INABESTAX実行委員会
2025年5月17日の朝日新聞三重版にて、代表鈴木の活動に対する思いが掲載されました!
障がいあってもなくても
音楽の力でひとつに
いなべの鈴木さん10月にイベント開催
交通事故で脳に障害を負った男性が、障害がある人もない人も楽しめる音楽イベントを今年10月、三重県いなべ市などで開く。障害を負ったことで、一度は生きることに絶望した男性は音楽によって立ち直った。今度は音楽の力で障害のある人とない人の垣根をなくそうとしている。
「変わっている」「付き合いづらい」。事故を境にそんな言葉をかけられることが増え、仲間が離れていった。
交通事故で脳に影響
三重県いなべ市の鈴木健仁さん(45)は中学生のときに車にはねられた。意識不明で病院に運ばれたが、一命を取り留めた。
以来、進学先や就職先では変わり者扱い。「空気が読めない」として職を失ったこともあった。
35歳のときに母の勧めで受診し、高次脳機能障害と診断された。事故による脳へのダメージが、計画性やコミュニケーション能力に影響しているとされた。
「なんとなく感じていた他者との溝が、はっきりと見える壁になったような気がした」。生きる価値はあるのか、と苦悩を深めた。
孤独を埋めてくれた歌
行きつけの喫茶店で聴くブルースやソウルが、孤独を埋めてくれた。奴隷制度下で苦しみ抜いた黒人らの歌声が自分の心の叫びと重なった。
音楽の力を借りれば、孤独から逃れられるかもしれない。
「♪If I could reach out and help somebody」(誰かを助けることができたら)
ソウル界のレジェンド、オーティス・クレイの歌に背中を押され、2016年に三重県四日市市の飲食店でブルースやソウルのライブを主催した。
ライブを重ねる度に仲間が増え、障害がある自分を卑下する気持ちは薄れていった。
コロナ契機 初フェス
2020年、新型コロナの感染が拡大した。緊急事態宣言下の四日市市内の繁華街に行くと、なじみのライブハウスの奥に明かりがついていた。
店主は言った。「『不要不急』と言われ、人生を否定された気分だ」。障害を理由に自己否定していた自分と、店主の心境が重なった。
自分を救った音楽の力で、コロナ禍で傷ついた人の力になりたいと思った。自宅に戻り、インターネットの検索窓に「音楽フェス やり方」と打ち込んだ。
コロナ5類移行後の23年10月、3年の準備を経て、ブルースとソウルの音楽フェス「Mt. FUJIWARA MUSIC FESTIVAL INABESTAX 2023」をいなべ市役所前で開催した。
母子の願いで新目標
音楽とアートを生かしたまちづくりが目的だったが、フェスで知り合った医療的ケアが必要な子どもと母親の願いが新たな目標を与えた。
「障害がある人のことをもっと知ってほしい。前に出してほしい」
今年10月11日、県北部の北勢中央公園で開く音楽フェスのテーマは「音楽・アートの力で、人と人を隔てる全てのバリアを取り払う」。出演者には、三重県松阪市の生活介護事業所「希望の園」の利用者と職員らのバンド「ダッキーアクソン」のほか、24年に同県文化賞・文化新人賞を受賞したアーティストの奥亀屋一慶さんら障害の当事者らが名を連ねる。
鈴木さんは「音楽やアートは私の人生を豊かにしてくれた。障害があってもなくても、生まれてきてよかった、生きていてよかったと感じてもらえるイベントにしたい」と話した。
2023年04月
場所:いなべ市役所前
2023年10月
場所:いなべ市役所まえ
2024年07月
場所:三岐鉄道大安駅駐車場
2024年08月
場所:三岐鉄道大安駅駐車場
2024年09月
場所:三岐鉄道大安駅駐車場
2024年11月
場所:fujihub
団体名 |
INABESTAX実行委員会 |
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法人格 |
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