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更新日:2022/12/21
【全国どこからでも参加可】あなたが撮った「海ゴミの写真」を送ってください!
一般社団法人オーシャンスイープ協会
基本情報
全国どこからでも参加できる、オンライン募集のオーシャンプラスチック(海洋プラごみ)を減らしていくためのボランティア活動です。地元の川や海に流出したプラごみの写真を撮って送ってください。
活動テーマ | |
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活動場所 |
全国どこからでも、ご自身の場所でご参加いただけます。 |
必要経費 |
無料 お支払いできる経費や報酬はありません。 |
活動日程 |
随時活動(活動期間:応相談) 港や海岸に行ったときに随時撮影していただけばOKですので、 |
募集対象 |
地元の海岸、港、海につながる河川の写真を、安全面・近隣住民の方々との関係などについて自己責任で撮影し、著作権・肖像権など他者の権利を侵害しないよう自ら撮影した写真を無償で提供していただける方。また、ご応募いただく写真は、第三者の著作権や肖像権等の諸権利に抵触しないものに限定します。 |
注目ポイント |
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対象身分/年齢 | |
関連スキル | |
特徴 | |
応募方法 |
こちらのページから応募してください。 |
募集詳細
海の豊かさを守るためにー海洋プラごみ問題の解決を目指し、活動を始動しました
漁師さんが操業中に海ごみを拾ってくると、海洋投棄規制条約によって処分費用を自己負担することになります。
それでも海を汚したくない漁師さんは、海に捨てられているプラスチックごみを積極的に拾っていらっしゃいますが、陸から海へ流出するプラごみの量は多く、とても個人では負担しきれません。
また、海ごみは陸上のごみに比べて処分費用が数十倍もかかるため、
臨海の地方自治体もなかなか公共事業化ができずにいます。
一方、プラスチックは紫外線や波によって小さくなりますが自然分解されないので、
流出に回収が追いつかなければ海のプラごみは増える一方です。
現場の実態を伝えるため、ご協力ください
わたしたちの活動は、海洋プラごみ問題の解決・改善を進めていこうとするものです。
全国各地の海、港、河川にどれぐらいのプラスチックごみが漂流しているのか、
統計的な数字だけではなく、
現場の実態をよりリアリティあるビジュアルでも伝えたいと考えております。
そこで、皆様にご協力をお願いしたく存じます。
海岸や港や川に立ち寄られた際、
プラごみが海や川に流出したり溜まったりしている写真や動画を撮影し、私たちにお送りください。
いただいた写真は、
今後たくさんの方が海洋プラごみ問題に関心を持っていただくための発信や、
行政へ現状を伝える提案書・申告書等に、使わせていただく予定です。
締め切りや期限など特にございませんので、
ご自身のご都合の良いタイミングで、お送りいただければ幸いです。
推奨写真サイズと枚数
・基本としてですが、マップには横向きの写真として掲載されます。
・画素数は最低でも横640ピクセル×縦480ピクセルより大きな画素数で撮影してください。
・プラごみをわかりやすくするためトリミングさせていただく場合があります。
・お送りいただく写真は1つの撮影日・撮影カ所につき、10枚までとしてください。
応募の流れ
①フォームより応募いただく
↓
②ご応募いただいた方に、当社団よりメールをお送りいたします
↓
③主旨に賛同いただけたら、
撮影日、撮影した場所の名称(○○県××川など)、Google Mapでピンを設定するため撮影場所のおおよその住所を、写真とともにメール返信でお送りいただく
(写真をご送付いただいた場合は、主旨や募集要項の記載事項にご同意いただいたものとして扱わせていただきます)
※撮影サイズは640×480ピクセル以上の解像度で、横長の写真が推奨です。
※匿名表記や活動証明書を希望の方は、お写真を送っていただく際にリクエストしてください。
写真の使途
写真の使い方としましては、下記を想定しています。ただし、海洋プラごみ問題の解決・改善という目的に合致する場合には使い方を予告なく追加することがあるかもしれません。予めご了承ください。
・行政等に提出する書類の中で、海ごみの現状を伝えるための説明文の補足として
・海・川・港の現状を広く伝える「プラごみ流出マップ」の掲載写真として
・社団HPや公式SNSやYoutubeチャンネル等で流出プラごみの状況を伝える記事の補足として
※参加者の皆さんから投稿が始まった「プラごみ流出マップ」は、当社団ホームページの活動理念とご参加方法」ページにあるリンクからご覧ください。
体験談・雰囲気
特徴 | |
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雰囲気 |
法人情報
代表者 |
理事長 山本知子 |
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設立年 |
2021年 |
法人格 |
一般社団法人 |
オーシャンスイープ協会の法人活動理念
プラごみが流出する量より減る量が多い社会をつくる
漁師さんが操業中に海ごみを拾ってくると、海洋投棄規制条約によって処分費用を自己負担することになります。それでも海を汚したくない漁師さんは、海に捨てられているプラスチックごみを積極的に拾っていらっしゃいますが、陸から海へ流出するプラごみの量は多く、とても個人では負担しきれません。
また、海ごみは陸上のごみに比べて処分費用が数十倍もかかるため、海岸の管理を担っている地方自治体もなかなか公共事業化ができずにいます。一方、プラスチックは紫外線や波によって小さくなりますが自然分解されないので、流出に回収が追いつかなければ海のプラごみは増える一方です。
当社団では、滞っている海洋プラごみの回収を推進することと、プラごみが海や川に流出しないような生活習慣の一般認知を拡めることで、海や川にプラごみが流出する量より減る量(回収量)が多い社会を実現させて、海のプラごみを心配しなくてよい未来を子供たちに引き継げるように、持続可能な海洋プラごみ処分の方法を確立するために活動しています。
1)プラごみ増加が私たちの健康も脅かしている
プラスチックの分子構造はとても安定していて、紫外線や波によってサイズが小さくなっても分解されているわけではありません。そして、海に漂流するプラスチックは『POPs(残留性有機汚染物質)』と総称される有害物質等を吸着する性質があるため、小さくなったマイクロプラスチックを小魚などの小さな動物が食べ、それを食べる大きな生物の身体に濃縮されて蓄積されていきます。この食物連鎖により海洋生物の健康被害が懸念されていますが、食物連鎖の最上位にいるのが私たち人類なので、私たちの健康も危険にさらされています。
POPs は、ヒトのホルモンと構造の一部が似た形をもつ化学物質であることから『環境ホルモン』とも呼ばれ、環境省がリストアップしただけでも70種類あります。環境ホルモンは、本来はホルモンと結合することで信号を受け取る受容体(レセプター)という器官にあたかも本物のホルモンのように結合してしまうため、ホルモンのバランスが崩れ、身体の健康を保つ働きが弱まって生殖機能や甲状腺機能などに重大な影響を及ぼすと言われています。また、性別や年齢によって受ける影響には特徴があります。
○女性<乳がん・子宮内膜症の増加>
プラスチックから溶け出したノニルフェノールによって乳がん細胞が増殖してしまう。
○男性<生殖機能低下>
精子数の減少・精子の濃度低下してしまう。
○胎児<発育異常・知能への影響>
発育初期に大きく関係するため、水中に残留したPCB(ポリ塩化ビフェニル)は知能発達への影響がある。
POPsの蓄積を気にせずに、おいしい魚を安心して食べられる未来のためにも、プラごみを海に放置してはいけません。
2)海洋プラごみは、まるで赤字会計のような状態
自然に分解されないプラごみは、人類が能動的に処分しない限りほとんど減りません。そして河川等から海に流出している量に比べて回収処分されている量はごく僅かという、まるで大赤字会社のような体質です。それに、陸上生物である人類にとって海に流出してしったプラごみは簡単には回収できません。まして海底に沈んでしまうと更に難しくなってしまいます。海に流れ出してしまう前に回収する方が簡単ですし、川に流れ込んでしまう前、ごみを捨てるときならひとり一人のちょっとした気遣いで防止できます。海の生態系が許容できる限界量という貯金が尽きたら破産ですが、その時はもう目の前に来ていると専門家が叫んでいます。しかし、海ごみの回収はほとんど進んでいません。むしろ、年々流出量が増えているのが現実です。
3)国や会社がリスペクトされなくなる
昭和の高度成長期に全国各地で公害問題が噴出し、その対策をしていたおかげで日本は環境対策先進国と評価されていた時代が一時期ありましたが、もうそれは20年以上昔の話です。国連SDGs等により環境負荷に対する世界中の意識が高まった現在、進行速度がゆっくりな日本の対策は他の国に追い越され、今や努力不足や方向性の間違いを指摘される側になっています。このままではリスペクトされない国や会社として人々に記憶されてしまうでしょう。
1)漁師さん達が気軽に漂流ごみを拾える体制をつくる
海ごみを減らしたいというのは海で働く人たちとっても切実な願いです。でも、現在の社会構造では漂流ごみの処分費用は拾った人や市区町村が負担することになっています。
漁師さんやダイバーさんたちに拾いたい気持ちがあっても本格的な回収活動ができない理由は、海ごみの量が多く、とても 個人や小さな市区町村では負担しきれないからです。今のままでは気軽に拾うことなんてできません。見つけたときに費用負担を気にせず拾える社会構造がつくれれば、海で働く人たちが操業中に海ごみの回収をしてくれます。
2)低コストで海ごみを分解できる処分チェーンをつくる
上記の社会構造の問題が今まで解決できなかった主な理由は、海ごみは塩分や有機物や水分が含まれているために処分費用が陸上ごみの数十倍かかってしまうという、費用の問題が未解決だったからです。
今までのコスト構造で海ごみの回収処分を本格化すれば費用負担する者が破綻してしまいますが、低コストで海ごみをマイクロプラスチックの原因にならないよう分解できる新しい技術が確立され、その技術が具体的な施設として稼働した上でなら、持続力のある回収活動ができます。また、実行するにあたっては移送や分解処理について行政の許認可も必要になります。残念ながら海ごみを拾ってくる善意だけでは、処分できないごみが海岸等に積み上がるだけで真の解決には辿りつけません。
3)プラごみ流出の原因になる生活習慣を変えていく
現在はプラごみの流出量が回収量よりも多いという、まるで赤字会計のような状態で持続性がありません。また、海ごみの海ごみの3分の2が街由来です。現代に生きる私たちは、まずは「4R」を実践しつつ、廃棄ではなく再資源化する循環型社会の生活スタイルを身につけよう。
1)プラごみ流出マップで社会啓発
海ごみに関心が薄い内陸部でも水路や川を通じて海に流出してしまうので海洋プラごみの原因になっています。そこで、一人でも多くの人に海洋プラごみ問題に関心をもっていただくため、地元の川や海岸、港に流出したプラごみを撮影して提供していただく方を募集しています。海や川で撮影した流出プラごみの写真や動画を送っていただき、当社団が運営している「プラごみ流出マップ」に掲載して一般公開しています。2)海洋プラごみ処分チェーンを社会実装
持続可能であり、全国各地で再現可能な 流出プラごみを減らしていくしくみが社会実装されるよう、「海洋プラごみ処分チェーン」 のモデルケースをつくってきっかけをつくります。
今はまだ予備調査段階ですが、プラごみを予分別や塩抜き工程なしで熱分解できる設備を起点に、半径150km以内にある漁港を定期搬送便でつなぎ、海で働く人たちが業務中に拾ってきたプラごみを、大きな個人負担なく熱分解の手順に送り出していける処分チェーンを社会実装する活動です。また、そういう処分チェーンを全国各地に増やしていくことを目標としています。
3)流出防止や循環型社会に役立つ情報発信
プラごみ流出マップの他にも、海や川に流出しない捨て方などの個々人の生活がプラごみの流出防止に役立つ情報、廃棄せずに再資源化して循環させていく社会の実現に役立つ情報、マイクロプラスチックにならないようプラごみを分解して処分する有効技術の情報などを発信していきます。活動実績
IPCCの1.5度特別報告書による衝撃を受けて活動開始
2018年10月20日
IPCCによって発表された「1.5度特別報告書」による衝撃で何かするべきと活動を開始。CO2問題も意義深いと思いましたが、まだ因果関係が証明されていないところがあるので、ハッキリ目に見えて人類の悪影響を受けている海のプラスチックごみ問題にフォーカスして情報収集から進めました。
一般社団法人を設立
2021年02月22日
海についての知見をもつ大学や行政、漁業関連従事者等にヒアリングを重ねた上で、本格的な活動前の任意団体としての準備期間に区切りをつけ、一般社団法人を設立しました。
写真ボランティア募集開始
2021年09月23日
身近な海や川に流出したプラごみを撮影した写真を当社団に提供していただく「写真ボランティア」の募集を開始し、応募いただいた写真・動画は『プラごみ流出マップ』や、facebook、twitter、Youtubeチャンネルで公開してます。
電子書籍を上梓
2021年12月14日
海洋プラごみ問題を解説した電子書籍『海のプラごみを回収できない本当の理由』(著者:白野圭俊)を上梓。