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2022/04/07

【学生スタッフインタビュー】目の前の子どもと本気で向き合う経験は、学生である今しか出来ない貴重なものだと思う

皆さんこんにちは、学生採用の坂佐井です。

今回は2020年秋冬で学習支援の拠点のボランティア教師として関わっていた西城有里加さんにインタビューを実施しました。

「私にとってLFAでの活動は今後の人生を大きく変えるものでした」と語る西城さんの声をお聞きください。


LFAに参加した理由を教えてください

大学の講義内で「子どもの貧困」について学んだことが一番最初のきっかけです。

日本において、7人に1人の子どもが貧困状態にあるという事実、その事実が大学の講義で扱われるほど社会的に問題視されていることを踏まえ、なぜ解決しないのかが疑問として残りました。

それはきっと、私を含めた多くの人が、「子どもの貧困」という社会問題に対してどこか他人事でいるからだと思います。事実を知って重要な問題だと理解はしても、「所詮自分には関係のないこと、自分に出来ることは何もない」と、無意識にその問題から目を背けていた自分に気付き、それと同時に、いくら講義で知識を得ても現状は何も変わらないこと、課題解決には至らないことに気付きました。

「学生である今だからできること、いや、やらなければいけないことがある!」と思い、LFAへの参加を決意しました。

 

LFAに参加する前と後で一番変わったのはどのようところですか?

LFAに参加する前と後での一番の変化は、「子どもの貧困」という課題への意識が強まり、これをもっと多くの人に知ってもらいたいと感じるようになったことです。

私が通う大学では、教職課程の講義において任意のプレゼンがあります。1年次は勇気もやる気も出ず、「任意なら別にやらなくてもいいや。プレゼンしたい内容もないし。」と考え、やりませんでした。

しかし、LFAの活動をする中で外国籍児童についての関心が高まり、より多くの人に、出来れば将来教員を目指す人に知ってもらいたいと思うようになりました。15分という限られた時間の中で、自分が伝えたいこと全てを伝え切ることは出来ませんでしたが、終わった後はやってよかったと純粋に思いました。もし、LFAに参加していなかったら外国籍児童に関心を持つことはおろか、任意のプレゼンなんて絶対にやっていなかったと思います。また、LFAの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、InstagramやLINEや講義内で定期的に告知をしたことも、成長できた部分だと思います。

その告知に対して反応が見られたり、実際に参加を決めてくれた人がいたのは、LFAでの経験を還元できているように感じて、とても嬉しかったです。

LFAに参加したことで私の見えていた世界は広がり、それに合わせて言動も大きく変わりました。しかし、現状の自分に満足しているわけではありません。むしろまだまだ成長できる、もっと成長したいと貪欲に思えるようになりました。

 

担当していた生徒について教えてください

私が担当していたのは、外国にルーツを持っている生徒でした。日本語の習得度が周りの子と比べるとやや低く、それが学習遅滞に繋がっていました。また、家庭での学習環境が整っておらず、自宅での勉強空間・勉強時間の確保が難しいという課題を抱えていました。

 

生徒に対してどのように対応をしていましたか?

学習遅滞に関しては、自信のあること(例えば、担当の子どもの場合はそろばんやお話を作ることなどです)を指導の中でうまく取り込み、楽しみながら学習することを意識しました。また、スタンプカードを作成し、頑張りを視覚化することで、やる気を維持する工夫をしました。

家庭での学習環境や勉強時間の確保に関しては、プリントだと弟に破られてしまうとのことだったので、自習用ノートを作って、書く内容は子どもに任せたり、もしくは子どもと一緒に考えて決めたりするという宿題のスタイルに変えました。

生徒との印象的な出来事はどのようなものがありますか?

一度挙げ始めたらキリがありませんが、ここでは最も印象に残っているエピソードを紹介したいと思います。それは担当していた子が、帰り際に振り返って手を振ってくれたことです。これだけ聞くと、何の変哲もない出来事のように思えるかもしれませんが、私にとっては、その子の成長を、変わろうとする意思を感じた出来事でした。

その子はいつも自転車で寺子屋まで来ており、帰りも自転車に乗って結構あっさりと帰ります。

私はいつも心配で、その子どもが見えなくなるまで待ってから戻るようにしていたので、振り返って手を振ってくれたその光景は、今でも鮮明に覚えています。その日は珍しくその子が歩いて来ていたというのも要因の一つではあると思いますが、私にはそれがその子の成長に見えました。

普段は「バイバイ」という教師の挨拶に対して、教師の方を見ずに手を振るという動作を返すだけだったのが、自分から振り返って、自分から手を振ってくれたことが本当に嬉しくて、気付いたら思いっきり手を振り返していました。

これは、「子ども達は少しずつでも日々成長していること」を肌で感じた経験です。傍から見れば当たり前のことを当たり前で終わらせずに成長と捉え、その成長を次の成長に繋げていくことがボランティア教師として大事だと思いました。その子どもから学んだことは、私がその子どもに教える勉強よりも何倍も重要なことだと考えています。

 

西城さんは将来は教員志望だと伺っていますが、LFAの活動を今後どのように生かしていきたいと考えていることはありますか?

LFAでの、目の前にいる一人の子どもと真剣に向き合う経験を通して、上記にあげた学校や教師が抱える課題を言い訳にすることなく、誰一人として取り残されることのない学級・学校づくりを実現したいと考えています。

いじめや不登校への対応、日本のグローバル化に伴う生徒の多様化、部活動などによる休日出勤、授業準備などによる時間外労働。今日、教師を取り巻く環境は社会全体で問題視されています。それに伴って、教員採用試験の応募者数も減少傾向にあります。教員の志望者数が減ることは競争率も低くなるということです。これは、教師としての能力と意欲の低下に繋がります。このような課題を、学校は常に抱えています。

学校という場は、教師の職場でもありますが、本来は子ども達のための場所です。一人一人を「その子自身」として見ることを絶やさずに、日々笑顔と結果を届け続ける教師を目指しています。

 

参加を迷っている学生に一言お願いします!

言葉で表現しようとすると、どうしても綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、私にとってLFAでの活動は、今後の人生を大きく変えるものだと思っています。

目の前の子どもと本気で向き合った経験、課題解決に向けて自分が出来ることを全力でやった経験は、学生である今しか出来ない貴重なものです。

それ以上に、私は寺子屋(LFAの学習支援の場)という場所も、そこで出会った仲間も、毎週来てくれる子ども達も大好きだし、何より大切に思っています。今後も私の大好きな寺子屋という場所とそこに通ってくれている子ども達の笑顔を守っていくために、自分に出来ることを常に考え、行動し続けていこうと思います。

私も参加する際は、大学の講義との両立ができるのか、具体的に何をするのかという不安でとても迷いました。

そんな時背中を押したのは、「やらなかった後悔よりやった後悔」という日々両親に言われている言葉です。実際に活動をしてみて、「もっと早くから参加していればよかった」と後悔しました。しかしこの後悔は、裏を返せば後悔出来るような経験ができた喜びとも捉えることができます。

もし迷っているなら、まずはLFAについて調べてみる、相談会に参加してみる、エントリーしてみる、自分を奮い立たせて行動に移してみて下さい!これを読んで下さったみなさんと一緒に活動ができることを、心から楽しみにしています。

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