HIRAKUホールディングス株式会社
地方創生×焼肉でスタートした当社
こんにちは。HIRAKU Group代表の中岡崇です。当社は2020年3月に創業し、飲食事業からスタートをいたしました。もともと大学時代に地方創生を学び、47都道府県中46位と言われる地元奈良県の宿泊者数に課題を感じる中、「いつかディナーで食べる奈良の名物居酒屋を作ろう」という考えを抱き、それをきっかけに奈良の大和牛を使った焼肉店で起業をいたしました。しかし、起業とともにコロナ禍に突入し、当社としても大変苦戦をしていた中、放課後等デイサービスのM&Aのお話をいただき、障害福祉事業に参入しました。
障害福祉への注力
本当に偶然だった障害福祉への参入でしたが、実は私自身も社会人になった後にADHDの診断を受けた一人です。思い返してみると忘れ物が多い、落ち着かない、注意力がないなど幼少時にもその片鱗は見え隠れしていたように思います。
そして、そんな自分と同じ悩みを抱える子供達の支援の現場に入り、ADHDの自分が社会人になるまでに培ってきた生き方の知恵やテクニックなどを還元してあげられる機会だと認識し、福祉業に注力していくことになります。
福祉×「○○」で職業選択の自由を増やす
当社がまず取り組んだのは「特化型の療育」と「ワンストップ化」の2つでした。未就学のお子さんには運動を通じた感覚統合と社会性の獲得を、小学校〜中学校のお子さんには学習を楽しめるような学習姿勢のサポートを、高校生には就職準備をといったようにライフステージごとの重心をとらえた療育を行うとともにそれが、途切れることのないようにワンストップで支援できる体制を整えてまいりました。
そして2022年の8月には就労継続支援事業所を作り、一般就労のための訓練についても参入しました。その中で感じたのは障害を持つ方の一般就労先の少なさ。数ももちろんですが、ほとんどが軽作業や事務といった職種になっています。当社では当社自身が飲食・美容・宿泊業とった様々な事業を福祉と連携する形で展開することで、障害を持つ方の職業選択の自由を増やしたいと考えています。
HIRAKUホールディングスでは発達に凸凹を持ち、生きづらさを抱える子供達に対して、ライフステージごとに一番必要な要素に特化した施設を展開しています。下記で当社の取り組みをご紹介します。
①粗大運動×微細運動で感覚統合を目指す運動療育特化放課後等デイサービスkaika
kaikaは鉄棒やマット運動といった体を大きく動かす「粗大運動」とお料理や工作といった手先を動かす「微細運動」を同じ活動時間の中で行うことで、力の加減などを覚える「感覚統合」を目指すとともに、これから様々なことに挑戦するために必要な基礎体力の向上を目指しています。数ヶ月前まで膝を曲げることすらできなかった子供達が大縄跳びを飛べるようになった瞬間には職員一同感動が止まりませんでした。
②診断に基づいて学習に必要なスキルを伸ばす学習支援特化放課後等デイサービスCOACH
COACHは学習支援に特化した放課後等デイサービスです。「勉強ができない」と学校で見なされている子供達も実は「黒板の字を追うことが苦手」「好きになったら勉強できるけど、楽しさがわからない」「周りに人がいる状況だと集中できない」といった状況から学習に全力で取り組めていないケースが多々あります。
そうした子供達の個別の状況を分析し、子供達の感情に寄り添いながら「勉強の楽しさ」を一緒に味わっていくのがCOACHの療育です。
勉強ができず通知簿に毎回1が並んでいた生徒さんが、「5」のついた通知簿を嬉しそうに持ってきてくれるときは、涙がでるくらい感動できる瞬間です。
③就職に向けて社会人スキルやコミュニケーションスキルを学ぶ「FIND」
2023年4月から新しく開業したのは、就職準備に特化した放課後等デイサービス「FIND」です。発達障害を持つ子供達は就職先についても、学校の先生からの紹介になるケースが多々あります。その理由は「どこなら発達障害を持っていても受け入れてくれるか」という情報が少なく、また自分にどういった仕事が向いているのか考える機会が少ないことにあります。
そこで、私たちは様々な職業体験を通じて、職業の適性の発見や、社会人スキル・コミュニケーションスキルの獲得を目指す放課後等デイサービスFINDを生駒駅すぐ近くに開業します。
ここを通して「本当はこんなことがやりたかったんだ!」という想いに気付き、金銭面だけではなく精神的にも満足できるお仕事を一緒に発見することが我々の役割です。
2024/06/13更新
問題①預かり型の放課後等デイサービスの横行
発達障害を持つ子供達に、必要な療育を提供する「放課後等デイサービス」は世の中にたくさんあります。
ただ、そのほとんどが「預かり型」と言われる保育園や学童保育と変わらない「子供達を預かっているだけ」の施設になってしまっています。本来の制度では子供たちの機能改善を目的とするべきはずなのに、一時預かりに甘んじている施設が多いことは問題だと思っています。
問題②ライフステージが変わるごとに新たな環境に飛び込む必要がある
放課後等デイサービスを経営している会社さんは「もともと保育士だから未就学特化」や「自分はキャリアカウンセラーだったから高校生だけを見たい」など代表者さんのキャリアに関連した学年の子供達に特化する傾向にあります。そうすると、「小学校の間、お世話になっていた施設が小学生までしか受け入れていないから中学に進学するタイミングで新しい施設を探さないといけない」という声が聞こえてくることが多々あります。
ただでさえ、子供たちにとって新しい学校環境に移る進学のタイミングで、学校だけではなく、放課後等デイサービスも変わってしまうのは大きなストレス要因です。だからこそ当社では、未就学から就職までワンストップの支援体制をとり、ライフステージの変化によるストレスをなるべく減らしてあげる取り組みが必要だと考えています。
2024/06/13更新
当社では下記の2つを行うことで上記問題が解決できると考えています。
①ライフステージごとに必要な能力に特化した放課後等デイサービスを運営
②ワンストップで未就学から一般就職まで対応可能
未就学の子供達には運動を通して基礎体力を強化するとともに、楽しく社会活動を学び、小学校という本格的な社会活動に準備をしてもらいます。
小学校〜中学校の子供達には発達に合わせた個別の学習指導で「勉強って楽しい!」という感覚を感じてもらいます。
そして高校生には就職を見据えた職業体験で「自分のやりたい仕事」を発見してもらいます。
これらを相談支援事業所を中心に密に情報交換し、結びつけることで、発達障害を取り巻く課題を解決したいと考えています。
また、子供達の支援だけではなく、奈良県には障害者雇用を行う企業が少ないため、自社で焼肉やマッサージ、チョコレート屋さんといった雇用先の開発も行っております。
団体名 |
HIRAKUホールディングス株式会社 |
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法人格 |
株式会社・有限会社・合同会社 |
HPのURL | https://www.hirakugroup.com/ |
代表者 |
中岡崇 |
設立年 |
2020年 |
職員数 |
40 |