アソマナは「ワクワク冒険体験 海の自然学校」からスタートしました。
目次
フリースクールの始まりは保護者からの声でした
日本で初めて身体障がい者のためのダイビングスクールを開設。延べ800名以上の障がい者の方にダイビングを指導していた中、身体障がいの方のみならず、メンタルヘルスに課題がある人達に対してもダイビングを通じて回復プログラムを実施していました。
その時にある保護者の方から不登校問題を抱える2人の姉妹の学習や生活の相談のお話を聞かせていただきました。彼女達の安心して過ごせる居場所や学びの場が欲しい。アソマナでそんな場所を作って欲しい!そんな要望から始まり僕たちにできるなば立ち上げてみよう!ってそんな気持ちが湧き上がりました。
手探りで始めたフリースクール
そうは言えど、体育教育の知識しかない、学習教育のプロでもない僕に果たして子供達の学習サポートなどできるのか?安易に引き受けていいのか?葛藤する日々が続きました。それでも僕はやっぱり悩みを持つ保護者や子供達と真剣に向き合っていきたい思っていました。そこでまず僕に出来る事はなんだろうと?考え基本的な知識を学ぶために「子供の発達科学研究所」の研修を受講。最新の脳科学に基づく発達支援や学習支援の方法を学び、時間があれば県の発達支援の研修を受けたり約1年半ほどかけて基本的な知識を積み上げようやくスタートできる環境になり、2人の姉妹の支援がスタートしました。
実績もない僕たちのフリースクールに口コミや紹介で数十人の子供達が集まり学びの支援が始まりました。スタートしたのはいいですがどんな支援が子供達に最適なのかを考えていくにつれ支援プログラムは何度も何度も見直しが必要でした。
方向性が見えた矢先のコロナ
手探りの中でも代々木高校のサテライト認定校として卒業生を送り出したり。復学希望のお子様が早い段階で学校に戻り元気に登校したり、サポートしている先生も全力で子供達の支援に取り組んでくれました。スクーリングをメインに勉強と遊びをバランス良く行い子供達の自己肯定感はアップしていきました。
スタートして3年が経過し、さぁここからが本格的なスタート!と思った矢先の2020年コロナウイルスで全てが大きく様変わりしてしまいました。
ただ僕たちは早くから子供達が多くの時間を過ごす家庭での学習にこそ意味があると考え、創業よりフリースクールでは稀なICT教材を導入し学習サポートをメインにコーチングを取り入れたサポートを行っていました。
コロナ渦で大きく変化した事はスクーリングメインがZOOMなどを利用したオンラインでのサポートに変わった事です。
今後の取り組みと展望
オンラインにシフトチェンジしたアソマナフリースクールですが、それでも非認知レベルの向上を伸ばす事は大切な為、スクーリング希望の方には週1回からの個別のスクーリングを受け入れています。
スクーリングでは自宅学習ではできないコミニュケーションを育むために、学習は自由に選択できるようにしています。学習メインのお子様、英会話を楽しむお子様、コーチとおしゃべり、などお子様の要望をなるべく聞きいれながらスクーリングを実施しています。現在は不登校のお子様メインとなっていますが、口コミで広がった保護者の方からの多くのご要望があり学習につまづきのある子供達の学習のコーチングもスタートしました。学校の成績を上げる事はもちろんですがその前に、学習の定着や、学習の目標管理を行いアソマナコーチと一緒に学習の方法を身につけ学びの理解を深めていくサポートです。また2021年にはアソマナ放課後DAYサービスをスタートさせるために現在準備に取り組んでいます。また現在管理栄養士を加え食事の環境を整え子供達の腸を元気にする食育活動を準備中です。
私たちの理念
子供達が自分の力で考え行動できるようになるための基礎となる認知レベルの定着と人と人の繋がりを大切にできる為の非認知レベルの向上、その為には子供達自身の自己肯定感を高めるためのコーチングを行いこれからの社会で生きる力を育む教育の提供を行っていきます。
アソマナの課題
一緒に活動を共にしていただけるスタッフやボランティアの方の協力があり私たちの活動は成り立っています。今後の活動を定着させていく為にも理念を共にしていただけるサポーターやコーチの方を募り絆を繋げていきたいと思います。
推薦のお言葉
アソマナ学園への期待
米国では1950年代よりインテグレーション教育(統合教育)からインクルージョン教育(包括教育)への検討が行われ、デンマークから始まった「ノーマライゼーション」の理念が、それらを後押しするように浸透しました。英国では1981年に教育法が改正され、障害種別による分類を廃して、個々の子どもの「特別な教育的ニーズ(Special Educational Needs : SEN)」という概念が導入され、統合された環境での適切な教育が目指されるようになりました。一方、我が国では2007年4 月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられましたが、子ども一人一人のニーズに応じた教育援助のあり方は、まだまだ模索中であると言えます。
我が国では、ここ数十年で核家族化が進行するとともに少子高齢化も進んできました。共働き世帯が専業主婦世帯を上回るという状況も生まれ、現在では保育所等の子どもを預かる施設やサービスを必要とする保護者が増加しています。行政も現状に対処すべく様々な施策に取り組んでいますが、決して十分であるとは言えません。なかでも、不登校や障害を持つ子どもたちへの療育や自立のための支援は、重要であるとの認識はあるものの、残念ながら現状に見合った対応のできる状況には至っていないというのが実情です。特別な支援を要する子どもたちには、「学び」のペースの個人差が大きく存在しますが、学ぶ環境を整えることができれば、各自のペースで「学び」の向上は可能です。
アソマナでは、アソび(運動)とマナび(勉強)を通して“未来の自分創り”ができるよう、自ら課題と向き合い、自ら進んで勉強する「自立学習」を目指しているとお聴きしています。すべての子どもたちの可能性を見出せるよう、特別支援教育を補完する機会が提供されることは、社会のお役に立てる教育事業であると期待しています。
岡山大学名誉教授 三浦孝仁
NPO法人 アソマナの法人活動理念
この法人は、障がいの有無を問わず、老若男女に関わらずすべての人々が学びを享受するため、社会全体の活性化と健全化を図るとともに公益の生涯スポーツの増進、社会全体のバリアフリー化及びクオリティー・オブ・ライフの向上に寄与することを目的とする。 |
保健・医療・福祉/社会教育/学術・文化・芸術・スポーツ/環境の保全/子どもの健全育成/連絡・助言・援助 |
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