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更新日:2025/07/25
現場から学ぶ食品ロス削減学生インターンシップ生募集
TPC
基本情報
食品ロス削減の最前線で学ぶ学生インターンシップ生募集!座学では得られない実業の現場体験を通じて、社会課題解決型ビジネスの現実と継続の難しさを学習。期間9/1-12/20、週1回活動、無償。
活動テーマ | |
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勤務場所 |
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待遇 |
無料 |
勤務期間/頻度 |
勤務頻度:週1回からOK 学生インターンシップ募集!食品ロス削減の最前線で学ぶ4ヶ月間 |
注目ポイント |
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募集対象 |
応募条件・詳細 |
応募方法 |
こちらのページから応募してください。 |
企業情報
代表者 |
山中 善昭 |
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設立年 |
2005年 |
法人格 |
株式会社・有限会社・合同会社 |
TPCの企業活動理念
活動への想い 54歳、関西からの挑戦 - 食品ロス削減への道のり
16年間の百貨店員から起業家へ
私は16年間、百貨店で働いていました。その後、インターネットで中古本販売を始め、家電品、食品と取扱品目を拡大。売上も利益も順調に伸び、**「本で世の中に恩返しをしたい」**という想いから、ネパールや東日本大震災時の避難所13カ所に図書館を寄贈する活動を始めました。
しかし、経営が悪化し、倒産の危機に。どうにか倒産は回避したものの、社会貢献活動ができなくなり、悶々とした日々を過ごしていました。
運命の出会い - 2018年10月、人生をかけた決断
そんな時に出会ったのが**「食品ロス」**でした。
2018年10月、私は54歳で関西から単身東京に出てきました。
目標はひとつ。「食品ロス削減」を事業として成功させることでした。
「企業が利益の一部を社会に還元するCSR活動も大切だけれど、事業そのものを社会問題の解決につなげることもできるのではないか。食品ロス削減がビジネスとして成り立つなら、理想の仕事だ」
そう確信していました。しかし、現実は想像をはるかに超える厳しいものでした。
地獄のような始まり - 6-7割廃棄の現実
最初の半年間は、まさに地獄でした。
2トントラックで朝から晩まで走り回り、廃棄前の野菜・果物を買い集め、飲食店を一軒一軒回る行商のような毎日。
毎日、買い取った分の6~7割を捨てる日々が続きました。
お金を払って野菜や果物を買って、大半を捨てる。ただの廃棄の肩代わりで、何の生産的なこともない状況。食品ロス削減のはずが、自分自身が大量廃棄の元凶になっているという矛盾。
「垂れ流し業者」認定の危機
そして、ついに最悪の事態が起こりました。
行政から「垂れ流し業者」としての烙印を押される直前まで追い込まれたのです。
社会問題解決の事業をやっているつもりが、不良業者の烙印の危機に遭遇。これまでの人生で経験したことのない屈辱と絶望でした。
なんとか認定は免れましたが、本当にラッキーでしたとしか言いようがありません。
2度目の倒産の危機と同時に、社会的な信用まで失いかけた最悪の状況。あの頃の絶望感は、今でも忘れることができません。
小さな光 - マルシェでの手応え
そんな中、とあるカフェのオーナーさんが中庭を貸してくださいました。お友達を集めて、小さなマルシェのような販売会を開催。
その時初めて、入荷分の半分くらいが売れました。
完売とは程遠い状況でしたが、お客様が野菜を手に取り、「ありがとう」と言ってくださる瞬間の喜び。あの時の感動が、今日まで続ける原動力となっています。
ボランティアの原点 - 最初の「手伝いましょうか?」
実は、ボランティアスタッフの制度は、偶然から生まれました。
マルシェを一人で運営していた時、通りかかった方が「手伝いましょうか?」と声をかけてくださったのです。
手伝っていただいたお礼に野菜を持って帰ってもらったのが、ボランティア制度の始まりでした。
善意から始まった助け合いの精神が、今の活動の根底にあります。
コロナ禍での九死に一生
店舗での販売に切り替えた直後、コロナが勃発しました。
もし飲食店向けの行商を続けていたら、取引先の飲食店はすべて閉店していたでしょう。最悪の事態になっていたと思います。
ところが、逆にコロナ禍で外出を控える中、近所で安く食材を購入できる私たちの店舗に、たくさんのお客様にご来店いただけるようになりました。
まさに九死に一生を得た出来事でした。このようなラッキーに助けられて今があります。
看板のない小さな店舗から - 214円の初売上
野菜・果物の外での販売は夏場に限界がありました。約10坪の小さな店舗を借り、ついに念願の店舗営業をスタート。
看板もありませんでした(今もありませんが)。
店内にコンテナを並べ、道に出てお客様を呼び込む日々。最初のお客様に214円売り上げた時の嬉しさは、今でも鮮明に覚えています。「ここは何の店ですか?」と興味を持って入ってきてくださったお客様。
初日は、合計18人の新しいお客様に買っていただくことができました。これで、店舗での販売に自信がついたのです。
口コミで少しずつお客様が増え、売れ残りが減っていく実感。夏には冷蔵庫を導入し、冷蔵品も扱えるようになりました。
現在も続く挑戦 - 終わりなき戦い
物量の増加とともに、現在の店舗に移転。しかし、食品ロス削減の事業化は想像以上に困難です。
- 入荷が全くない日
- 大量すぎて処理しきれない日
- 予想外の商品構成
- 季節や天候による変動
目指している「廃棄0」は、まだ実現できていません。
毎日が試行錯誤の連続。増えたり減ったり、成功したり失敗したりの繰り返しです。経営的にも決して楽ではなく、常に綱渡りの状態が続いています。
それでも、この事業を続ける理由があります。
なぜ続けるのか - 人生をかけた使命
なぜこんなに大変な事業を続けるのか?
16年間の百貨店員時代、インターネット事業での成功と挫折、社会貢献活動への想い、2度の倒産危機...これまでの全ての経験が、この事業につながっています。
54歳で人生をかけて始めたこの挑戦は、単なるビジネスではありません。事業そのものが社会問題の解決になるという理想を追い求める人生の集大成なのです。
一つ一つの商品に込められた生産者の想い、そして捨てられるはずだった食品が誰かの笑顔につながる瞬間。これを知っているから続けられるのです。
派手さはありません。毎日の地道な作業の積み重ねです。
ラベルを貼り替える作業、冷蔵庫から商品を出す作業、レジでの接客。
でも、その一つ一つが確実に食品ロス削減につながっています。
ボランティアの皆様へ - 共に歩む仲間として
この6年間の経験で学んだことがあります。
継続こそが、最も大きな力になるということです。
一日だけの善意よりも、一週間に一度でも継続的に参加してくださる方の力の方が、はるかに大きな成果を生みます。
実際、当初マルシェを一人で運営していた時、「手伝いましょうか?」と声をかけてくださった方からボランティア制度が始まりました。手伝っていただいたお礼に野菜を持って帰ってもらったのがきっかけです。
善意から始まった助け合いの精神が、今の活動の根底にあります。
華やかな活動ではありません。時には体力的にも大変です。
でも、あなたの継続的な参加が、確実に社会を変えています。
私が54歳で人生をかけて始めたこの挑戦。一人では限界があります。
私たちと一緒に、食品ロス削減という壮大な目標に向かって、地道に歩み続けていただける方をお待ちしています。
あなたの力が、本当に必要なのです。
代表 山中善昭
2018年から食品ロス削減事業に従事
「廃棄0」の実現を目指して日々挑戦中