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更新日:2020/06/29
福島の子どもたちに夢を届ける「東京スタディーツアー」の企画運営!
NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)この募集の受入法人「NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)」をフォローして、
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基本情報
「東京スタディーツアー」は福島県南相馬市の小中学生を対象につぼみプロジェクトが主催する宿泊型キャリア教育イベントです。子どもたちが夢を考える機会を創ることで福島の「未来」を創る復興支援を行っています。
活動テーマ | |
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活動場所 |
企画運営を千代田区内の事務所にて行っています。 |
必要経費 |
無料 ただし年会費として6000円必要なほか、福島県ほか被災地へ赴いて行うフィールドワーク等の活動で実費負担が生じる場合があります。(活動助成金等を活用しなるべく経費から支出する予定です) |
所属期間/頻度 |
活動頻度:週0~1回 毎週日曜日のミーティングに加え、ミーティングに持ち寄る宿題が出る場合があります。 |
注目ポイント |
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募集対象 |
復興支援・教育に興味関心のある大学生・大学院生 |
募集人数 |
15名 |
スキル | |
特徴 |
募集詳細
*お知らせ*
※新型コロナウイルス感染症拡大の影響により活動内容が変更となる場合があります。
震災から8年。福島のいまをご存知ですか?
2011年3月11日、東日本大震災が発生し未曾有の大災害となりました。東北地方の太平洋沿岸地域は津波の被害をうけ、町は壊滅状態に。また福島県では福島第一原子力発電所での事故による放射能汚染の被害も発生しました。
私たちの活動拠点である福島県南相馬市は最も近いところで福島第一原発から20kmの距離にあり、震災後は避難指示が敷かれ住民は避難を余儀なくされました。現在はほとんどの地域で避難指示が解除されたものの、ふるさと南相馬へ帰る人はまだ多くありません。実際、南部の小高区では震災以前約12,000人が暮らしていましたが、現在の人口は約6,000人。多くは高齢者で子どもや若者の姿はあまりみられません。
(南相馬市小高区にて 2019.3.10)
全国水準に比べ低いキャリア意識
震災は南相馬の子どもたちの身の回りの環境に多くの影響を与えました。
まずは津波・原発事故の被害によって避難を余儀なくされ、1度だけでなく2度、3度と学校を転校せざるを得ない子どもが多くいました。また、学校自体も被災し、また原発事故の影響で立ち入りができなくなったことから仮設校舎での授業となり、特別教室や体育館、校庭の利用に制限がかかるなど学校生活にも影響が出ました。授業の進み具合が違う学校への転校を繰り返すことで、同じ教科書を使っていても授業で扱わない部分がでてしまったことや、仮設校舎での不十分な環境での授業によって特に福島の子どもたちには学力の低下が見られました。
そして、津波での被災や原発事故の影響で様々な事業所が閉鎖・移転を余儀なくされたことで町の中の「働く大人」の姿が少なくなりました。このことは、身近な「働く大人」を見て将来のロールモデルを形成する子どもたちに大きな影響を与えました。ある研究の調査結果によれば、南相馬市の子どもたちは将来について考える機会やその質が全国水準に比べて低いという結果が出ています。
(南相馬市の南に隣接する浪江町の請戸小学校にて 2017.7.1)
教育NPOとして、東京の大学生としてできることはないか
つぼみプロジェクトの母団体であるNPO法人日本教育再興連盟では、震災直後から復興支援の取り組みを続けています。その中で2014年から現在まで継続しているのがこの「つぼみプロジェクト」です。
前述の通り、震災後の子どもたちには様々な環境の変化が起こりました。そういった変化に対して非被災地から何某かの支援ができないか。そう考えた時に「東京の大学生」として東京に溢れる働く大人の姿を見せ将来の夢を考えるきっかけにすることはできないかという想いから「東京スタディーツアー」が始まりました。
(東京スタディーツアー2018)
「東京スタディーツアー」とは
東京スタディーツアーは小中学生の夏休みを利用して、2泊3日で東京に招待するキャリア教育イベントです。
「東京スタディーツアー2019」の様子を例に、どのような活動を行っているかご紹介します。
◯1日目
1日目は大学生と子どもたちとの最初の出会い。まだ緊張した面持ちの子どもたちをリラックスさせるため、ちょっとしたミニゲームから始まります。ただ自己紹介するのではなく、ちょっとひねりをくわえた自己紹介をしたり、初めて会う子ども同士・大学生とのコミュニケーションを円滑にとることができるよう、その距離を縮めていきます。
さらに、東京メトロの1日乗車券を使い東京の街を観光しながら出されるミッションに班ごとに力を合わせて挑んでいくことによって班の子ども・大学生の関係をより近いものへとしていきました。
(新しいミッションが出されたみたい! 次はどこに向かう?)
◯2日目(午前)
2日目はスタディーツアー毎年恒例の社会科見学から始まります。在京企業4社にご協力いただき、「『働く』とはなにかを考える」を目標に実際に社員の皆さんが働くオフィスを見学させていたただいたり、社員の皆さんがどんな想いで働いているのかをインタビューしたりしました。
東京スタディーツアー2018でご協力いただいたのは、大日本印刷株式会・株式会社アダストリア・森ビル株式会社・株式会社テレビ東京(順不同)の5社です。ご協力いただきありがとうございました。
(アダストリアにて どうやって服が作られていくのかな?)
◯2日目(午後)
2日目は株式会社セールスフォース・ドットコムさまにもご協力いただき「将来の選択肢」を広げるための企画を行いました。
前半は「多種多様な職業を知る」ことを目標に職業を使ったミニゲームに挑戦。ヒントを少しずつ出していってその職業が何かをあてるクイズや、その職業の絵を書いてなにか当てるゲームなど5種類のゲームを用意。クリアすることでもらえる「職業カード」の枚数を競って各班必死にゲームに取り組みました。
後半はゲットした職業カードをグルーピングすることで似た職業やそれぞれの職業同士の関係性に気づくことができるワークを行いました。全ての職業は「YouTuber」に通ず!とまとめた班もあり、班ごとの個性が出たワークになりました。
(職業の名前を見つけて囲うゲーム 探し出せたかな?)
◯3日目
2泊3日の総まとめ。「まとめ企画」と題した最終日の企画は「自分と職業のつながりを知る」と題し、自分はどんなことが好きなのか、どんな性格なのかという自己理解をするためのミニゲームを通して自分自身を知る活動をした上で、2日目で新たに知った職業、本やインターネットに掲載されていて新たに知った職業など多くの選択肢の中から自分の気になるものを選んでみました。
その後で、自分の好きなことや性格に合った仕事って他にないかな?気になった職業に似た仕事って他にないかな?と自分がとった選択をもとに視野を広げる活動へ。「自分ってこんな仕事も向いてるんだ!」「こっちの仕事も気になってきた!」といままで考えたことのなかった将来の自分の姿にワクワクしている様子でした。
(自分の"未知の可能性"に気づけたかな?)東京スタディーツアーの目的
東京スタディーツアーは「子どもたちが多様な職業を知り、自分にとってベストな選択ができるようになる」という目的を掲げて企画立案を行っています。前述のとおり、南相馬市の子どもたちはキャリア意識が全国水準に比べて低いことがわかっています。また、子どもたちを取り巻く環境も震災以前と比べるとキャリア意識が育ちにくい環境であるとい言わざるを得ない現状です。
そんな中で私たちが目指すのは、「子どもたちがベストなキャリア選択ができること」です。子どもたちが楽しんでやりたい仕事に就くことが理想ですが、そのために南相馬の子どもたちが持つ選択肢は多くありません。だからこそ、この東京スタディーツアーを通して子どもたちの持つ選択肢の幅を広げ、よりよい選択ができるようにプログラムを企画しています。
また、南相馬で暮らしている中で将来の事をあまり意識しない子どもたちを東京へ招待し働く大人たちとふれあうことで、「働く」ことについて考える機会を創り出すことも目的の1つです。子どもたちが将来を意識するのは、高校進学や就職、大学進学など、自分の人生の分岐路に立たされるときばかり。そういった機会を迎える前に、将来を考える機会を創ることで、よりじっくりと自分の将来について考えることができると考えています。
(春のワークショップ2019にて 2019.3.9)
東京スタディーツアーのこれまでとこれから
「東京スタディーツアー」が始まったのは2014年。当時は南相馬市ではなく西に隣接する飯舘村(当時は全村避難中)の子どもたちを対象に行ったものが始まりでした。紆余曲折を経て南相馬市の子どもたちを対象にするようになり、これまでこの東京スタディーツアーに参加した子どもたちはのべ100人を超えるまでになりました。
東日本大震災の復興支援を掲げる団体も数を減らしつつあります。ですが、まだ復興は道半ば、特に福島県は原発事故の影響を受け復興のはじまりが出遅れた地域も数少なくありません。私たちつぼみプロジェクトはこの「東京スタディーツアー」をこれからも継続していこうと考えています。
そのためには、この課題に取り組む仲間が必要です。キャリア教育という立場から復興を支援するつぼみプロジェクトに参加してみませんか?皆様の参加を心よりお待ちしています。
(みんなでつぼみポーズ! 2019.6.2)
体験談・雰囲気
このボランティアの体験談
このボランティアの体験談
メンバー同士の仲がよく、楽しく企画づくりをすることができました。
ミーティング終わりには同じ班の人と一緒にご飯に行ったり、スタディーツアーが終わった後は某有名テーマパークへ遊びに行ったりもしました!
つぼみプロジェクトに参加して1年目の頃は、先輩がいろいろとアドバイスをしながらサポートをしてくれたので「難しい…もう、お手上げ!」ということはあまりなく、でもあれこれ悩みながら子どもにとってどんな企画がいいんだろうと考えながら作ることができました。
スタディーツアーが終わってからは「新入生」や「現役生」というような区分けもなく、学年の壁も越えながら活動しています!
2年目のいま、企画づくり以外にスタディーツアーの縁の下の力持ちとして様々な運営を行っています。例えば子どもたちが宿泊する施設の手配や往復のバスの手配、Facebookへの記事の投稿など、企画を作るだけがスタディーツアーを創ることじゃないんだということを感じています!
一言で表すなら「いろいろなことが身につく!」ということ!ぜひつぼみプロジェクトに参加してください!お待ちしています!
特徴 | |
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雰囲気 | |
関連大学 | |
男女比 |
男性:30%、女性:70% |
法人情報
代表者 |
隂山英男 |
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設立年 |
2005年 |
法人格 |
NPO法人 |
日本教育再興連盟(ROJE)の法人活動理念
「教育で未来をつくる」を行動理念とし、学生と社会人が、立場や年齢を超えてつながり子ども・教員・学校・保護者が抱える価値の創造に挑み続けます。
日本教育再興連盟(ROJE)の法人活動内容
ROJEは、全国の大学生と社会人が協働して教育現場を支えて様々な教育課題を解決していくことをめざし、2005年に発足しました。
現在は、東京・京都・福島・金沢にそれぞれ事務所を設置し、時代の変化を捉えながらニーズに合わせた活動を続けています。
小中学校に大学生をボランティアとして派遣する事業や、教員向けウェブサイトの運営、地震や豪雨などで被災した地域の子どもたちの居場所支援など、活動の対象は多岐にわたりますが、「教育で未来をつくる」を行動理念に、私たちにできることを積み重ねています。
ROJEについてもっと知りたいという方は、「NPO ROJE」で検索して団体HPをご参照ください。
活動実績
団体設立
2005年
NPO法人への法人化
2007年02月
「学校ボランティアプロジェクト」事業化
2007年07月
小学校に大学生を派遣し、現場の人手不足解消に寄与する事業
関西支部設立
2008年03月
「EDUPEDIA」サイト開設
2009年04月
全国の優れた教育実践や教材案などをまとめた教員向けWEBサイトの運営事業
「中高まなびプロジェクト」発足
2012年
中高生に向けて、大学生が企画考案した探求型の出張授業を届ける事業
「つぼみプロジェクト」事業化
2014年09月
東日本大震災で被災した福島県南相馬市の子どもたちに向けたキャリア教育事業。
震災直後からの支援を経て、2014年に事業化。
東京キワニスクラブ 青少年教育賞 最優秀賞 受賞
2016年09月
防災ワーキンググループ(現:災害と教育事業部)を設置
2018年04月
「わたげプロジェクト」発足
2019年04月
防災教育の普及に取り組む事業
「オンライン支援Peer」発足
2020年
コロナ禍の休校時の子どもの学習支援及び経済的に困窮する大学生への経済支援事業
「ギフテッドプロジェクトsprinG」発足
2022年04月
ギフテッド傾向があり学校に馴染みづらさを感じている子どもとその保護者に向けた居場所支援事業
「みんなの教育シンクネットワーク Edu Lab」設立
2023年03月
東京学芸大学と連携した教育課題に関する研究を進めるシンクネット事業
令和6年能登半島地震の被災地における緊急子ども支援活動を開始
2024年01月
震災発生直後から、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりに取り組んでいる。