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2020/11/05

東日本大震災の慰霊と教育の場所として、ランドマークとなる小屋をつくりたい!

海の見える命の森とは

東日本大震災で被災した宮城県本吉郡南三陸町の町民有志による
『海の見える命の森』は2016年にスタートしました。この森は我々が本震災を通じて『学んだ事』『後世に伝えねばならない事』『祈りたい事』『残したい風景』を伝える場所として整備を開始しました。

これまでに日本全国から様々なボランティア団体、企業、学生が参加し、小学生から80を過ぎたご高齢の方まで幅広い年齢層の方々からご参加いただいています。

これまでの主な取り組みとして、
- ミャンマーから贈られた南三陸大仏の設置
- 全て自然のものから作り上げた環境に優しいバイオトイレの設置
- 手作りピザを味わえるピザ窯の設置
が挙げられ、『祈りの場』、『避難の場』、『総合学習の場』として整備をしてきました。

他にも、多くの有志やボランティアの皆様の手を借りながら桜やもみじを植樹し、将来的には、来訪者が自然と触れ合える『観光資源の場』として整備し、春はお花見、秋は紅葉狩りができる地域の散歩道となるようにという想いを込めて整備を進めてきました。

小屋づくりの目的

志津川湾と山岳地・市街地の全体を見渡すことができる海の見える命の森は、震災と自然を伝承・学習するのに最適な環境であり、小・中学生の“総合学習”や、高校生・大学生の“地域社会との連携教育”や“地域に根ざした学習活動”が可能な『総合的な学習の場』です。

また、バイオトイレ、南三陸大仏に加えて避難場所としての役割も担う小屋の建築により『この場所まで避難すれば命を守れる』と自然に意識できるシンボルとなるのです。そのため、『森に人々が集う場所』そして『緊急時には避難できる施設』として小屋を建設したいという計画に至りました。

3坪程度の小屋ではありますが、セルフビルドにこだわって、この森にたくさんの人たちが集まることができる場所を完成させたいと思っています。

小屋づくりプロジェクトチームリーダーとしての想い

皆さんこんにちは。
クラウドファンディングリーダー、京都産業大学1年の毛利圭佑です。

僕は、今年の8月に海の見える命の森ボランティアに参加させて頂きました。

そこで僕は、ピザ窯づくりを重点的に取り組み、海森の草刈りや海岸の流木集めなど普段、海森の実行委員会の方々が行っている活動に参加しました。

また、ボランティア活動だけでなく、防災減災伝承体験プログラムにも参加し、
震災当時の状況や被災された方々の想いなど、実際に現地に行ってみないと分からないことを活動を通して、知ることができました。自分がどれほど東日本大震災について無知であったか、地震、津波の恐ろしさ、政府と自治体の考え方の行き違いなど様々な問題を今でも抱えていることを知り、感化されました。

また出身が富山県であり、自然災害をあまり経験してこなかったので減災、防災のための古くからの知恵や行いを多く学び、自然災害の多い日本を生きていくためには欠かすことのできないことだと思いました。

そこで僕は、「防災の知識をもっと広めたい」「東日本大震災をもっと多くの方々に知ってもらいたい」「数百年に一度に起こると言われる震災を風化させたくない」と思い、その思いを伝えるためには、海森の活動を全国に広げることが最も効率が良いと考えました。同じ目的を持った海の見える命の森学生委員会に所属し、現在は、小屋づくりプロジェクトリーダーを務めています。

海の見える命の森学生委員会はどうして小屋づくりサポートしているのか

僕が参加した時には、これまでの多くの参加者の力もありピザ窯造りの完成段階に入っていました。

暑い中、全国各地の学生参加者と海の見える命の森実行委員長の後藤一磨さん、副実行委員長の阿部寛行さんで汗水流し、完成に向けて必死に取り組みました。そしてようやく完成したときの達成感は今でも鮮明に覚えています。

自分が海森の活動を終えたあともピザ窯を使って、様々な活動を行っている姿をSNSで拝見した時に僕は、何かが海森にできるだけで、雰囲気は変化し海森の活動が更に活性化するのだと身にしみて感じました。

ならば、2年前から始まった小屋づくりが、少しでも早く完成できるように資金を募ること、遠くに住んでいたとしても海森の活動に貢献することが学生である自分にできる唯一のことだと思っています。

そして海森のランドマークであるが小屋が完成すれば、活動の容易化、観光地化、避難場など様々な相乗効果を生み出すことができます。

以上のことから僕は、海森小屋づくりのサポートをできることに誇りを持ち海森の素晴らしさを全国に発信するきっかけとなることを願っています。

現段階までの小屋づくりの取り組み

初めの小屋をつくるための基礎・土台造りは名古屋外国語大学のボランティア団体であるNCBさんに協力を頂き整備を行いました。

元々雑木林が生え、草や木などが生い茂り、通るのもやっとという道が、あたり一面広がっていた場所からノコギリや鎌等を用いて木や草を切り小屋を建てるための土地を開拓していきました。

そして開拓後、大量の砂や砂利を運び、柱を埋めるための穴掘りを行いました。

またボランティアに参加して頂くだけでなく、名古屋での寄付金集めやSNSでの活動報告など様々なことに貢献してくださっています。

そこでNCBの方々からの小屋づくりに対する想いを聞きました。

NCBの小屋づくりに対する想い

●小屋の基礎からサポートしている名古屋外国語大学NCBサークルは、小屋創りボランティアを通じてどんな想いをこの海森小屋に抱いたのか?

私たちの別の活動の1つに海外で家を建てる活動があります。最初、小屋を建てると聞いた時、私達の活動と重なる部分があり、小屋創りにはメンバーそれぞれの想いがありました。海外であっても日本であっても、ニーズに応えられることがやり甲斐にも繋がりますし、さらに完成がとても楽しみです。

●小屋創りのために名古屋で寄付金集めをしたいと思った理由

寄付金集めの話を阿部隊長から伺った時は、目標金額に達成するにはかなり厳しい事だと感じていました。しかし、少しでも力になれればという気持ち一心で寄付金集めを行いました。

このように、自らの活動に似た部分もあることで少しでも活動に貢献できるように参加してくださる方や、海森の方々の強い想いに心を動かされた学生が多くいることを身にしみて感じます。

その後、後藤一磨さん、阿部寛行さんをはじめ多くの有志やボランティア、地元の大工さんなどの力を借り、柱を建て、床と手すりの整備段階まで進めることができました。

しかし!

計画当初は、2019年4月~2021年3月の約2年間で進めていく予定でしたが、小屋づくりに必要な製材代、大工手間代、運搬費、屋根板金工事代、建具用のガラス代など約150万程度足りていない資金難の状況です。

そのため現段階では予定から大幅に遅れ資金調達に悪戦苦闘しております。

●2年立っても小屋が出来ない現状をどのように考えているか

2020年3月にウッドデッキが完成したと連絡を受け、ボランティアの力が少しずつ繋がって完成に近づいているんだと感じ嬉しく思いました。しかし、コロナウイルスの影響でボランティアも予定より集まらず、資金もまだまだ足りない状況です。阿部隊長の強い思いがあってもそれだけで上手くいかないことも多く歯痒く思います。私たちも隊長の思いになんとか応えたいと考えています。

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以上、コロナ禍の影響もあり、現状を受け止めざるを得ない模様です。
やはり海森実行委員会、海森学生委員会の力だけでは完成させるまでの資金は補えないのが現状です。

最後に

繰り返しになりますが、私達『海の見える命の森実行委員会』は、この森を有志とボランティアとの手作りで整備しています。最終的にこの場所を桜と海の絶景として整備することができれば、世代を超えて南三陸に風景という資産と被災伝承の想いを残すことができると考えています。

また、毎年東日本大震災を風化させないためにも伝承の場であり、ランドマークとなる小屋を必ず完成させたいと考えています。

そこでこの活動にご協賛頂いた方からのご支援をいただきたいと考えております。

つきましては、誠に恐縮ではございますが、本文の趣旨と意義にご理解くださりご支援のご協賛賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。


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