
休日を迎えても、何をすればよいか決まらず、気づいたら一日が終わっていたということはありませんか。
せっかくの休みだから有意義に過ごしたいと思う一方で、予定をたくさん入れることが、自分にとってよい休日とは限りません。疲れているときには、何もせずに休むことも大切な過ごし方です。
休日に何をするか迷ったときは、一般的に「有意義」とされていることから選ぶのではなく、今の自分に必要なものから考えてみましょう。
この記事では、現在の状態や休日に得たいものから、自分に合う過ごし方を選ぶ方法を解説します。休息や趣味、気分転換、学び、新しい経験、人や地域との関わりなど、目的別の具体例も紹介します。
具体的な過ごし方を探す前に、今の自分がどのような状態なのかを確認してみましょう。
同じ人でも、疲れている日と、体力や気力はあるものの退屈している日では、適した過ごし方が異なります。
睡眠不足が続いている、体が重い、予定を考えること自体が負担に感じるときは、無理に外出したり、新しいことを始めたりする必要はありません。
睡眠を取る、ゆっくり食事をする、入浴するなど、心身を回復させることを優先しましょう。
休日に何もしなかったと感じても、十分に休んで次の日を迎えられたなら、その時間には意味があります。
体力や気力はあるものの、いつも同じように過ごしていて退屈を感じている場合は、普段の休日に小さな変化を加えてみましょう。
近所へ出かける、いつもと違う道を歩く、普段は選ばない料理をつくるなど、大きな予定を立てなくても気分を変えることはできます。
いきなり一日がかりの予定を入れるのではなく、短時間で試せることから始めるのも一つの方法です。
予定ややりたいことが思いつかず、今日何をするか決められない方は、休みの日にやることがないときは?一人でできることと選び方も参考にしてください。今の気力や使える時間から、負担の小さいことを一つ選ぶ方法を紹介しています。
休んだり趣味を楽しんだりしても、何となく物足りなさが残る場合は、目的や役割のある活動が合うかもしれません。
新しいことを学ぶ、人と一緒に何かをつくる、地域の活動へ参加するなど、普段とは異なる経験を選択肢に加えてみましょう。
| 今の状態 | 休日の方向性 |
|---|---|
| 疲れている | 休む・整える |
| 退屈している | 小さな変化を加える |
| 物足りない | 目的のある活動を試す |
複数に当てはまる場合は、まず疲労の程度を確認しましょう。十分に休めていないと感じるなら回復を優先し、そのうえで負担の小さい変化を加える方法があります。
有意義な休日とは、予定が多い休日ではありません。そのときの自分に必要な回復、楽しさ、刺激、経験、つながりなどを得られる休日と考えてみましょう。
今の状態を確認したら、次の3つのステップで具体的な候補を絞ります。
まずは、休日を過ごしたあとにどのような状態になりたいかを考えます。
たとえば、次のような目的があります。
複数の目的が浮かんでも構いません。ただし、今日最も優先したいものを一つ選ぶと、候補を絞りやすくなります。
「せっかくの休日だから、あれもこれもしなければ」と考えるより、今日一つ得られればよいものを決める方が、実際の行動につなげやすくなります。
次に、一人で過ごしたいのか、誰かと関わりたいのかを考えましょう。
人との関わり方には、さまざまな形があります。
一人で参加することと、最後まで一人で過ごすことは同じではありません。
イベントや講座、地域活動などには、一人で申し込み、現地でほかの参加者と関わるものもあります。反対に、人が集まる場所であっても、個人で過ごす時間が多い活動もあります。
どの程度人と関わりたいのかを考えると、自分に合う場所を選びやすくなります。
最後に、現実的な条件を確認します。
魅力的に見える候補でも、移動や費用の負担が大きければ、行動へ移しにくくなります。
条件に合う候補のうち、最も負担の小さいものを一つ試してみましょう。最初から理想の休日を完成させる必要はありません。
実際にやってみて自分に合えば、次の休日にも続けられます。合わなかった場合も、自分には何が向いていないのかを知る材料になります。
まずは次の表で自分に近い目的を確認し、気になる項目の具体例を見てみましょう。
| 目的 | 過ごし方の例 | 一人でもできる | 外出の必要性 | 人との関わり |
|---|---|---|---|---|
| 心身を休める | 睡眠、入浴、読書、散歩 | できる | なしでも可 | 少ない |
| 好きなことを楽しむ | 映画、料理、創作、趣味 | できる | どちらでも可 | 活動による |
| 気分転換・運動 | 街歩き、片づけ、自然、スポーツ | できる | 外出する候補が多い | 少ない〜中程度 |
| 学び・成長 | 読書、講座、ワークショップ | できる | どちらでも可 | 活動による |
| 新しい経験 | 体験、イベント、初めての場所 | できる | 外出する候補が多い | 活動による |
| 人・地域との関わり | 交流、共同活動、地域イベント、ボランティア | 活動による | 外出する候補が多い | 中程度〜多い |
どれが最も優れているということではありません。その日の自分に何が必要かを基準に選びましょう。
疲れがたまっているときは、回復につながる過ごし方を選びます。
休むことに罪悪感を持つ必要はありません。
疲れている状態で予定を詰め込むと、休日が新たな負担になる場合があります。心身を整えることも、休日の大切な役割です。
「何かを達成できたか」ではなく、休日を終えたときに少しでも体や気持ちが楽になったかを目安にしてみましょう。
やりたいことが明確にある場合は、趣味や好きなことに時間を使いましょう。
休日の過ごし方が、成長や成果につながる必要はありません。好きなことを楽しみ、満足できたなら、それも十分に有意義な時間です。
忙しくて離れていた趣味がある場合は、本格的に再開しようとせず、道具を出す、情報を調べる、10分だけ取り組むといった小さな行動から始めてもよいでしょう。
気分を変えたい場合は、必ずしも激しい運動をする必要はありません。
今の体力や気分に合わせて、変化の大きさを選びます。
疲れているときは、自分が気持ちよいと感じられる程度の負担にとどめましょう。
「運動しなければならない」と考えるのではなく、普段と少し違う場所へ行く、体を少し動かすといった変化でも、気分転換になることがあります。
休日を、新しい知識や経験を得る時間にする方法もあります。
学ぶことは、机に向かうことだけではありません。
講座で知識を得たあと、実際の活動で使ってみることも学びになります。仕事や学校で得た経験を、別の分野や社会的な活動で試す方法もあります。
ただし、休日にも成長しなければならないと考える必要はありません。自分が学びたいと感じるときに選びましょう。
いつもとは違うことをしてみたい場合は、初めての場所や活動を選びます。
初めから継続するかどうかを決める必要はありません。短時間や一日だけの活動であれば、実際に体験したうえで、自分に合うかを考えられます。
短時間で新しい活動を試したい方は、開催日や地域などの条件から
人との関わりを求めている場合は、身近な人との関係を深めたいのか、新しい人や地域との接点を持ちたいのかを考えてみましょう。
身近な人と過ごしたい場合は、特別な予定を立てなくても構いません。短い連絡や食事の誘いでも、関係を保つきっかけになります。
新しい人と話すこと自体を目的とする場所が苦手な場合は、共通のテーマや役割がある活動も候補になります。地域活動やボランティアでの関わり方を、次の章で詳しく紹介します。
地域活動やボランティアは、休日の過ごし方の一つです。
休日に参加できるボランティアの活動例や、平日休み・土日休み・不定休に合わせた募集の選び方は、休日にできるボランティア|活動例と自分に合う募集の探し方で詳しく紹介しています。
すべての人に適しているわけではありませんが、次のような人には候補になり得ます。
地域活動やボランティアでは、活動の目的や担当する役割が決まっていることがあります。
そのため、最初から「誰と何を話せばよいか」を自分だけで考えなくても、準備や共同作業、役割の確認を通じて、スタッフやほかの参加者との会話が生まれる場合があります。
一人で応募したとしても、活動中はほかの人と協力して進めることもあります。
ただし、必ず交流が生まれるわけではありません。個人作業が中心で、参加者同士の関わりが少ない活動もあります。人との交流を期待している場合は、共同作業があるか、参加者同士でどの程度関わる活動なのかを確認しましょう。
活動を通じて感謝されたり、普段とは異なる役割を経験したりすることが、やりがいや楽しさにつながる場合もあります。ただし、すべての活動で目に見える成果や交流を得られるとは限りません。交流や成果だけを期待せず、活動の目的や担当する内容も確認して選びましょう。
次のような場合は、休息やほかの過ごし方を優先しましょう。
ボランティアだから有意義なのではありません。自分が休日に得たいものと、実際の活動内容が合っていることが大切です。
ボランティアに参加して得られる経験や、参加前に考えておきたいことは、ボランティアのメリットを解説した記事でも詳しく紹介しています。
初めて地域活動やボランティアへ参加するときは、活動そのものに興味があるかだけでなく、自分の休日の条件に合っているかを確認しましょう。
募集ページでは、主に次の点を確認します。
興味のある活動でも、移動時間や費用の負担が大きいと、休日の過ごし方として無理が生じることがあります。
「一度だけ試したい」と考えている場合は、単発で参加できるか、継続参加が条件になっていないかも確認しましょう。
初めて活動を探す際に不安になり得る点として、「未経験でも参加できるか」「当日に何をするのか」「自分にも役割を果たせるか」などが考えられます。
募集ページでは、次のような情報を確認してみましょう。
活動写真や参加者のコメントが掲載されている場合は、活動中の雰囲気をイメージする材料になります。参加者コメントでは、未経験でも参加できたか、どのような作業を担当したかといった具体的な内容を確認してみましょう。
活動によっては、参加人数や当日の状況に応じて、担当する作業が後から決まることもあります。応募時点で役割が完全に決まっていないことだけで、問題のある募集とは判断できません。
その場合は、活動開始前に説明があるか、当日に質問できる担当者がいるかを確認すると、参加後のイメージを持ちやすくなります。
団体の運営情報や募集内容を確認し、分からない点を応募前に質問しましょう。
確認しても不安や違和感が残る場合は、参加を見送ることも選択肢です。安心して参加するための確認方法は、団体・募集の確認ポイントを解説した記事で詳しく紹介しています。
休日の過ごし方に、すべての人に共通する正解はありません。
まずは、自分が疲れているのか、退屈しているのか、何か物足りなさを感じているのかを確認してみましょう。
そのうえで、今日得たいものを一つ決め、人との関わり方、使える時間、予算、移動範囲から候補を絞ります。
迷った場合は、条件に合う候補のうち、最も負担の小さいものを一つ試してみてください。
一度選んだ過ごし方を、今後も続けなければならないわけではありません。その日の体調や気分に合わせて、休日ごとに異なる選択をしても構いません。
休むことでも、好きなことを楽しむことでも、新しい経験をすることでも、自分で納得して選べるなら、その休日には十分な意味があります。