東京に隣接する市川にこそ、安全かつ環境に優しい循環型農業を通じて、オーガニック野菜の素晴らしさ(世界に一つだけの形、旨さ)を、地域レベルで協力して推進し、市川に喜びと驚きを根付かせます。

オーガニック市川

活動理念

1.共通ビジョン(目標・位置付け)の共有 PGS の基本的強さは、その取組みを導くのは農家と消費者であるという基本原理を持ち、そ のようなビジョンを明白に共有していることにある。実際の参加の程度は PGS の取組みによっ て多様ではあるが、それがなぜ、いかにしてそうなのかが実際にわかるからこそ、PGS は伸び ているのである。


2.参加型 参加型保証は、有機農産物の生産と消費に関心をもつ人々による熱心な参加を前提とした方 法論に基づいている。有機農業の原理と規範が、これに寄与するすべての関係者―生産者・コン サルタント・消費者―に適用されるのである。したがって、有機農産物の質に対する信頼性は、 参加の賜物なのである。


3.透明性 農家を含めすべての関係者は、この保証のメカニズムがいかにして働くのか、意思決定はいか になされるのかを正確にわかるようにしておかなくてはならない。とはいっても、どんな詳細な ことも全員が知っていなければならないという意味ではない。この制度がいかに機能するかに ついて、全員が基本的理解を持っていればよいのである。認証の意思決定はどのようになされるかという基準、とりわけ、ある農場が認証されない場合、その理由は何かが、人々によくわかる ようになっているべきである。したがって、PGS に関する資料がなくてはならず、それはすべ ての関係者が入手しやすいことが必要である。 PGS の実施により得られた生産者の営業上微妙な情報やプライバシーは秘密保持されなけ ればならない。だが、このような秘密保持は、透明性の原理を緩めるものであってはならない。 それは透明性と矛盾するようにみえても、一方のプライバシーや営業秘密と、他方の透明性を目 的とした情報アクセスとの間は、はっきりと一線を画すべきである。


4.信頼―"誠実さに基づくアプローチ" PGS の支持者は、農家は信頼できるし、有機認証システムはこの信頼を表現すべきであると いう信念を固く持っている。それは、有機農家の信頼に基づく有機性保持を確かなものにするさ まざまな社会的文化的な管理・監視メカニズムを地域社会は有しているのであり、そのような地 域の能力を用いて、これが信頼できるものであることを示すのである。このように、それぞれの 地域のもつ固有の質的・量的なメカニズムによって信頼に基づく有機性が保持されていること を図ったり、表明したりすることが認知され、尊ばれるのである。これらの要素は、有機システ ムに不可欠なものである。


5.対等性 対等性とは、権限を分かち合うことを意味する。つまり、生産物や生産加工の有機的品質の検 証を少数者の手に集中しないことである。PGS の手続きに参加する人々はみな、生産物や生産加 工の有機的品質の確立に対し、同じレベルの責任と能力を持つ。


6.永続的な学習過程 たいていの PGS は、単に認証を与えるにとどまらず、地域の持続性と有機的発展を支える手 段・メカニズムを与えることをめざしてきた。これによって、農家の生活と地位は強められる。 有機農産物の認証に生産・消費に関わるすべての関係者が参加することによって、その認証をす る過程を通して、彼らが一定の知識を得ていくということは重要である。農家・コンサルタント・ 消費者が参加して有機農業の原理原則・規則に適合しているかどうかを苦心して照合・検証して いくことは、有機農産物に信用をもたらすだけでな く、その過程自体が永続的な学習となるのであり、地域の能力を発展させるものとなる。

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