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ボランティア活動とは、個人の意思により他人や社会へ貢献するために行われる活動です。自己犠牲の精神で人助けをするといったイメージもあります。そこで、今回はボランティアの定義や意義、歴史、やりがい、その現状・課題を学習することで、ボランティア活動への理解を深めましょう。
ボランティアの定義とは、厚生労働省の定義付けによれば、明確な定義づけを行うことは難しいものの、一般的には、「自発的な意思に基づき他人や社会に貢献する行為」を指すとされています。
その活動には4つの原則があります。その原則とは、①「自主性・主体性」、②「社会性・連帯性」、③「無償性・無給性」、④「創造性・開拓性・先駆性」です。
実際の活動内容としてはゴミ拾いや炊き出し等といった被災地支援のイメージが強いボランティア活動ですが、現在、その活動の範囲は多岐にわたります。国際協力や環境保護、教育支援や人権のための活動など様々です。
ボランティアの語源は「意思」「善意」の意味を持つラテン語の≪VOLUNTAS≫であると言われています。また、ラテン語の「VOLO」も語源にあたるとされ、これを英語で言い換えると「WILL」すなわち「自分で○○」するという言葉になります。
日本では「奉仕」と訳されることが多かったことから、自己犠牲による社会貢献のイメージが強くなりました。結果、その活動範囲の制限や自主規制を招くこととなり、特定に人たちが行う活動であると理解されました。
しかし、近年、様々な活動の広がりや啓発活動により、ボランティア活動は誰でも自分の意思で行える有志による活動であるという理解が広まってきています。
特に、1995年の阪神・淡路大震災では、全国からボランティアが駆け付け「ボランティア元年」と言われています。137万7300人のボランティアが駆け付けました。
昨今のボランティア活動においては、地域おこしなど日常生活にかかわるすべてのことがボランティアにつながるという認識が広がり、有志による団体や非営利のNPO法人など団体での活動が行われています。
その活動の現状は、市町村全域を活動エリアとし、平日の月2~3日、高齢者や主婦・子どもが中心となって活動する場合が多くなっています。
ボランティア活動の問題点は、メンバー不足やメンバーの高齢化、活動資金の不足である事が多くなっています。また、最近では偽ボランティアによる募金詐欺などの事件も発生しており、ボランティアに対するイメージの悪化を招きつつあるため早急な対策が求められています。