営されている。自然、平凡な学生の成長にとっては学校ほど -どのような学校にせよ- 有意義な存在はないかもしれないが、精神と智能の活動の異常に活発すぎる青年 -天才といっていい- にとっては、この平均化された教授内容や教育的雰囲気というものほど、多くの場合、有害なものはないかもしれない―
不登校・苦登校の原因は、決して、本人にはありません。お母さん・お父さんにもありません。そして、学校の先生にもないのです。学校教育が合わなかっただけなのです。
学校教育が合わないのであれば、一人ひとりと向き合う社会教育があればいいのです。それは、学校教育よりももっと不登校・苦登校の子どもたちに合った社会教育です。そして、その下で、子どもたちはその才能を大きく伸ばす。レイパスはそんな社会教育を提供します。
活動実績
いじめ・不登校問題を専門とする行政書士事務所開業
2017年
代表の郷原が、個人でいじめ・不登校問題の解決へ向け活動
任意団体「大阪にフリースクールをつくる会」発足
2020年02月09日
フリースクール開校に向けて、任意団体として活動をスタートする。
NPO法人化に向けて社員を集め始める
2020年07月
NPO法人するべく、社員を集め始める。
社員が目標の10名を超える
2020年08月
教育や福祉に関心を持つ専門家たちが集結。
8月29日にNPO法人設立総会を開く。
NPO法人レイパスの誕生
2020年10月27日
申請していたNPO法人設立の承認がおり、
大阪にフリースクールをつくる会は発展的に解散し、「NPO法人レイパス」が誕生。