いじめを受けることは精神的に大きなダメージを受けます。
受けたダメージがどのように影響するかご存知でしょうか?
今回は、いじめが原因で起こる「子どもへの影響と問題」についてお伝えしていきます。
いじめが終われば、問題は全て解決ではありません。
いじめを受けた側の子どもは、その後の人生に影響する大きな問題を抱える場合もあるようです。
一体どのような問題なのかみていきましょう。
「PTSD」とは「心的外傷後ストレス障害」と言われるもので、強い精神的ストレスを受けた場合に起こります。
さらに、うつ病やパニック障害を発症すると、生きることが苦しくなり、自殺を選択する可能性もあります。
social action labによると、
東大の精神科医、滝沢龍さんが中心になって進めたコホート研究で、イギリスの7歳から11歳までの間にいじめ被害を経験した約8000人に対し追跡調査を行ったところ「うつ病、自殺」などのリスクが2割近く高くなったというデータがあります
いじめはその人の人生を大きく変えるものだということを覚えておきたいものですね。
いじめの影響は病気だけではありません。
いじめを経験することで、人間不信になり、情緒が安定しない状態になる人もいます。
このような状態になると、社会に出ていくことが難しくなり、家に引きこもったり、ニートになりやすいと言われています。
また、引きこもって、社会から孤立していると、良くない考えばかりが浮かぶこともあります。
例えば、いじめられた相手を復讐したいと考え、犯罪の道に進んでしまうかもしれません。
このように、いじめは生活習慣を崩してしまう原因にもつながります。
いじめによるトラウマはなかなか消えず、対人関係に苦手意識を持ち、生きづらさを感じている人も多いようです。
このようにいじめのトラウマに悩まされている状態を「いじめ後遺症」といいます。
また、社会に適合することが難しく、社会に出てから10年、20年と経ってから病院を受診する方もいるようです。
いじめを受けたトラウマによって、ふとした時に仕事に集中できなくなったりしていまい、ころころ仕事を変える方もおられます。
いじめの加害者は軽い気持ちでいじめをしてしまったのかもしれませんが、被害者にとっていじめの辛い記憶は、一生ついて回るものだということを知っておきたいものですね。
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