かつて日本の奥地には、多種多様な生物にあふれる鬱蒼(うっそう)とした森が広がっていました。そして、この森から湧き出る滋養豊かな水は、あらゆる生き物の生命を育み、農業、林業、漁業、工業、全ての産業と都市の水源を支えてきました。

私たちの祖先が「奥山」として大切に守ってきたその森は、戦後数十年の間に、開発やスギ・ヒノキの拡大造林のためにその多くが破壊されました。

また、近年では、世界的な水不足を背景に海外の資本が日本の水源地の森を取得するという事態も発生しています。

奥山保全トラストは、今、わずかに残る「奥山」の自然林を、市民から寄付を集め買い取るというナショナル・トラスト運動によって保全するために設立された自然保護団体です。

奥山水源の森を保全するために、以下のような事業を行っています。

奥山保全トラストの事業

1. ナショナル・トラストによる森林生態系の保全

2. 野生動植物の調査研究

3. 環境教育・環境保全に携わる人材の育成