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基本情報
東日本大震災により働く大人を見る機会が減った子どもに将来の様々な可能性を知ってほしいという思いから、南相馬市の小中学生対象のイベントや学習支援などを通じ、福島の「未来」を創る復興支援を行っています。
活動テーマ | |
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活動場所 | |
必要経費 |
NPO法人ROJEの年会費としていただいております。 |
所属期間/頻度 |
活動頻度:週0~1回 ROJE関東事務所またはZoomを使用したオンラインでのミーティングを毎週日曜日(15:00-18:00)に行っています。 |
注目ポイント |
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募集対象 |
教育・キャリア教育に興味がある方 |
募集人数 |
20名 |
スキル |
募集詳細
活動概要
活動コンセプト
東日本大震災により働く大人を見る機会が減少した子どもたちに将来の様々な可能性を知ってほしいという思いから、福島県南相馬市の小中学生を対象に行う東京での宿泊型イベントやオンラインでのキャリア教育イベント、現地での学習支援などを通じて、福島の「未来」を創る復興支援を行っています。
ミッション
キャリア意識が育ちにくい環境にいる子供たちが自分にとってベストな選択ができるようにする
ビジョン
まだ見ぬ世界を知る、ロールモデルを見つける、選択肢の広げ方を知る、自分が住む街・環境の将来について考える
活動背景
2011年3月11日、東日本大震災が発生し東北地方の太平洋沿岸を中心に大きな被害が発生しました。南北500kmにも渡って大津波が襲い、多くの人が亡くなる痛ましい災害となりました。人々が生活していた土地は濁流に飲まれ、建物は鉄筋造りのものを除き根こそぎ破壊され、辛くも命が助かった人々も住む場所を失い避難生活を余儀なくされました。
そういった津波の被害と同時に発生したのが福島第一原子力発電所の事故でした。原発の20km圏内では立ち入りが制限されたり、その外の地域でも外出が制限されるなど放射線の影響によって住民の生活は大きな変化を余儀なくされました。特に子どもたちに制限区域内の避難所から区域外の避難所へ、さらに別の長期間の避難に対応した避難所から次は仮設住宅へと移り住んだことによって相次ぐ転校を余儀なくされその都度教科書の進度の違いから授業についていけなくなり学力が低下するなどの問題が起こっただけでなく、放射能という目に見えない恐怖、知識不足から心無い言葉をかけられる「震災いじめ」の問題も発生しました。
ー低下する子どもたちの「キャリア観」
私たちつぼみプロジェクトが着目したのは、子どもたちの「キャリア観」への影響でした。相双地域(※)では津波による被災、避難を余儀なくされ立ち入ることができないといった状況の中で廃業や移転を余儀なくされた事業所や店舗も数多くあり、避難は免れたけれども仕事がないといった状況が発生しました。そういった影響や若年層の自主避難による少子高齢化の加速で、親が働くことが出来ない家庭が出てきて、子どもは家でも町の中でも"働く大人の姿を見ることができない"という事態が発生しました。
※福島県浜通りの中北部に位置し、太平洋と阿武隈高地に囲まれた相馬市、南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、 大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、新地町、飯舘村のこと
子どもたちが将来の姿を想像する上で「こんな大人になりたい」という"ロールモデル"の存在がその夢を具体化させることが知られています。しかし、相双地域の"働く大人の姿を見ることができない"子どもたちはそういった"ロールモデル"を周囲の大人に見出すことが難しく将来のことを想像しにくい環境にあります。子どもたちに将来の"ロールモデル"を見つけてもらうことで、より将来の自分の姿を具体的に想像できるようにすることはできないだろうか。そういった課題意識を持って私たちはこのプロジェクトを発足させました。
ーつぼみプロジェクトの目指す子どもの姿
今、南相馬市で生活しているだけでは見ることができない仕事の存在に触れることで自分自身の将来の選択肢を広げること。自分自身の性格や好きなことを強みとして認識し、それを活かすことのできる自分らしい将来の姿に出会うこと。そしてその働く大人たちの姿を間近で見て話を聞き、「こんな大人になりたい」というようなロールモデルを見出すこと。つぼみプロジェクトではこういった機会を子どもたちに届けることを目標に活動しています。
活動内容
東京スタディツアー
「子どもたちが多様な職業を知り、自分にとってベストな選択ができるようになる」ことをコンセプトに、東京に拠点を置く企業への社会科見学や楽しみながら多様な職業を学べるゲーム企画、自分の将来について大学生スタッフと一緒に考えるワークショップなど様々な企画を詰め込んだ南相馬の小・中学生を東京に連れてきて行う二泊三日の宿泊型イベントです。
つぼみスタディツアー
東京での新型コロナウイルス拡大感染状況を加味し、南相馬での数日間に渡るキャリア教育イベントも行うことがあります。東京スタディーツアー同様、楽しく多様な職業を学んだり、自分について深く考えてみたりと体を動かしながら楽しく学べるイベントを行っております。東京で行うスタディーツアーよりも気軽に参加でき、一日だけの参加なども可能です。
つぼみ合宿
メンバー同士の親睦を深めるため、スタディーツアーの対象である子どもたちがどのような環境で暮らしているのか、被災地の現状を実際に見て確かめるために現地での合宿を行っています。子どもたちや保護者がキャリア教育に対してどのように感じているのかなどのニーズ調査も行います。
南相馬市学校ボランティア
南相馬の子どもたちが普段どのような学校生活をおこなっているのか。スタディーツアーだけでは見ることのできない子どもの姿に触れるために学校ボランティアを行います。
キャリア教育イベント
スタディーツアーより小規模で行う南相馬で職業を学ぶ企画やオンラインで職業に関するゲーム企画なども行います。
【主な活動の流れ】
つぼみ合宿でメンバー間の交流を深め、被災地について知った後、スタディーツアーの日程ごとの企画班にわかれて、企画を考えます。メンバーそれぞれが企画案を持ち寄り、企画を現実的なものにしていきます。企画が固まったら物品を制作し、複数をリハーサルを重ねて本番を迎えます。スタディーツアー以外のイベントも同様の流れで準備を行います。
団体連携
・南相馬市教育委員会(共催・後援)
・飯舘村教育委員会(共催)
・NPO法人南相馬こどものつばさ(企画協力)
・株式会社セールスフォース・ドットコム(企画協力)
体験談・雰囲気
このボランティアの体験談
Mさん(お茶の水女子大学 文教育学部 人間社会科学科2年)
☆つぼみプロジェクトでの活動を決めた理由
子どもと触れ合える機会が増えると思ったからです。また、私はキャリア教育をサポートする活動に参加したいと思っていて、つぼみプロジェクトの活動がぴったりだと思いました。
☆キャリア教育に関するオンラインイベント
「謎解きミッション」と題して、職業クイズや職業に関するワードウルフを行いました。
企画内容はつぼみプロジェクトのメンバーがゼロから作っていきます。4.5人のグループになって企画のアイデア出しをするのですが、アイデアを出して、出てきたアイデアをまとめていく過程がとても楽しいです。一人では出てこないようなアイデアが出てくるし、それぞれのアイデアを評価して採用するものを選んでいく段階では、つぼみならではのあったかい空気を感じられます。2020年度は、準備から当日イベントまで全てオンラインでしたが、対面での活動ができるようになれば、もっと暖かい雰囲気を感じられるのではと楽しみです!
企画を練っていく作業では、話し合いやアイデア出しの場面で今まで学校では習ったこなかったけれど、今後の自分に必要であろうスキルを身につけられます。例えば、相手の考えを受け入れつつ自分の考えを言うことや、アイデアが出てきやすい雰囲気作りはつぼみの活動で自然と鍛えられます。
☆被災地学習支援
夏休みに被災地の小中学生の学習支援をオンラインで行いました。教員免許の取得を目指している私にとっては貴重な体験でした。オンラインだからこそ、遠く離れた子どもたちと触れ合うことができます。学習支援という形で被災地の子どもたちをサポートできることもつぼみだから出来た活動だと思っています。
☆つぼみプロジェクトの楽しさ
普段のミーティングにて
ミーティングが始まる時や終わる直前は、かなりゆるゆる〜とした雰囲気なのに、ミーティングの本題に入ると急にスイッチが入るところはつぼみの特徴だと思います!
毎回「アイスブレイク」と称して簡単なゲームをするんですが、その時のつぼみメンバーは本当にゆるゆる、わちゃわちゃしています。そして、本題の話し合いが始まると「アイスブレイク」の賑やかさが活発な意見交換の熱量に変わって、毎回面白い議論になります。つぼみのほんわかした雰囲気を残しつつも、鋭い意見が飛び交うところは私の推しポイントです!!ぜひ体感してほしいと思っています。
☆新入生へのメッセージ
つぼみやROJEはどんな人でも受け入れてくれる器の大きい人ばかりです。子どもと関わりたい!教育に興味がある!イベント企画に挑戦してみたい!など何かしらの「やりたいこと」「目標」のある人だったら、絶対一度は私たちのところに来てほしいと思っています!!!
今まで体験してこなかったことをたくさん経験できます。自分次第でいくらでも、活動の幅を広げられます。つぼみは被災地の子どもたちのキャリア教育を行っています。興味を持ってくれたり、少しでもつぼみのことが気になったらぜひとも新歓にいらしてください〜!
雰囲気 |
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法人情報
代表者 |
隂山英男 |
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設立年 |
2005年 |
法人格 |
NPO法人 |
日本教育再興連盟(ROJE)の法人活動理念
「教育で未来をつくる」を行動理念とし、学生と社会人が、立場や年齢を超えてつながり子ども・教員・学校・保護者が抱える価値の創造に挑み続けます。
日本教育再興連盟(ROJE)の法人活動内容
ROJEは、全国の大学生と社会人が協働して教育現場を支えて様々な教育課題を解決していくことをめざし、2005年に発足しました。
現在は、東京・京都・福島・金沢にそれぞれ事務所を設置し、時代の変化を捉えながらニーズに合わせた活動を続けています。
小中学校に大学生をボランティアとして派遣する事業や、教員向けウェブサイトの運営、地震や豪雨などで被災した地域の子どもたちの居場所支援など、活動の対象は多岐にわたりますが、「教育で未来をつくる」を行動理念に、私たちにできることを積み重ねています。
ROJEについてもっと知りたいという方は、「NPO ROJE」で検索して団体HPをご参照ください。
活動実績
団体設立
2005年
NPO法人への法人化
2007年02月
「学校ボランティアプロジェクト」事業化
2007年07月
小学校に大学生を派遣し、現場の人手不足解消に寄与する事業
関西支部設立
2008年03月
「EDUPEDIA」サイト開設
2009年04月
全国の優れた教育実践や教材案などをまとめた教員向けWEBサイトの運営事業
「中高まなびプロジェクト」発足
2012年
中高生に向けて、大学生が企画考案した探求型の出張授業を届ける事業
「つぼみプロジェクト」事業化
2014年09月
東日本大震災で被災した福島県南相馬市の子どもたちに向けたキャリア教育事業。
震災直後からの支援を経て、2014年に事業化。
東京キワニスクラブ 青少年教育賞 最優秀賞 受賞
2016年09月
防災ワーキンググループ(現:災害と教育事業部)を設置
2018年04月
「わたげプロジェクト」発足
2019年04月
防災教育の普及に取り組む事業
「オンライン支援Peer」発足
2020年
コロナ禍の休校時の子どもの学習支援及び経済的に困窮する大学生への経済支援事業
「ギフテッドプロジェクトsprinG」発足
2022年04月
ギフテッド傾向があり学校に馴染みづらさを感じている子どもとその保護者に向けた居場所支援事業
「みんなの教育シンクネットワーク Edu Lab」設立
2023年03月
東京学芸大学と連携した教育課題に関する研究を進めるシンクネット事業
令和6年能登半島地震の被災地における緊急子ども支援活動を開始
2024年01月
震災発生直後から、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりに取り組んでいる。