- ホーム
- 海外ボランティア/ツアー
- カンボジアの海外ボランティア/ツアー募集一覧
- カンボジアでの国際系海外ボランティア/ツアー募集一覧
- カンボジア 村の子どもたちに映画を届ける活動~夢の配達人になろう!~5・6日間
- 募集終了
- 海外ツアー/プログラム
更新日:2017/05/16
カンボジア 村の子どもたちに映画を届ける活動~夢の配達人になろう!~5・6日間
World Theater Projectこの募集の受入法人「World Theater Project」をフォローして、
新しい募集が始まった時にメールを受け取ってみませんか?
基本情報
小学校の教室をシアターに変え、子どもたちに忘れられない体験を届けましょう。
活動テーマ | |
---|---|
活動場所 | |
必要経費 |
無料 旅行代金 |
注目ポイント |
|
募集対象 |
国際協力に興味がある方 映画が好きな方 子どもが好きな方 |
特徴 |
募集詳細
World Theater Projectに参加し、子どもたちに映画を届けませんか?内戦終了後、20年以上経つ今でもカンボジアの生活環境は十分に整ったとはいえません。村の子どもたちに将来の夢を聞くと、答えられないか、「先生」か「医者」と答える子が圧倒的に多いです。テレビも映画館もない村では、将来の夢を聞かれても、身近な大人の姿からでしか思い浮かべることができないのかもしれません。映画は、将来の夢の選択肢を広げてくれ、夢に向かって頑張る大切さを教えてくれます。小学校の教室をシアターに変え、子どもたちに忘れられない体験を届けましょう。
★ツアー詳細情報・申し込み
★団体ホームページ
体験談・雰囲気
この海外プログラムの体験談
大学2年生 Sさんの感想
▸ツアーに参加しようと思ったきっかけ
大学3年生になり大学では就職セミナーが開催され、周囲の友人はインターンシップ先を探し始めるなど就職を意識する時期になりました。私は自分が将来何をしたいかが見つからず、するべきことも分からず悩んでいたので、とりあえず自分が何をしてみたいのかを探すために興味を持ったもの目についたものには可能な限り参加しようと考えていました。
ある日、東南アジアに行ったことがないから行ってみたいなと思いHISのホームページで調べている時にこのツアーを見つけました。正直な最初の印象は「スタディーツアー、、、ボランティアか。あまり興味ないかな。」というものでした。海外ボランティアに参加したことのある友人の話を聞くと、一時的な物資の支援をしたり少し子どもたちと遊んだりして帰ってくるだけで根本から救ってあげることはできないし、結局のところ「ボランティアに行った」という自己満足なのではないかと思い、いつも誘われても断っていました。それでも続けてページを読んでいると、"映画"という単語が目に入りました。「わざわざ届けるものが映画なの?なんでだろう?ちょっと気になる。」と思い、先ほど申し上げました通り興味を持ったらやってみることにしていたので参加を決めました。
▸現地で映画を届ける様子を見て感じた事
現地に行ってみて私が一番ショックを受けたことは"夢"という概念がないことでした。でも、考えてみれば幼いころ抱いた夢のほとんどは実際に自分が両親の仕事、街中で見かけた職業やテレビ・映画・本などを媒体として知った職業でした。なので"知る"という機会や対象が少ない途上国で"夢"という概念がないことは当然のことなのかもしれないと思いました。実際に現地で夢を尋ねてみると先生や医者になりたいと答える子が多かったのですがそれは夢ではなく私たちの感覚だと"目標"に近いものなのではないかと感じました。
最終日、映画の上映の前後で子どもたちにインタビューする時間を設けて頂き、上映後に映画を観た感想を尋ねると私がインタビューした子は「もっと色々なことを頑張りたいと思った」と言ってくれました。今回上映した「ニルスの不思議な旅」は具体的な夢を示唆する内容ではなかったのですが、観るだけでこんなに前向きな気持ちになれるって映画ってすごいなと思いました。
World Theater Projectは映画を通じた"夢の種まき"だと代表である教来石さんがおっしゃっています。まかれた種が子どもたちの中に根付き、育ち、いつの日か花を咲かせてくれたらとても素敵だと思います。しかし、先進国・途上国関係なくそうなのですが、多くの人の夢は叶いません。失敗や挫折を経て諦めてしまったり、大人になるにつれて現実的に物事を考えるようになりいつしか夢を忘れてしまったりします。
フランス出身の有名なデザイナー、ココ・シャネルの名言にこのようなものがあります。「実際にどう生きたかということは問題ではないのです。大切なのはどんな人生を夢見たかというだけ。」私はこの言葉を初めて聞いたとき理解できませんでした。実際に歩んだ人生よりもどんな夢を抱いていたかの方が大切ということがどうしても腑に落ちなかったのです。しかし、このツアー中にふとこの言葉を思い出して考えてみたんです。シャネルは「どんな人生を夢見たか」が大切だと言っていますがこの言葉には続きがあるのではないかと思うようになりました。私はどんな人生を夢見てその夢のために何をしてみようと思ったか何をしてみたかが大切なのではないかと考えたのです。要するに夢への過程です。私は人生というのは夢の繰り返しだと思っています。ある一つの夢が叶ったらまた新たな夢がその先に生まれると思うし、ある一つの夢に挫折してしまってもまた新たな夢が生まれると思うのです。これらの夢を叶えるための過程が人生の大部分にあたるので、その過程をいかに充実した素敵な時間にするかが大切なのではないかと感じました。このツアーを通して「どんな人生を夢見たか」というシャネルの言葉を自分なりに飲み込めるようになったことは私にとってとても大きな出来事でした。
▸ツアーの感想(貧困という面から)
私は大学で人権を主に学んでいるため、カンボジアに行くことが決まったときに"貧困"ということに着目して色々なものを見てみようと考えていました。実際に現地に行って思ったことは本当に貧しいということでした。観光地で観光客相手にお土産を売る子どもたち、水頭症の子どもを抱えアンコールワットの参道で物乞いをする母親、見ていて胸が痛かったです。町中にはごみが散乱、最近は水不足も深刻ということで衛生面からも貧しさを感じました。しかしみんなカメラを向けると素敵な笑顔を返してくれました、挨拶をすると笑顔で返してくれました。暖かい人たちがたくさんいる国でした、人々のつながりを感じた国でした。世界銀行は国際貧困ラインというものを設けていて一日1.9$以下で生活している人々を貧困としています。この基準によるとカンボジアではおよそ800万人の人々が貧困とおり、これは国民の半数を超えています。日本ではこの基準を下回る貧困層というのは一割もいません。ですが一割もいないからこそ日本の貧困は孤独なのではないかと感じました。カンボジアはこれから経済発展を遂げ徐々にではありますが貧困が解決されていくのではないかと思います。どうか人々のつながりの強さや温かさはそのままに発展を遂げてほしいと思います。
大学1年生 Uくんの感想
僕はツアーに参加して、途上国の子供たちへ映画を届けることに大きな可能性を感じました。
今日は、僕がそう考えるまでに、現地で何を見て・何を感じたかを皆さまと共有できればと思います。
僕がこのツアーに参加した理由は、食料やワクチンではなく、映画というものが、日本をはじめとする先進国と比べて、不利な環境におかれる子供たちにとって、一体どれだけの力になるのか・どんな意味を持つのかっていうことを、実際にその活動を通して、自分なりに考えてみたいと思ったのがきっかけです。
ぼくは現地に行く前、カンボジアに、というよりも貧しい国に住む人に対して、なんとなく人や出来事に冷たいんじゃないか・関心がないんじゃないかという勝手なイメージがありました。
それゆえに、映画を届けるという発想はおもしろいけど、実際に映画を見る人達はどんな反応をするのか、正直僕は感情の掴めない薄いリアクションが返ってくるんじゃないかとも考えていました。
ですが実際に映画を上映してみると、それは想像とはまるで違っていました。
さっきまで騒がしかった教室が、映画が始まった途端静かになって、子供たちは、それこそまさに食い入るように映画を見ていました。
その様子から本当に楽しんでいるんだと感じましたし、なによりもその目は本当にキラキラしていました。
僕には、その子供たちの目が、映画を届けることの必要性を物語っているように感じました。
確かに国際協力という点からすると、映画を届けるという活動は、目の前の子どもの命を助けることはできないし、生活環境を改善することもできません。
映画の配達が途上国の人にとって、すぐに役立つことはないかもしれません。
でも映画には、食料やワクチンのような、物資では変えられないものを、変える力があることを、映画の配達を通して感じることが出来ました。
映画には心を動かす力があります。感情を揺さぶることができます。
そして、子供たちが、将来の目標、夢を抱く大きなきっかけになります。
もし、豊かな場所に暮らす人と比べて、自分の夢を叶えるのに不利な環境にいる子が、将来こうしたい・こうなりたいという目標を抱いたとしても、その夢をひとりで見続けるのは難しいことかもしれません。
それでも、多くの人が夢を持ち、それを望むなら、そこには大きな力が生まれます。
そして、ときに夢をかなえたいというモチベーションが自分を変え、ひいては周りを変えるエネルギーになります。
そこに映画の配達は、重要な役割を果たすのではないでしょうか。
僕はこの正の連鎖・プラスの連鎖が、環境を変えていき、その積み重ねが現在の貧困の問題を解決していくのではないかと思っています。
僕は、今ある貧困の問題を解決するには、その問題の渦中にある、当事者の意識を変える必要性を感じています。
その上で、将来に夢を抱いて、それを実現しようとする姿勢は、問題を解決するにあたって、なくてはならないことだと思います。
そう考えると、この団体の代表が形容しているように、「夢の種まき」である映画配達は必要不可欠な活動だといえるのではないでしょうか。
僕は最初にお話しした通り、映画を届けることに大きな可能性を感じました。
ですが、この映画の配達が、本当に子供たちにとって有益な効果をもたらすのか、それを数値的なデータを用いて評価するのは、簡単なことではありません。
たとえ精度の高い評価システムを見出したとしても、この活動の性質上、その評価には数年・数十年という莫大な時間がかかるかもしれません。
だから僕は、映画配達を体験した1人として、みなさんにも自ら映画の配達を体験して、自分の身体で、そして自分で感じた感覚でこの活動を評価して、見つめてみてほしいと思いました。
特徴 | |
---|---|
雰囲気 | |
男女比 |
男性:40%、女性:60% |
法人情報
代表者 |
教来石小織 |
---|---|
設立年 |
2012年 |
法人格 |
NPO法人 |