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2022/05/09

【学生スタッフインタビュー】 LFAの活動はお金以上の対価を得られる。僕は今後の人生で大切にしたい価値観を得た

LFAに参加した理由を教えてください。

インスタグラムでLFAの広告が流れてきたのがきっかけでした。

もともと社会課題について関心は高かった方ですが、LFAのホームページをじっくり読んでいるうちに、子どもの課題に対して、自分がコミットしなければと使命感のようなものを覚えました。

 

実際に子どもと接してみてどのような課題を感じましたか?

自主学習をする習慣がないことや計画を立てて勉強をしたことがないということが、担当した生徒の具体的な問題点だったと思います。その背景には、子どもたちがどのように勉強をしたらよいのか、というところまで教えてもらえる経験がなかったということがありました。その時初めて、学校に通っていても、学びの場の貧困や育まれる環境の喪失というものが存在することを実感しました。

 

その課題に対してどのようなことを実践しましたか?

計画表を用意して、授業の時間を使って一緒に学習計画を作りました。初めは生徒も面倒くさそうにしてましたし、計画を立てても計画通りにやってこなければ自主学習にも取り組んでくれませんでした。それでも毎週、一緒に計画を立てることを続けました。今週はここが計画通りにできなかったからこういうふうに変えていこう、みたいなアドバイスも添えていって、どんどん計画表を更新させたんです。最終的には、自分から受験までの勉強計画を立てて、自主学習をするために自習室にも通ってくれるようになってくれました。

 

毎週同じ生徒に関わり続けたからこその変化ですね。

僕自身も同じ生徒と関わり続けて変化していったんですよ。それも生徒の変化に影響したのかもしれないですね。初めは指導計画のとき、僕がこうしてあげたいっていうのが強くて、子どもがどうありたいか? ということを意識しない計画を立ててしまっていたんです。それに対して、教室運営スタッフの方が”子ども主語”で考えるようにアドバイスしてくれて。

そのアドバイスをもとに、子どもがどういう状態になったらベストなのか? というように考え方を転換したらうまくいったように思います。

 

なるほど、教室運営スタッフの方の存在も大きかったんですね。

そうですね。彼らはいろいろ僕に考えるヒントを与えてくれました。例えば、自分が子どもの課題に対して自分と重ね合わせてもやもやしたものを感じていたときに、ある画像を見せてくれたんです。それがかなり印象に残っています。

この画像を見て、「平等ってなんだろう?」って改めて考え直すきっかけになりました。言語化できていなかったもやもやが、教室運営スタッフの方が画像を見せてくれたり助言してくれたりしたことによって頭の中が整理されたんです。今の日本は、ただ義務教育という機会の平等が与えられているだけで、それぞれの子どもたちの結果が平等になるようにはなっていないなと気づきました。

 

リフレクションをしてくれる存在がいるのはLFAの魅力ですよね。

もちろん、教室運営スタッフの方だけでなく、学生ボランティアとの出会いも本当に魅力的だなと思っています。同じ課題意識を持って、同じ目的に向かって活動するって経験はなかなか出来ない体験ですよね。

 

確かに。現場の指導以外にも、研修の場であったり指導後のリフレクションであったり、成長できるチャンスが多いですよね。

そうですね。議論や発表する機会がとても多いので、単純にディスカッションスキルやプレゼンテーションスキルも上がると思います。しかも、参加している学生たちは賢くて尊敬できる方が多いので、かなり質の高いスキルを身に付けることができるなと感じています。

活動後、リフレクションの様子

 

LFAに参加して、一番自分が変化したなと思うのはどういった部分ですか?

LFAに参加する前は人生の軸が無かったんです。自分はどうありたいか、やりたいことはなにか。まったく定まっていなかったんです。

でも、LFAの活動で一番印象に残った「平等ってなんだろう?」という問題意識から、人々の”当たり前”を支える人間になりたいなという目標を持つようになりました。人生における目標を持てたので、LFAを通して、生きがいを見つけたといっても過言ではないです。

 

ありがとうございます。最後に参加を迷っている学生にアドバイスをお願いします。

ボランティアに参加したときに周りからよく言われたのは、「アルバイトだったらお金をもらえるような内容なのによくやるね」といった類の言葉でした。確かにアルバイトは、働いた対価としてお金をもらえます。

でも、LFAで行うボランティアは、お金以上の対価を得られると思うんですよ。僕の場合は、今後の人生で大切にしたい価値観というものを学ぶことができました。だから、お金をもらえるもらえない関係なく、自身の成長に繋がる経験をぜひ皆さんにもしてほしいと思っています。

研修中で、「1人から1億円もらうより、1億人から1円ずつもらえる団体でありたい」という話があったんですが、本当にそのとおりだと思っています。1人でも多くの人がこの社会課題の認知の低さに対して共感してほしいなと思います。そして一歩踏み出して、活動を共にする仲間になってくれることを期待しています。

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